さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

目的地までのおもてなし空間 式年遷宮にあわせ新型車両

2013-04-21 13:34:43 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

平成25年は伊勢神宮にとって式年遷宮(しきねんせんぐう)にあたる年。

107(317日付)では、来年の「世界遺産登録10周年」、再来年の「高野山開創1200」「紀の国わかやま国体・大会」へと続く、観光客へのおもてなしやサービスの向上が求められる年になるとご紹介した。

 

先日、伊勢神宮をはじめとした伊勢・志摩エリアへのアクセスとして、大阪と名古屋からそれぞれ運行されている近鉄の「観光特急しまかぜ」という新型電車に乗る機会があり、観光を強く意識したおもてなしの空間を強く感じさせられた。

 

 

【写真】「観光特急しまかぜ」のカフェ車両

 

観光特急しまかぜ」は今年3月21日から運行を開始。大阪難波駅と近鉄名古屋駅の両駅から三重県賢島駅を結ぶ。

それぞれ1日1往復の運行。2編成で40億円近くの建造費をかけたという車両は、電車とは思えない程の静かさで揺れも感じさせない。

高級感あふれる空間は勿論のこと、中央の車両にあるカフェ車両では、伊勢にちなんだ料理や軽食を食べられ、大きく設計された車窓からは雄大な自然を臨むことができる。

車両の出入口付近には鍵付のロッカー(荷物置き場)が用意されるなど、細部にまで観光客への配慮にこだわっている。

 

伊勢神宮の参拝者に、熊野三山をはじめとした県内の観光名所へも来てもらおうと、県などは「伊勢へ七度(ななたび)熊野へ三度(さんど)」という言葉を使い、積極的な広報活動を行っている。

言葉の意味は「信心はどれだけ深く行っても限りは無い」ということ。

観光客に、自然崇拝の聖地、信仰の原点である「熊野」の魅力に何度も触れてもらえるよう、更なるおもてなしやサービスの向上が求められていることを改めて感じた。

 

(次田尚弘/和歌山)


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