日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

タイガーマスク運動と、人の善意

2011-01-19 21:49:09 | Weblog
最近のタイガーマスク関連報道について、ちょっと思うこと。

kojitakenさんの「気まぐれな日々」より
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1146.html


強ければ それでいいんだ 力さえ あればいいんだ
ひねくれて 星をにらんだ ぼくなのさ


この歌詞について、YouTubeにはこんなコメントが寄せられていた。

強ければそれでいいんだ。力さえあればいいんだ。
という考え方が”ひねくれた”ことだった時代が、あったんだ!

(引用終わり)

今の時代は、弱い者の味方になってしまう考え方の方が、ひねくれているのかも知れません。

たまの休日にグループホームに訪れてボランティアをしてくれる人というのは、ちょいと変わり者が多いですが、善意を受け取る受け皿というのも、世の中に必要でしょう。

タイガーマスク運動というのは古くて新しい形の受け皿になっていますが、善意を自己顕示したくない日本人の気質に合っているといえば、合っているのでしょう。

そんなことをしなくても、国が福祉という受け皿を、もっとつくればいいでしょう。

新自由主義のアメリカですら、寄付金控除で金持ちにインセンティブをかけていますし、教会に寄付されるお金が大きなお金の流れになっていて、貧困者を助けています。

日本のお金持ちは、ひたすら資産を増やしてしまうので、1400兆円も個人金融資産が膨らんでしまったわけでしょう。彼らの所得税を半減させてしまった理由は、いまだに分かりません。

僕の尊敬する亀井静香さんのいいところも、その目線の低すぎるくらいの低さにあります。

亀井さんが、経団連の会長に叱咤すると、宇宙人でも見るような目つきでこちらを見ると言っていましたが、これも、ひねくれ者ばかりがCEOにまで登りつめてしまう出世の構図にあるのでしょう。

死んでいく年寄りを何人も見ていますが、あの世に金は持っていけないでしょう。

裏表のない善意の気持ちにこそ、最後に価値があるわけです。

裏表がないことを、おもてなしというわけで、ある利用者は僕に対して「あなたのような人は二人といない」と言ってくれました。

お世話させてもらう身にとっても、その言葉ほどあり難いものはないです。

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