日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

永田議員の自殺について

2009-01-04 09:33:05 | Weblog
■永田元議員、飛び降りて死亡
http://mainichi.jp/select/today/news/m20090104k0000m040070000c.html

永田議員といえば、国会質疑などで積極的に与党を追求し、とても元気な若手議員でしたが、それをやりすぎて、「あまりやりすぎると痛い目に遭うぞ」と国会のエレベーターで伊藤公助議員に恫喝されたことをTVタックルで暴露していたのを思い出します。ヤクザのハム介にそんなこと言って大丈夫かな~と心配していたら、案の定、暫くしたあとに、ライブドア偽メール事件でズタズタに叩かれ、すっかり息をひそめていました。

その後の議員辞職、妻との離婚、鬱病は、彼自身かなり深刻だったのかも知れません。

近年の国会議員の自殺者は、昨日の永田寿康議員の他に、


・自民党亀井派で郵政民営化に反対できなかった永岡洋治さん

・巨額事務所費の使途不明が問題になった松岡利勝さん

・受託収賄罪などの罪で逮捕・起訴を積み重ねた中島洋次郎さん

・証券取引法違反の疑いがあった新井将敬さん


などがいますが、衆議院定数が480人、参議院定数が242人しかいないのに、自殺者の確率が高すぎるような気がします。

鬱病になると、自殺する確率が10倍高くなると言われていますが、議員定数は日本の場合、国民43万人あたり1議席の割合なのですが、ドイツ連邦議会が14万人、フランス国民議会が11万人と比較すると政府が小さすぎるので、国会議員一人当たりの負担はかなり大きいものと思われます。

これは、「日本は政府が大きいから小さくしろ」と、竹中平蔵さんが言っていたことと正反対になりますが、日本はあらゆる分野で、公務員の人数が少ない先進国で一番小さな政府なのです。

話は戻りますが、国会で質疑追求の活発な議員は変死したり、辻元清美さんのように、事務所費改竄などのスキャンダルで辞職に追いやられたりする人が多いのですが、中には石井紘基議員さんのように殺されてしまう人もいますし、それらは政権サイドからの他殺説などもあって、このあたり、きな臭いニオイがプンプンします。

以前亀井静香さんにお会いしたときに、「国会議員は大変な職業で、詐欺師より何倍もウワテなヤツがたくさんいる。血液の逆流するような世界を楽しめるようでなくては、政治家にはなれない」と言っていたのを思い出しますが、その通りだと思います。

それほどプレッシャーが大きい世界なのでしょう。

足の引っ張り合いやら、ヤクザまがいの恫喝がうごめくなか、永田議員のように、東大卒のエリートがプライドを傷つけられれば、なおさらです。

永田議員のご冥福をお祈りいたします。