日本のゆくえ

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株価も大切だ。

2014-12-30 20:21:41 | Weblog
山田正彦先生の炉端政治塾で三宅洋平さんとお会いした時に、株式市場にもっと課税するべきだという話がありましたが、私は株価も大事だと言いました。

確かに、株式市場を動かしているのは投資銀行が主で、個人で株の売買をしている人は10%もいないと思います。利益を出している人はもっと少ないので、お金持ちに課税できるようなイメージがあるのでしょう。

投資家達も、私たちが考えているよりも薄い利幅で短時間売買しているので、10%課税強化するだけで利幅が取れなくなるかも知れません。そのような意見が、塾生の意見でもありました。

しかし株価が重要なのは、私たちが預金している銀行も、一部株式投資で運用されており、私たちの年金も、今や大変な割合で株式投資で運用されています。企業が株資産を持っていれば、企業業績のバランスシートに計上される。ある意味、全員株式に関係あると言っていい。

私はアベノミクス批判をしていますが、株価が上がるのは悪くないと思います。しかし、年金積立金(GPIF)にも限界が見えており、それが枯れた後は、どの原資を使うのかが見えてこない。消費税増税の悪影響が次々、現れてくることが予想できるので、株価を支えられる材料も想像しにくいです。

(日銀に金融緩和の原資として国債を買い取らせていますが、その要領で、政府予算を捻出し、大型減税や福祉系の財政出動を盛り込むというなら話は別です。)

しかし、安倍政権が次々打ち出してくる政策には一貫性がありません。申し訳ないように出してきた3,5兆円の追加景気対策はいいにしても、年金カット、生活保護費カット、介護報酬カットなど、もう半分はデフレ政策です。

来年、株価が維持できるかどうかは、五分五分といったところでしょう。

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