日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

昨日は病院へ

2010-10-29 10:42:52 | Weblog
昨日は仕事が終わる直前に、入居者の一人が危篤だというので、施設長の依頼もあり病院にかけつけました。

ベッドを囲んで親族の方と賛美歌、牧師さんがかけつけて聖書の朗読。

多くの日本人と同様に僕個人は信心のない人間ですけれど、死ぬときは一人で行くと決め込んでいる我々にとって、こういう慣習はいいことなのかも知れないと思いました。

先月まで、2時間かけて食事を食べさせたり、排泄や入浴をさせていた人の最後に向き合って、ようやく自分のやっている仕事が何をしていたのかが見えてきたわけです。

病院の帰りに、
「毎日、いろんなことがありますね」と同行した副主任に訊ねると、

「人と関わる仕事だから」

という返事。

介護職って人間くさい仕事だなあと思いながら、自宅へ帰りました。

職場の人が究極のサービス業という以上に、僕にとっては初めてのサービス業ですけれど、お客さんが長くないうちに死ぬというのが介護業の特徴だなあと思います。

ある時は家族のような話し相手、ある時は料理人、ある時は体を洗う三助、ある時は排泄介助人、ある時は掃除夫、ある時は生死の境をさ迷う人間の付添い人、ある時はPCの修理人、ある時は事務員、ある時は水道や施設の修理人、ある時はイベントクリエイター兼司会者、ある時は懐メロを歌う歌手、ある時は似顔絵描きの絵師、ある時はホームページ作成者、ある時は運転手ってのが自分が今やっている仕事です。

これら全てをプロレベルまで持っていきたいというのが今の理想かなあ。

時給900円ですけれど(笑)

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