日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

UFJと、モルガンの話

2008-09-24 09:41:24 | Weblog
今年の当初から、かつて経験したことのない不景気になると僕は言いましたし、皆さんには節約しましょうと言っていましたが、結構当たっていたと思われます。

最近の注目は、この記事↓

昨日の株式日記と経済展望より
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/d/20080923

バブルの頃の日本はアメリカのビルや企業を買収しましたが、その後痛い目に会って手放している。三菱地所もロックフェラーセンタービルを買って1000億円の損失を出して撤退した。今回の三菱のモルガンへの出資も罠にかけられてぼったくられる可能性がありますが、アメリカ人の国民性をよく考えておく事が必要だ。契約などにおいて注意していないととんでもない内容になっている事がある。

(中略)

今度の三菱のモルガンへの出資もモルガンが潰れればパーになる。今後のアメリカ経済はますます落ち込んでいく可能性が大きく、CDS爆弾が破裂したら6300兆円が契約不履行になる。だから中国もしり込みしたように、アメリカに救済の手を差し伸べるのはまだ早くて、これからが金融恐慌の本番がやってくる。

三菱UFJもCDS爆弾のことはよく知っての出資なのでしょうが、9000億円は踏み倒される可能性が高い。それでも日本はアメリカに金を出し続けなければならない。日本はアメリカにとっては金のなる木であり、アメリカの軍事力に逆らう力は無いからだ。だからアメリカの軍事力が弱体化しない限り日本は金を毟り取られなければならないのだ。


(引用終わり)

CDSというのは、クレジット・デフォルト・スワップの頭文字を取った略で、「債権を直接移転することなく信用リスクのみを移転できる取引」なのだそうですが、これが契約不履行になると最大で6300兆円もの損失額になるそうです。

こうなるとサブ・プライムローンどころの問題ではないです。

日本のバブル時に三菱地所がロックフェラーセンターを買って浮かれていたのも床の間じゃなくて、束の間(笑)、安値になったところで瞬間的に元の持ち主に1000億円の利益を出させて買い戻されましたが、その時のことを考えても、今回は、モルガンスタンレーの債務不履行は三菱UFJが引き受けて、リーマン・ブラザーズの方は野村HDが引き受けるという風に、僕の目には見えてしょうがないです。

日本人の中には、日本の銀行がユダヤ系のモルガンの筆頭株主になるのを喜んでいる人がいますが、不動産や企業の現物にしがみつくのではなく、高値で売れるときに売って、割安になったときに買い戻すというのが彼らの利益の出し方です。

森永卓郎さんなどは、「一般の銀行が投資銀行の査定を行えるのか。たったの4日間、徹夜で査定したところで、モルガンスタンレーの経営判断など出来るわけがない。巨額の損失を引き受けさせられる可能性がある」と言っていましたが、正にその通りでしょう。

僕は、サブプライム問題は収縮に向かうと思っていましたが、アメリカの経済不況の補填を日本が行うとなれば、話は別です。

日本の銀行は、国内の中小零細企業にはカネを貸さずに、アメリカ政府が在り方の見直しを迫っている投資銀行に対しては大盤振る舞いです。

ひと言で言えば、気が狂っているんじゃないですかね?

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