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不登校の子の心の中

2007-09-12 10:50:06 | 番外
数年前 カウンセラーであり フリースクールの講師もされている
本田 利子先生と知り合う機会がありました。

本田先生は 大阪のドーンセンターで
お菓子作りをしながら
傷ついた親子の心を癒す
「プレイクッキングセラピー」というものを
なさっていました。

心が洗われる 元気の出るセラピーです。
(お忙しい先生なので 現在 企画されているかは わかりません。興味のある方はメール(nijiirokyouiku4@excite.co.jpまで)をください。人数が集まれば開いてくださると思います。)

その本田先生と伊藤美奈子先生が著された
「もうひとつの学校をもとめて」
というフリースクール「チャム」の活動をつづった本の中に

不登校中の女の子が書いたこんな詩がありました。

      母親

  暗い部屋に閉じこもった私に
  灯をくれる人
  どんなに辛い言葉を投げかけても
  温かな目で受け止めてくれる人
  何も見ようとしない私の目を
  そっと開いてくれる人
  閉ざしたまんまの鉄のドアを
  力いっぱいに開けてくれる人
  いつだって私は
  そんな母を傷つけている
  そして後悔する
  大好きなのに傷つけてしまう
  傷ついた母にも 泣きたいこともあるだろう
  階段を登る途中 淋しくなって
  立ち止まることもあるだろう…
  お母さん ごめんね…

  P・S この詩は当時 母の寝顔を見て書きました

この子の詩に「チャム」の先生が この子のうまく言葉にできない気持ちを 書き添えています。

    「母親」
  すべてのものから心を閉ざし、苛立ちや焦りをぶつける
  私のことを、いつも暖かく見守ってくれるお母さん。 
  暗く閉ざした私の心に灯をともし、どんなきつい言葉にも
  耳を傾けてくれるお母さん。
  そんなお母さんが大好きなのに、その愛情をすべて理解して
  いるのに、いつも反抗の牙を向け、優しいお母さんを
  とことん傷つけてしまう親不孝な私。
  疲れて寝ている母の顔を見ていると、感謝と後悔の気持ちで
  いっぱいになる。
  ほんとうはその胸に飛び込んで思い切り甘えたいけど、
  そんな心と裏腹に、口に出るのは母を傷つける言葉ばかり。
  自分でもどうしようもないイライラを
  母へのアンビバレントな態度でぶつけてしまう。
  ほんとうは声に出していいたいけれど、面と向かっては
  どうしてもいえない
  「お母さん、ごめんね。」
  
全国には 不登校になって苦しんでいる
母子は大勢います。そのどちらもが 一日も早く
元気を取り戻すことを祈っています。


引用は「もうひとつの学校をもとめて」伊藤美奈子 本田利子 ナカ二シヤ出版
イラストは「数えきれない太陽」より テーマは「闇の母」です。
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