雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺の日記「ご飯を炊くとき‥‥」

2016-10-02 | 日記
 ご飯を炊くとき、安物の米でも「にがり」を一滴入れると、高級米で炊いたご飯に負けないくらいに旨くなるとTV番組で紹介していた。当方は5キロ千四百円以下の「安物」を食べているので、さっそく「にがり(塩化マグネシウム)」を買ってきてご飯を炊いてみた。
   「美味しくなった?」
   「なーんも」

 塩化マグネシウムを摂り続けると、体に悪影響だとする世の説もある。 仮に副作用など大したことはなくとも、自分は先が知れているので構わないが、お子さんや若い方々がこれから毎日続けて摂ると何らかの「害」が出て来るかも知れない。 放送は、それを踏まえた上で番組を放映しているのだろうか。

 猫爺の味覚なんて、安物に馴染んでいるので分からないのかも知れない。TVでは街で高級米しか食べないセレブな夫人に試食してもらい、「にがり入りの安物米」を炊いたご飯と、「高級米」を炊いたご飯を並べて「どちらが美味いか」と、尋ねていた。
 ほとんどのセレブが、「にがり入り米」の方を指していたが、TVのことだから編集でどうにもでもなることだ。例え100人のうち十人が「にがり入り米」のご飯を指したとしても、その人たちだけを放送すれば良いことである。

 スタジオの出演者も然り、大袈裟に「美味い」「凄い」と驚いてみせると仕事になるのだから。ギャラの手前スタッフの意図どおりに演じるだろう。正直な出演者がいて、「かわらへん」と応えても、編集でカットすれば済むことである。

 とは、へそ曲がりの猫爺の想像的意見である。

   (/・ω・)/

 肉を柔らかくする方法も、紹介していた。安いアメリカ産の牛肉を、重曹を入れた水に30分ほど浸してから調理すると柔らかくなるのだそうなのでやってみた。
 「うん」確かに柔らかくなっているような気がする。味は「かわらへん」けれど。

 年寄というもの、昔の記憶は忘れずに残っているもので、本物の国産牛肉で、一度も冷凍していない肉の味と香りを知っている。たとえ並み肉と称された一番安い牛肉でも、もっと安いホルモンと言われた内臓でも、今スーパーで売られている国産牛肉よりも、数倍も数十倍も美味かったことを憶えている。