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自閉症は治るって本当?(3)

2007-09-03 14:25:17 | 自閉症
前回の記事のつづきです。

「自閉症の謎に挑む」
「テレビに子守をさせないで」を著した
岩佐京子先生をごぞんじでしょうか?

岩佐先生は
3才児検診を仕事としていました。
そして言葉の遅い子の家庭で
テレビ ビデオ CDラジカセなどが
一日のうち 長時間かかっていることに気づきました。

そこで半信半疑でしたが
音の出るものを止める指導をすると
言葉の遅れや
多動が
回復していったそうです。

その後 先生はこのメカニズムを研究され
このように
説明してくださっています。

「赤ちゃんは
耳に届いた音を伝達するために
アセチルコリンという神経伝達物質を使います。
つねに音がしていると
アセチルコリンが多く消費されます。
エネルギーも使います。
脳のエネルギーはブドウ糖を燃焼し 
ビタミンB群を消耗します。
これが補われないと 刺激は伝えられなくなるのです。」 

アセチルコリン…前回の記事にも書きました。
これが 足りないと目があわない…
呼んでも無視!
という症状がでるんでした。

岩佐先生は
子どもたちの自閉症を予防したいと
自閉症発症の謎に挑み続けました。

先生は
原因があり
プロモーター(推進させるもの)が作用して
自閉症が発症する と考えています。

岩佐先生のアドバイス

機械音を完全に取り除くこと
(少しならとズルズルしていると 正常になりません。)
音の出るおもちゃもやめる。

脳が成長するために栄養を十分に
(男の子は胎児期と新生児期に女の子より多く 脂肪とナトリウムが必要。)

レシチンをあたえる。
(自閉症児の脳の中で リン脂質が不足するから)
ビタミンC
(自閉症児はスッパイものが大嫌いで飲ませるのに苦労するそう。
でも ビタミンCが飲めるようになると 発音が非常に良くなり 言葉も増え
運動面も発達する。)

総合ビタミン剤(ビタミンB1 B2 B6)を与える。
(ビタミンB1はニューロンの働きに直接関係している。)

なるたけ遊んであげる。

集団生活は4歳以降が効果があがる。

他の子と遊ばせるのは 落ち着きが出てから。

話しかけは普通に。必死で教え込まない。


初期には 脳の回復のため ワーワー キャーキャーという遊びはしない。
遠出は1年はやめた方がいい。
(症状の逆戻りの可能性がある)

症状が いったん良くなっても
正月 ゴールデンウィーク 夏休みなどの旅行
夏の冷房
冬の薄着から
症状が逆戻りすることがあるそう。

原因が化学物質による脳アレルギーである場合がある。
農薬 保存料 白砂糖を避ける。

ジュース 甘いもの アイスクリームは中止。


どれも 現実に 実施していくのは たいへんだと思います。

でも この記事を読んでいる方で
赤ちゃんが どこかよその子と違うようだ と
悩んでいるなら
ぜひ 機械音を消すことから 始めてみてください。
短期間で良い結果が現れてくるそうです。
引用は「問題行動と子どもの脳」浅野幸恵 築地書館より
写真は 上の記事とは関係ありませんが 私のオススメ本です。
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