さんぽみちプロジェクト

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収穫量全国3位 長い歴史を持つ「橙」

2022-02-13 13:32:02 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、花粉症対策に有効とされる「じゃばら」を使ったジュースの作り方を取り上げた。
じゃばらの他にも主に果汁を使用する柑橘がある。
今週は「橙(ダイダイ)」を紹介したい。


【写真】外皮が分厚く果汁が詰まった「橙」

橙は正月飾りや鏡餅に乗せる縁起物として広く知られる柑橘。長いものでは数年間も実が落下せず、新旧問わず、木に実が成り続け「代々栄える」という語呂合わせからその名が付けられた。

インド、ヒマラヤが原産で、1000年近く前から栽培され、日本には600年程前の室町時代に中国から伝来したとされる。
ヨーロッパでは「サワーオレンジ」の名が付けられ、日本名の橙(ダイダイ)と比べれば随分洒落た名で呼ばれている。

果実は丸みを帯び、張りがあることが特徴。温州ミカンよりやや大きいサイズだが、ずっしりとした重さがあり、1個あたり200gから250gある。外皮は分厚く手で剥くには固いため包丁などで輪切りにする。
切ってみるとその重さが故に果汁がたっぷりで、ほのかな甘みを感じるが、実際にそのまま食すとなると酸味や苦みが強いため、果実を食べることは難しい。

農水省統計(2018年)によると、主な生産地は、1位が広島県(約400t)、2位が静岡県(約250t)、3位が和歌山県(約150t)で、和歌山県における収穫量は全国上位を占めている。

収穫は10月下旬頃から。正月飾りとしての需要から12月に最盛期を迎えるが、2月頃まで収穫は続き、ちょうど今頃が果汁の甘味が増す時期。
橙はポン酢やサワーとしての利用に適した柑橘。次週は橙の調理方法を紹介したい。

(次田尚弘/和歌山市)

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