さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

「和歌山の空は大きい」 自然への着眼が魅力発見の鍵に

2011-06-26 14:12:17 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
産婦人科学会出席のため大阪からお越しになった若いお医者様にマッサージを施しながら、ゆっくりとお話を伺う機会を得ました。

和歌山へはこれが初めての訪問とおっしゃるので、まずは和歌山の第一印象をお尋ねしました。

「空が大きいですね。大阪の空は高層ビルで小さく区切られているので」とのことでした。

同時に、ご専門である産科と婦人科の臨床での問題点をお聞かせいただきました。
平均初婚年齢が徐々に高くなるのに伴い、40歳代の出産が増加し、また不妊の相談も多いのだそうです。
逆に、身体発達の早熟化もあって、12、3歳の超低年齢での妊娠も少なくないとのこと。
医師としては母体の安全を最優先したいところですが、社会的・経済的な問題もからみ、本人と家族の間でもめることもしばしばであるといいます。

冒頭の、「和歌山は空が大きい」とのコメントですが、これは別の側面から見るなら、「和歌山は高層の建造物が少なくて、近代化の遅れた街だ」ということにもなるかもしれません。
ものの評価は文明に着眼するか、それとも自然に着目するかによって、ずいぶん違ってくるのだと思われます。

しかし、お話を伺うほどに、人間への優しいまなざしを備えたこのお医者様が、まず和歌山の空の大きさをほめてくださったことに、この地に生まれ育った者として心からうれしく感じました。

(宮本年起/和歌山)

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