ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

アスペっ子の「こだわり」を 特技に変える(1)

2007-09-11 19:53:35 | アスペルガー症候群
アスペルガー障害の診断基準には
「限定された反復的で常同的な様式」
があります。

自閉症と同じように「こだわり」と
呼ばれています。

ただ この「こだわり」
自閉症の子にみられるような
キャラクターや車の名前のように
ごく一部の要素に夢中になる…というのではなくて

ひとつのテーマについての「知識」への熱中が
多いのだそうです。
興味は狭く…そして深いのです。

そうした アスペっ子のこだわりを
なくした方が良いのか…?
悪いのか…?

アスペルガーの症例を報告した
H・アスペルガーによると
このタイプの子は

その道のエキスパートになり
高度な専門教育を必要とする職業で
成功をおさめることもあるそうです。

「かれらの性質をもっと評価し
発展させれば この社会はより大きな恩恵を受ける」
と評した方(アトウッド)もいました。

そこで
今ある「こだわり」を
どうもって行き 生かすのか?

周囲の援助が大切なんですね

写真右は
観察したものを
整理し表現するための
手作り絵本です。
(写真は「幼児の能力アップ用」に生徒のお母さんが作成したものです。)

「何度も見る」「しつこくこだわる」といった行為を
調査 研究へとつなげていくための
「基本の型」を教えるために
子どもと一緒に作ります。

研究といっても

「葉っぱ」を拾って
紙に貼る

だけでOKなんです。

毎日 拾った日付 気づいた特徴
をメモすれば
立派な 研究です。
子どもにお古のデジタルカメラを与えて
毎日気になるものの写真を撮らせるのも
研究へのファーストステップ!

最初の数年間は 
「日付」や「気づいた特徴」は
子どもと相談しながら 親が書いてあげるのが
よいと思います

目的は
子どもに「研究って こんなに簡単なんだ!」
「好きなことは こうして整理していくんだ」
と伝えることです。

親に十分にフォローされながら

自分の「好き」を「特技」に変える
初めの一歩を歩ませてあげてくださいね
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引用は 「アクロニウムで覚える」二平説子二平義明 ブレーン出版