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ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

泣き叫んで かんしゃくを起こす子どうする?

2007-09-07 16:08:11 | 社会性
お店で
道路で
幼稚園で
毎日 毎日 ひっくり返って 泣き叫んで
かんしゃくを起こす子
本当に困ってしましますよね。

小学生の場合
憎まれ口が しょっちゅうで 
ささいなことで 手が出て足が出て
学校では お友達と言い争い
家では 兄弟で取っ組み合い
宿題をさせるのに 大騒ぎ…

一日 忙しい困ったちゃん。

でも こうした子は
好きで「キレてる」わけでは ないようです。

ですから 子どもの性格を「わがまま」「横暴」「生意気」などと
決め付けることは
良い結果を生まないだけでなく
残酷なことなのだそうです。

それに ごほうびで釣ったり
罰を与えることも NGなのだとか。

そうした子の中でも 特に

感情の起伏が激しく 
気が散りやすく 
変化に順応できず
感覚が過敏で 
頑迷で 
活発で 
機嫌の悪くて

手がつけられない…という子は
きちんと原因をつきとめる必要がありそうです。

子どもに安易に障害名を押し付けるのは 
よくありませんが
性格と決め付けて 
正しい援助もなしに
家庭や学校で 繰り返し 叱られたり 挫折したりするのを
放っておくのは 
もっとよくないですよね。

いったい そうした子は どうしてそんなにややこしいんでしょう?

どうしてそんなに「柔軟性」や「欲求不満耐性」に欠けているんでしょう?

考えられる理由その1は
ADHDだから…。
つまり自己制御機能に欠陥があるんだとか…。
ひとつの考えから 次の考えに頭がシフトできません。
それで
授業が始まっているのに
頭が休み時間のまんま
という子がいるんですね。

それにADHDのせいで 「欲求不満を解決する」プランが立てられなくって
問題に対する感情と 解決するための思考が分けられなくって
爆発
となるんですね。

理由その2
言語処理能力が弱い
自分の周りで起こる言語現象が理解できないんで
混乱しことばの洪水にイライラ
となるんですね。

理由その3
気分の
極度にイライラしている子は
双極性障害のこともあるそう。
慢性的なイライラささいな出来事にキレる となるそうです。

理由その4
LD
学習障害のある子は とかくフラストレーションにさらされがち。
特に 音やイメージといった
非言語的な能力が劣っている子は
問題解決や柔軟な思考を求められると
白黒はっきりしないことに
イラつきキレる となるそうです。

理由その5
感覚統合障害

さまざまな感覚に対して反応の鈍い子は
極端な過剰反応無反応
の間を揺れ動くそうです。

それで
音でも 食べ物でも 服のチクチクでもかんしゃくを起こす
となるんですね。

イライラを我慢できない子は
たくさんの「大変さ」を抱えているんですね

今を楽にすることも大切だけど
より良い将来のためにも
こうした子たちに 何をしてあげたらいいのか
まわりの大人は正しい知識を持って 接してあげたいですね。


次回は 具体的にどんな対応をすればいいのか 紹介しますね。
引用は 「親を困らせる子どもを上手に伸ばす」ロス・W・グリーン著より
写真は 我が家の困ったちゃんのラブちゃんです。鳥の写真はいつも娘が撮っています。

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