ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

全然授業についていけなかった中学生君 成績が上がりました♪3

2008-02-23 11:57:19 | 発達障害児に教える基本
まったく授業についていけなかった中2のAくんの成績が
あがりだしたのには2つのきっかけがあります。

ひとつは 思い切って
未診断のAくんに 「どうしても学力が伸びないのには
Aくんの努力とは別なところに原因があるのかもしれないので
自分で一度チェックして見る?」
とアスペルガー症候群のチェックリストを渡してみたことです。
私の目から見ると どの項目も引っかかるA くんですが
自己診断では「通常の範囲でした。」という報告をくれました。

私は この件はそのままそっとしておいたのですが
その日以来 1分ごとに しゃべったり 動き回ったり
「暑い~」「寒い~」「のどが渇いた~」「何か音がした~」
と集中したためしのなかったAくんが
必死で自己コントロールをしはじめました。
客観的に自分を眺めることが苦手なAくんが
どういう行動に問題があるのか
言葉で目にしたことが その後の勉強の大きなプラスとなったようです。


もうひとつのきっかけは 図形の証明問題や確率など
記号を扱うより 言葉を扱う部分が多く
広汎性発達障害があっても
さほど困難でない分野の学習で
自信をつけさせたことです。

定型発達の子は方程式はできても 図形の証明は苦手だったりします。
言い方がまどろっこしさや堅苦しさ
嫌がる子が多いからです。
けれど広汎性発達障害の子の多くは
変化に富む計算ルールはいつまでも覚えられないのに
証明問題の長い言い回しは
しっかり記憶できたりします。
そうした部分に得意を持つ子が多いんですね。

しかし 通常 中学では
それまで
0点近い点ばかり取ってきた子は 
できないという思い込みから 本当はできる分野に入っても
できないままのことが多いようです。
それに発達障害の子にとって
学校の教科書は 混乱しやすい構成で
自分で読んで理解に至ることは難しいようです。

周囲の大人がその子の出来ることに気づき
内容をシンプルにして
支援してあげることが大事です。

内容をシンプルに…??

わかりにくいですね。
次回はそれをもう少し具体的に書きますね。

 
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