ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

いじめは絶対許さない!!の残酷

2008-02-12 22:30:55 | 番外
いじめは絶対許さない!!
いじめはどんなに小さいものもダメ!
いじめられる子ではなく いじめる子が100パーセント悪い!
そうしたスローガンをきくと
だれもが「そう!その通り」と うなずきたくなりますね。

でも こうした明らかに正しいスローガンも
「発達障害」についての知識や理解がゼロの状態で
唱えるとき
それはある意味 残酷で 逆にいじめの構図を生むようにも
思います。

発達障害のある子は
軽い気持ちで相手の傷つく言葉を繰り返したり
暴力を振るってしまったり
することがあります
それは親御さんの育て方のせいでも
子どもの性格の悪さが原因でもありません。
そうした
相手にすれば「いじめ」としか取られない行動も
発達障害の子にすれば
ハンディーのひとつなのです。

「いじめられた」と感じた子の親が
相手の親に怒鳴り込んだり
集団でその子や親を無視したり 攻撃したりすれば
それもやはり「いじめ」と言えるのではないでしょうか?

発達障害の子を育てている親は
定型発達の子の何倍も たいへんな思いをして
子育てしています。
それなのに 周囲から白い眼で見られたり
しつけに文句を言われたり
「いじめっ子の親」というレッテルを貼られたりすれば
どうやって前向きにがんばっていけばいいのでしょう?

いじめは確かに悪いことです。
わが子がいじめられたとなれば 本気になって怒りたくなる気も
わかります。
でも 「いじめは絶対許さない!!」と思うときには
子どもを守りたい思いが
新たな「いじめ」を生んでいないか…注意が必要なのでは
ないでしょうか?