ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

ヤマト・・・消えた歴史(その2)

2012-09-17 23:30:29 | マンガ・アニメ

さて、ヤマト本放送が終わると

世の中、何もなかったかのような日常が続く。

本当に何も無い。

ヤマトひでりの一番酷かった時期だ。

世間は「宇宙戦艦ヤマト」なんてものが存在しなかったように

進んでいた。

ある日、恒例の「別冊マーガレット」を買ったらば

吉田かおりさんの漫画作品(タイトル忘れた!)のモブに

なんと沖田艦長が登場しているではないか!

喫茶店のマスター役で、「いらっしゃいませ」と手描きのネームで

しゃべっている!

 

それが、本放送後ヤマトを見かけた最初の記憶。

「世の中にはヤマトが好きな人が、意外といるのかもしれない・・・」

まあそんな感じの、深く静かな潜行が続く。

そして長い雌伏の次にくるのが「劇場版映画!」ではない。

1.オールナイトニッポン版「宇宙戦艦ヤマト」

突然変異的に現れたのが、

自切俳人(じきるはいど)のオールナイトニッポン特別企画

「ラジオドラマ・宇宙戦艦ヤマト」(!!!)

LP『交響組曲宇宙戦艦ヤマト』の発売の盛り上げ企画だ。

自切俳人とは、シンガーソングライターの北山修。

 

富山敬以下主要キャストと、西崎P、宮川泰が

生放送でニッポン放送のスタジオに集結したという伝説の番組。

欠点は、MCの自切自身がヤマト素人で

麻上洋子のことを浅田美代子と呼んだり

納谷悟朗や伊武雅之に、「何の役ですか?」などと聞いたりで

キャスト陣とはぜんぜん会話が弾まない。

 

宮川さんに「なんだこの人、ぜんぜんヤマト知らないじゃん!」

と突っ込まれるというグダグダぶり。

シラケた現場に「まずい」と思ったのか

山下敬介さんが、まんまヒスの声色で

「ヒスです~!」と笑いを取ってを盛り上げていたのが印象的。

さすがプロの仕事師だ。

本編は結構面白かった。

キュウウウウウウン(遊星爆弾落下のSE)

爆発音

阿鼻叫喚の「ガヤ」。

ヒスの声の絶叫が入る。

「落ち着いてください!落ち着いてください!

 ガミラスの遊星爆弾が落下したのは東京ではありません!

 三浦半島ですぅー!」

(聞きながら、おまえ!ヒスだろう!!と突っ込みを入れた)

古代「三浦半島といえば、お父さんとお母さんの家があるところだ!

ちょっと通してください、すみません!」

ナレーション「古代進は三浦半島に急いだ。

だがそこで目にしたのは、巨大なクレーターと化した

故郷の町であった。」

古代「これは・・・お母さんの服の切れ端・・・。

   くそう!ガミラスめ。

   よくもお父さんとお母さんを殺したな!

   よくも・・・よくも!よくもー!」

ブリッジ(ヒス射殺の後の短いBGM)

ナレーション「それから2年後、地球防衛軍は最後の勢力を

       冥王星空域に結集、ガミラスとの決戦に臨んでいた」


「レーダーに反応!目標接近!!」・・・

という感じの凝った構成。

古代の心情が

復讐鬼、ガミラス全滅への慙愧、ユキへの愛

という風に推移するのがドラマの縦軸なので

ラジオドラマにフィットし、すごく分かりやすい。

傑作だと思うのだが、生のため台詞の間違いが多発したり、

松本零士先生が問題発言をして、場が凍ったりと

壮絶な現場であったため、未だ音盤化されていない。

WikipediaではBGMの回転数を間違えた、とあるが

これは第二弾の「さらば」の方。

 

2.放送事故連発、壮絶な「さらば宇宙戦艦ヤマト」

好評だった「宇宙戦艦ヤマト」に続き

「さらば宇宙戦艦ヤマト」もラジオドラマ化された。

前回大すべりだった素人パーソナリティとキャストのカラミを反省。

ドラマオンリーの構成でカラミなし、解説は西崎Pご本人。

しかし本編は前回同様、生放送を踏襲したので、伝説の放送事故連発のドラマに。

主な放送事故は2つ

1.故・木村幌氏の伝説的メロメロぶり

2.BGM回転間違い

 

1.木村幌氏はナレーションと土方艦長の二役を演じていたが

土方艦長の台詞をナレータ口調で読んでしまうという

ミスを数回犯した。

一番酷かったのは

「全砲門開け、目標都市帝国(ナレーター口調)。

 (急にドスを効かして)攻撃用意!砲雷撃戦用意!・・・」

という風に台詞の途中で人格が入れ変わってしまったもの。

 

2.古代が沖田のレリーフに語りかけるシーンで

名曲「想人」が流れるのだがこれが超早回しの間抜けな音効。

しっとりとした山場シーンがどっちらけになってしまいました。

某動画サイトに、奇跡の証拠音源がアップされていますので

消されないうちにお早めに探して確認してみてください。

拙サイトでリンクを張ると、よく消されることがありますので

今回は張りません。

 

クリップその4の30分経過あたりです。



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2 コメント

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目撃報告、感謝!! (NEKO)
2012-09-22 13:35:00
コメント、ありがとうございます。

ファーストのTV放映終了から
交響組曲発売までが、本当にヤマト歴史の
空隙時期なので、情報感謝です。

「すすめ!パイレーツ」でも映画公開直前には
ヤマトネタを結構やってました。

あ!そういえば
パタリロ!でもデスラーの真似してた!

顔に62番のトーン貼って!ww
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ヤマトパロと言えば (NASHIRA)
2012-09-22 12:06:19
成井紀郎先生の「ゴーゴー悟空(1977)」にヤマトのパロディなコマがあったのを覚えてます。
青池保子先生の「イブの息子たち」のヤマトパロディ「宇宙帆船ムサシ」はいつ頃だったかな?
1979年あたりだったかな。
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