日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

国民の幸福度ランキング

2008-05-01 21:29:14 | Weblog
最近、猫がなつかなくなって、少々寂しい気持ちのジョリーです。猫にタッチできるのは、こちらの意志ではなく、猫がさわらせてやるという態度を取るときだけ。これは、人間の女と同じではないか(笑)

さて、HDDプレイヤーで昨夜録画したCBSドキュメントを見ましたが、イギリスのレスター大学で発表された「国民の幸福度ランキング」1位の、デンマークについて取り上げられていました。

デンマークについて番組で放送されていたポイントは下記の通り。

・デンマークはその他の幸福度調査でも、常に上位に君臨している
・人口は、550万人
・魚と、ビールと、タバコに目がない国民性
・自分たちはヨーロッパで一番不幸と思っている
・イタリアなどの南ヨーロッパの方が幸せそうに感じる
・生活には満足しているが、夢や希望はささやかなものしかない
・過去400年の歴史の中で、敗戦の歴史、幸福、土地の放棄を経験
・貧富の差が少ない
・過去半世紀以上、国を揺るがすような騒動がない
・暴行も、殺人も少なく、人が刺し殺されたら新聞の一面に出る
・幸せを滅多に表現せず、物静かな国民性
・幸福感よりも、満足感が高い
・不安や悩みが少ない
・学費は無料、医療費もタダ、育児、高齢者介護にも手厚い助成金
・平均的なサラリーマンの所得税率は50%
・生まれた頃から国に守られている
・週37時間労働、有給休暇は6週間
・都市部でも地方でも同じような暮らしと、似たような風景
・成功とは、家族と過ごす時間をたくさん持つこと

てな感じですが、更にネットで調べると、その調査の幸福度ランキングは下記の通り

国民の幸福度ランキング ベスト20

1位 デンマーク
2位 スイス連邦
3位 オーストリア共和国
4位 アイスランド共和国
5位 バハマ国
6位 フィンランド共和国
7位 スウェーデン王国
8位 ブータン王国
9位 ブルネイ・ダルサラーム国
10位 カナダ
11位 アイルランド
12位 ルクセンブルク大公国
13位 コスタリカ共和国
14位 マルタ共和国
15位 オランダ王国
16位 アンティグア・バーブーダ
17位 マレーシア
18位 ニュージーランド
19位 ノルウェー王国
20位 セーシェル共和国

やはり、北欧が多いですね。


日本をはじめとする、いくつかの気になる国は次のとおり

23位 アメリカ合衆国
35位 ドイツ連邦共和国
41位 英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
62位 フランス共和国
82位 中華人民共和国
90位 日本
125位 インド
167位 ロシア連邦

おやおや、中国にも負けてしまいましたよ(笑)

しかし、バブル崩壊前までの高度成長時代には北欧なんて、羨ましいとも何とも思っていませんでしたが、これだけ国民生活が痛めつけられると、高福祉国家や社会主義国家は、羨望の対象になってしまうのでしょう。

肝心のデンマーク国民は、自分たちを不幸だと感じているようですが、生まれつきのお坊ちゃんが、自分の幸福度を当然だと思っているのと同じでしょう。日本のように、失ってみないと分からないのです。

また、犯罪が滅多にないというのも、かつての日本がそうであったように平等社会の特徴でしょう。

しかしながら、一昨日僕のブログに書いたような東京の素晴らしい供給性はデンマークにはないのですが、過去の日本は平等性に加えて、デンマークにプラスアルファした、たくさんの家電メーカーや自動車メーカーが競い合う優れた生産性の高さと、庶民の購買力がありました。

日本政府は国民を守ってくれなくなったので、「生まれつき国に守られている」というのは羨ましい限りです。

デンマークの欠点は税制が高すぎることなのでしょうが、医療費も学費もタダで老後の心配も無いと、そこまでやってくれるなら、納得できないこともないでしょう。

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