日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

麻生太郎は、温存しておいた方がいい

2008-09-06 13:31:48 | Weblog
というのは僕の意見ですが、既に遅いようです。

今回の総裁選の注目度は高く、現状では自民党の圧勝が予想されます。

将棋を知らない人は、歩や桂馬の使い方を知らないので、飛車や角などの大駒を先に使おうとしますが、思い出したくもない過去の敗戦を研究し、ひっくり返って、ひっくり返って、こうなるという先読みができなくては、100戦100敗になるのが、将棋というものです。まぐれでも勝てるかどうか、試しに将棋道場に行って指してみるがよろしい。

麻生効果が経済に与える影響は、彼が総裁選に勝った後の閣僚を見てみれば簡単に分かるものと思われます。財務大臣に誰がなるのか、経済財政担当大臣が誰になるか、過去の友好関係を断ち切って、清和会への配慮やら、元宏池会同志の谷垣を重要閣僚から切り離すことができるかどうかです。

僕が確信を得ている、自民党という組織の意志方向性は、「庶民を苦しめても、富裕層の資産をしっかり守りたい」という頑強な意志がありますから、彼らも選挙で勝てなくなるだろうから、そろそろ景気をよくしなくてはならないと思い始めているはずだ、などと考えるようでは、まだまだ甘いです。景気対策など、選挙前のアメ玉に過ぎませんから。

はっきりしているのは、2兆円の真水の財政出動など、GDPの0.4%に過ぎませんから、経済対策といっても、地域振興券程度のものでしかないでしょう。

そういえば、あれも公明党案でしたが、公明党は政策スケールが小さいのです。あんな中途半端なものならやらなければ良かったと皆さんは、記憶に新しいのではないでしょうか。

それはともかく、古賀誠選対委員長は戦術が上手いです。彼が戦没者の孫にまで戦没者慰霊金を出してやって、遺族会の人数を10倍以上に増やすことに成功した過去と同様に、「してやったり」という感情でしょう。