ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

長編マンガ執筆中! 第一話 「姿なきシナリオ」

2008-01-29 00:47:00 | 制作日記
「アフロディアに花束を・後編」のオリジナル・シナリオを
小説や、各種文書資料から再現する作業をやってみた。
改めて書写してみると、酒井あきよしさんの小説が
一番出来がいい。
北見徹さんのは、リリカルなムードはいいが、台詞回しが
あまり上手くない。

復元シナリオを読んでみると、TVの30分の尺にはめるためか
意外と一本道な話であることを、再認識。
映画化で多少は設定を変えつつも、大部分のシーケンスは映像化されているので
思ったほど新鮮味がない。
かえって前編の方が、新鮮味という点では強かったかもしれない。

おまけに、ラストに救いがない。
分かり切っていたはずなんだけど、これがつらい。

さあ、これをどう料理しようか!
物語にうねりをつけることと、
アンハッピーエンドの中にも、ひとつのカタルシスを盛り上げること。

チャレンジだけど、面白そうだ。

長編マンガ執筆中! 第零話 「前夜祭」

2008-01-26 21:42:16 | 制作日記
さあ、ぼちぼちと構想メモを書き出したら、
何か、頭の中のどこかでスイッチが入った感じがしました。
小生の中のオタな部分が
「描かせろ」「描かせろ!」と叫んでいる感じです。

しょうがないですね・・・。
いよいよか。

後編製作の上でのポイントは、
アフロディアを絶対的な主人公にする、
の一点につきます。

前編での伏線
なぜネグロスが小悪党として前面に出ているか
なぜあっけない位あっさりとアフロディアは脱走できたか、
なぜ殊更ベリシア平原のエピソードを入れたか、
なぜジェミーはイヤミな役割を負ったのか、

実はこれらは前編の時から考えていた後編の伏線でして
オリジナルのストーリーにない話の広がりを出してゆこうと
目論んでのものなのでした。

これらの伏線が、後編では互いに絡み合いながらお話を
形作っていく予定です。
それもハンパじゃないうねりで「えぇっ?」ていう感じの
ストーリー展開にっしていくつもりです。

正調版は共闘三世社さんで既に上梓されているので
新約版は少し違った感じになると思います。

小生がこうあって欲しかったというバージョンの「アフロディアに花束を
・後編」
いよいよ始めます。

構想開始!

2008-01-25 23:57:08 | 制作日記
年末から正月にかけてのお祭り・ドタバタ気分も
遥かかなたに消え去った感じですね。
身体のサイクルも、原稿執筆モードではなく、すっかりリーマンモードに戻
ってきています。

そろそろ、「ペンと紙の感覚」が消えつつあり
ヤバイので、次回作準備モードに入ろうかと思いはじめています。

次回作は、やはり風呂敷を広げてしまった関係上
「Flowers For Aphrodia~アフロディアに花束を・後編」
ということで。

構想開始。

大まかな構成が決まれば、シナリオ執筆になります。
第2ラウンド目という感じですね。

ちょうど「前編」が良い切れ目で終わっていますので
そこからの続きとなります。

基本的な「後編」のストーリーは、豪華本等で明らかになっていますので
基本的にはそのTV版のお話をベースにします。
ただ、「新約」と謳ってありますように、
お話のあちこちに、「こうあって欲しかった」エピソードを細かに追加し、
うねりのあるストーリーにするつもりです。

前編が比較的オリジナルTV版のキープコンセプトでしたが、
後編は「新約」の本領発揮、かなり脚色が入る予定であります。

ひょっとすると、賛否両論あるかもしれません。
でも、「バルディオス」らしい「バルディオス」にするつもりですし、
主役はアフロディアですし、
ラストはオリジナルからは大きく外れない予定です。
(外れたりして・・・・)

ただラストを一捻り、いやもうひとつおまけに二捻りする
ということで、非常にラフですが、おおまかな構想は頭の中に・・・。

ということでタイトルは以下のとおり。

「Flowers For Aphrodia:Eternal Return~アフロディアに花束を・後編」

タイトルでネタバレかなぁ・・・。

もう少し充電して、満タンになって
頭から放電が飛びはじめたら、始めます。

まずシナリオから・・・・。
(いきなり絵をかける岬さんの才能がうらやましい)

日本沈没

2008-01-24 23:05:42 | マンガ・アニメ
「新約版」とはこういう物を言うのですね!

先日、MILL氏との酒飲み話で盛り上がった
漫画版「日本沈没」について。

「日本沈没」は1973年に小松左京氏の原作が発表されました。
小生は当時ガキンチョだったのですが、とにかく当たった。
あっという間に映画化、TV化された。
いずれも子供心には圧倒的な面白さで、役者の小林桂樹のことを
それ以降ずっと、「田所博士の人」と呼んでいたくらいです。

原作版、映画版、TV版とも、いずれもラストで日本が沈没する。
微妙に異なるのは、ラストの主人公たちの行く末の描写。
原作版は、ヒロインの玲子はシベリアへ移住、
主人公の小野寺はアフリカへ移住するも発狂、と救いがない。
映画版は基本的に同じだが、小野寺(演ずるのは1号ライダーこと藤岡弘)
は発狂せず。
TV版では小野寺(村野武範)と玲子(由美かおる!)は
最後の日本人として手をとりあって日本とともに沈む。

時を経ること33年、EVAの樋口真嗣監督によるリメイクが製作された。
旧作の、男臭さムンムンの藤岡弘が演じた小野寺を
線の細い草ナギ剛演じるというのに、まず違和感。
Goodだったのは、旧作では何の仕事をしていたか思い出せない
ヒロインの玲子(柴咲コウ)を、ハイパーレスキュー隊員という設定にしており、
なんともカッコイイ!

残念だったのは、旧作(原作)の物語のへそになっていた
謎の「伊豆の老人」渡と田所博士の問答が無かったことですね。

老人「田所先生・・・科学者にとって、一番大事なものはなんじゃね。」
田所「カンです!」
老人「カン?」
そして新聞紙を破いて大陸移動説を説明し、老人を得心させる。

老人は実は政財界の影の大立者で、その後政府や世界を動かすこととなります。
日本人総脱出計画の端緒となったこのエピソードが
カットされていたのが残念ですね~。
田所博士役も豊川悦司で貫禄ないし・・・。

でも何と言っても一番の違いは、何とラストで日本が沈没しないこと。
樋口真嗣つながりで「エヴァンゲリオン」の作品世界から強引に持ち込んだ
超強力なN2爆弾にてマントル対流を断ち切り、
日本沈没を阻止するというストーリーでした。

確かに多数のN2爆弾が日本列島に沿って、
ズバババババーンと成層圏まで高々と噴煙をぶち上げて爆発する様は、
映像的なカタルシスはありましたが、
お話的には
「んな、あほな!そんなことしたら、太平洋周辺諸国が津波で沈むやん!
 振動で、日本列島壊滅やん!」
と突っ込まざるをえない、トホホなものでした。
絵的には、EVAの「セカンドインパクト」を実写版でやりたかったんだろうと
想像されるのですがね。

N2爆弾起爆のため、主人公の小野寺が爆発に巻き込まれ
海の藻屑と消えるのも後味が悪いです。

まあ、絶対に助かりっこない状況ですが、爆発が収まったあと
草ナギ剛が水面に「プハー!」と顔を出し、
「おぉーい!玲子ー!」てな感じで手を振れば
場内大爆笑、大拍手間違いなし!だったと思うのですがね・・・。

そして、話題の一色登希彦作による漫画版「日本沈没」
これが「新約版」のお話とは、こう創るんじゃ、のお手本みたいに素晴らしい。

基本的な物語のフォーマットは、映画版と同じ。
設定は、阪神淡路大震災後の現代という設定で、
玲子は、ハイパーレスキュー隊員

だが、映画版では尺の関係で端折った様々なエピソードを
きちんと描いています。(伊豆の老人と田所博士の問答のシーンもあり)

さらに、リメイク版映画の大問題点、
日本を沈めないよう爆弾を打ち込むエピソード。
漫画版では、この物語上の破綻もしっかりと落とし前をつけています。
いや、更に逆手を取って、
「新型爆弾」で盲目的に日本沈没を阻止しようとする勢力と
周辺諸国への大津波を阻止しようとする主人公たちによる
物語上の盛り上げに転化しています。

原作には全くないエピソードを、映画ではちょっちトホホな形で物語化して
漫画での再作品化では、更にその弱点を逆手に取って
物語を盛り上げる道具に使うという、

「お話というのもは、こうやって面白くするのだよ!」

という、まさに絶好の教科書であります。
勉強をさせて頂いております。

篝ひつぎさん

2008-01-23 23:04:30 | マンガ・アニメ
篝ひつぎさんという、素晴らしく上手な
同人作家さんがいらっしゃったのですけどね。

どちらにいらっしゃるのか・・・。
どうされているのか・・・。
ネットでもほとんどヒットしません。

次回の執筆に備え、読み返してみたのですが
やっぱり上手い!

小生が持っているのは、
「苦離絵以諸夢」という同人誌。

古い本なのですが、所謂創作同人誌っぽくて
大好きなんですけどね。

どなたかご存じの方、情報望む!

ドクタースランプあらあらちゃん

2008-01-22 23:12:22 | 制作日記
なんかスランプ気味ですねぇ。
覇気がありません。
そろそろ「後編」の構成検討・シナリオ創りを開始かなァと
思うのですが、気力が出ないのです・・・。

生活サイクルや体質まで変わる位の原稿執筆の集中力が
12月上旬でパタッと切れた状態になっていて、
一回切れた緊張状態がなかなか元に戻りませぬ・・・。

なにかで弾みをつけないと、ダラダラといっちゃいそうですね。
しばらくすると「マカロニ大会」もあるし・・・。
それにかまけて、遊び呆けそうな感じです。

ぐうたらモードのNEKOです。
今週末あたりから、ムチ入れるかなぁ。
あたしに・・・。

どうやって、気持ちを追い込むか・・・。

ううむ。

充電中・・・2

2008-01-21 23:07:42 | マンガ・アニメ
山田正紀先生の小説
『機神兵団』全10巻にも嵌まっています!
これはずいぶん昔に刊行された作品なのですが
今更ながら読んでいます、というか、読み返しています。
1980年代に最初の数巻を読んだのですが、
当時はあまり食指が動かず、放擲していました。

今回、とあるきっかけで再度読みはじめ、感動しています。

第二次大戦を舞台に、エイリアンのオーバーテクノロジーを使った
巨大ロボット雷神・風神・竜神の活躍を描く、という
結構ベタな話なのですが、3機のパイロットのキャラクター設定が
卓越しています。

女たらしで刹那的な貴族の末裔だが、卓越したパイロット・テクの真澄公彦(
風神)
水兵くずれで、朴訥とした性格の榊大作(竜神)
性別・国籍不明で独り馬賊と呼ばれる格闘技の天才・白蘭花(雷神)

華奢な美青年風だがどうやら正体は女性らしい白蘭花が
格好良くて、例によって小生のツボに嵌まっております。
先日の『EDGE』といい、どうも小生の嗜好がバレてしまいますねぇ。

この「機神兵団」の小説は、オリジナルは中央公論社で発行され
後にハルキ文庫より再発されていますが、天才・ひろき真冬先生が
挿絵を描かれた中央公論社版が断然良いです。
興味を持たれた方は、是非そちらの方を。

白蘭花の中性的な美しさ、妖しさが見事に描かれています。
こんな風に絵が描けるといいだろうなぁ、と
ため息が出るくらいの上手さです。

その他に岡昌平先生の漫画版、パイオニアLDC製作のアニメ版がありましたが
どっちもいかにも見た目が女性という感じで、中性的な妖しさは
今ひとつでした。(かわいいんですけどね)

この作品も、あっという間に10巻読めてしまいそうなので、
ちょっとずつ読んで、楽しみを先送りしています。

充電中・・・1

2008-01-20 19:58:37 | マンガ・アニメ
とみなが貴和先生の小説
『EDGE』シリーズがすごく面白い!
結構前に刊行された作品らしく、それも
講談社X文庫という、おやぢ的には
ちょっち買うのが恥ずかしい、ライトノベルのレーベルのシリーズ
なのですがこれが、めったやたら面白い!

尊敬するマンガ家緋乃鹿六先生が挿絵を
描かれているということで4巻から買ったのですが
これが半端でなく面白くて、
1巻から買いなおして読んでみたら、大ハマリ。

男装の麗人の天才プロファイラー「大滝練摩・
本名:アイリーン・イェン」が主人公で、
犯罪者の心理をあばいていくのですが、
この主人公もまた心の闇を深く抱え込んで、狂気と正気の間、
まさに「EDGE」で揺れ動く、という
小生の好みのツボを突きまくったお話であります。

全5巻完結で、あっという間に2巻まで読み切って
しまったので、少し矛先を変えて別の作品を読んでいます。
読み切るのがすごく勿体無くて、感動を少しでも先送りしている
状態であります。

緋乃先生の挿絵は4・5巻のみで、1、2、3巻の挿絵は沖本秀子先生
という方が描かれています。
沖本先生の絵も、シャープな絵柄で好きだなぁ、と思ってしげしげと
眺めていたら、なんか絵柄に既視感があって
あれれれれ?と思って、
あわてて絵が気に入って買った
ワイン漫画の名作「神の雫」の作者名を見ると、
漫画:オキモト シュウ。

「そうだったのか!」と
はたと膝を打った次第。

シャープな線だけど、キレイな絵柄で、
ひょっとしたら、と思っていたけど、やはり、ですね。

絵柄が大好きな漫画家先生の環が、緋乃鹿六先生-沖本秀子先生
-オキモトシュウ先生
と繋がってしまいました。

いろいろと発見があって、楽しいです。

ヲタの気力、未だ満ちず・・・

2008-01-18 00:00:54 | 制作日記
鏡開きも終わって、学校も始まり、
すっかり世の中、通常モードにもどりつつありますね。
お仕事なんかも、もう全く通常モードです。

ただ、小生の趣味のひとつ、マンガ描きは
まだまだぐうたらモードです。
ちょっと風邪ひいたせいもあって、
なかなか漫画描きのスパルタンモードになりません。

8月から12月の間で、根を詰めて描いたので
今、ゴムひもが伸び切ってしまったような状態で
創作モチーフや、絵に対する感動のストックが
払底してしまった感じであります。

今、日々新しい漫画作品や小説などを読んで
「上手いなぁ」「面白いなぁ」と
エネルギーを溜め込んでいる状態であります。

同じバル仲間の岬龍飛さんが、もう次回作の執筆を開始されたと
お聞きして
「あれだけの作品を仕上げたすぐ後に、すげえ・・・」
と感嘆している次第。

小生は才能ないもんで、シナリオ・ネームと積上げていかないと
おひげを切られた猫みたいに、迷いNEKOになってしまうもんで。

小生NEKOは、もう少し日向でゴロゴロ
日向ぼっこをいたします。

気合が溜まってきたら、始めます。

題して・・・
「長編漫画を描いてます日記」

風邪をひいたら読書三昧

2008-01-17 22:41:38 | マンガ・アニメ
成人の日を過ぎて、世間はお正月気分も抜け
仕事も通常モードになっています。
週末にひいた風邪が抜け切らず、調子はあまりよろしくありません。
なんか、花粉症っぽい感じもするし・・・。
いやな季節になってきたなぁ。

毎年の事ですが、これからゴールデン・ウィークに至るまでは
鼻水ぐしゅぐしゅの、ばっちいNEKOの季節であります。
頭もボーっとするし、毎年何もする気がおこりません。

週末は風邪の休養ということで、ゴロゴロしながら色々な本を
読み返してました。

「本気のマンガ術」山本貴嗣先生
「漫画のスキマ」菅野博之先生

この2冊は、私にとってのマンガの描き方のバイブルです。
昔でいうと、石森章太郎先生の「マンガ家入門」みたいなもんですかね。
「本気のマンガ術」は、プロの絵の取り組みの凄みを満喫させてくれます。
「漫画のスキマ」は、門外不出のプロのノウハウがぎっしりですが、
ハイレベルすぎて、何回読んでも半分くらいしか理解できませぬ。

ひろき真冬作品集「LOUISE」

大家・ひろき真冬先生のイラスト作品集で、何度見てもため息もんです。
こんな風に描けたらどんなにいいだろう、と穴のあくほど眺めています。
ひろき先生の描く女性のタッチが好きなんだなあ・・・・。

ひろき真冬先生、緋野鹿六先生、オキモトシュウ先生・・・・
このラインが今のNEKOのお気に入りの先生方なのですが、
小生の好みの作風がバレバレですね。