ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

おやぢ マンガ制作への道 第十六章 「死に到る病、そして・・・」(その七)

2007-09-30 15:55:07 | 制作日記
週末は寝不足と、疲労が蓄積されて
体がだるい。

金なし、ヒマなし、メタボの三重苦なので
なんとかしなければと思う(思うだけ)。

小説家の高千穂遥氏は、自転車で画期的なダイエットに成功したそうな。
(参考:高千穂遥・一本木蛮著「じてんしゃ日記」)
氏のように、修行僧のようにガンガン自転車にのることはできないが、
朝の出勤時の10分間は自転車をガンガン漕ぐようにしてみる。
あと、二日に一回は飲んでいたビールを週一回にする。
昼ご飯の分量を減らす・・・・などのダイエットも開始した。

何度目かのトライだが、どうだろうか。
いよいよまずいなぁ。

減量してリバウンドの繰り返し。
リバウンドする度に不健康さの度合が増していく感じだ。


新約バルディス「Flowers For Aphrodia」プロット・3

マリン・レイガン。
科学者。
父親は放射能除去装置の開発によるS-1星の復興を目指したレイガン博士だが
、ガットラー率いる軍部のクーデターの際に、親衛隊により殺害される。

現場に駆けつけたマリンは、殺害の首魁と目される男を激情に任せて惨殺するが
、その男こそ、司令長官アフロディアの唯一の肉親である、弟・ミランであった。

ミランの首筋には、鋭利な鉄片が深々と突き刺さり、
頚動脈が切断されたらしく、噴水のように鮮血が噴き出していた。
血で服が汚れることなど全く頓着せずに、ミランの屍を掻き抱くアフロディア。
最愛の弟の亡骸を横たえると、しばらく自らの手にべっとりと付いたミランの鮮
血を見据え、そしてゆっくりと弟を殺した男の方に目を向けた・・・。


「バルディオス」のお話ははっきり言って恥ずかしい位陳腐で、古めかしいロボ
ット物パターンです。
今回新約版を描くにあたって、描かれなかったこと、本来こうであったろうと思
われること、見たかったけど見れなかったことを、シドニィ・シェルダン本の「
超訳」よろしく描いてみよう、というのが狙いです。
なので、TVでは流血もなく綺麗な死に様であったミランは、血まみれの死に様
に、アフロディアはもっと激情にまかせて弟を掻き抱く、マリンに対しては狂気
が混じった呪詛の言葉を吐く、という感じで描いてみようと思います。

ただ、画力がついていくかどうか。それが一番の問題ですね。

おやぢ マンガ制作への道 第十六章 「死に到る病、そして・・・」(その六)

2007-09-28 01:22:13 | 制作日記
昨日も、午前様のお帰り。
ここ数日午前1時前に晩御飯を頂くという、
不健康極まりないパターンが続いている。

体にいいはずがない。
先日の会社の健康診断の結果も、芳しくない。
完全なメタボのパターンである。

ダイエットだ!ダイエット・・・。
今回マンガを描いて、もし痩せたら
「マンガ・ダイエット法~あなたもマンガを描いて痩せる!」
なんて本が出せたりして・・・。

睡眠不足にならないよう、少しだけ下書きをする。
ネグロスおやぢのコマばかりなので、すぐ飽きる。
30分でやめる。
早く、おんなのこが描きたい。


新約バルディス「Flowers For Aphrodia」プロット・2

亜空間戦隊アルデバロンの戦闘司令官・アフロディア・・・。
女だてらにガットラー総統の信任厚く、地球侵攻軍全軍を束ねる。
いつも軍帽を目深に被り、濃いサングラスをかけているため
その表情は伺えない。
軍帽から僅かに覗く緑の後れ毛から、長い髪を軍帽の中に収めている様子が
見てとれる。
唇はいつも酷薄に歪んでいるが、その形の良さから素顔はかなりの美人ではと
想像させる。

体の線を隠すためか、少し大きめのワインカラーの軍服を、
いつもきっちりと着こなしている。
しかし、彼女のプロポーションの良さは隠しようがない。

ただ、鎧のようにまとった威厳と人を寄せ付けない厳しい雰囲気は、
男共のそんな邪な考えをピシャリと撥ね付けるものであった・・・。


ねこらい堂版新約マンガでは、普段のアフロディアは濃いサングラスのため
表情が伺えない、という設定にしています。

パッと見、SMの女王かナチ親衛隊イルザ(ふ、古い!)に見えなくはありませ
んが
どうなることやら・・・。

そんなこんなで孟宗*を働かせていると
ギャグ漫画のネタもいくつか思いついてしまう・・・。

描きたい・・・・。

例えば・・・
「あ”~!!
 ろーざ・あふろでぃあだよ~!
 非情の掟を作っといて、自ら破っているヤツは
 どこのどいつだ~い?
 ・・・・
 あたしだよ!!(笑)」

*孟宗・・・このBlogでの「妄想」の当て字。類義語に盆納。

おやぢ マンガ制作への道 第十六章 「死に到る病、そして・・・」(その五)

2007-09-27 01:22:24 | 制作日記
ここのところ連休続きで、原稿がはかどるかと思ったら、
公私ともにイベントが多く、遅々として進まない。

仕事も期末の対応やらなんやらで忙しく、午前様の毎日。

まあ、そんな中でも下書きを進める。

P1~P7は、読者の方に分かり易いようにストーリーダイジェスト。
メカとか背景とかが多くて、難渋する。

小生、男のくせにメカが昔から苦手。
ウンウン言いながら描く。

背景も苦労・・・。
デジコミとやらで描くべく、とりあえずパス!
(おいおい!)

メカも苦手なので、
何方向かのパターンをあらかじめ作っておいて、
デジコミで使いまわし処理をすることにした。

P8からはいよいよ本編。
最初のエピソードは、ネグロスの陰謀のエピソードが中心。
ネグロスというキャラクターは、小悪党のオヤジキャラなので
描いていて気が乗らない。

やっぱり、女性キャラを描いている時が気分がいい。
あと数ページの我慢!

気分が乗らないネグロスは、徹底的にイジリ倒すことにする。
北斗の拳並みのリアル絵からギャグ絵まで、振幅の巾を大きくしてみる。


「新約バルディオス」Flowers For Aphrodia・プロット その1

異星人S-1星人の侵略を受け、必死の抵抗を続ける地球。
冷酷非道な女司令官・アフロディア率いる亜空間戦隊アルデバロン軍の科学力と
その攻撃力は圧倒的であり、地球人類は35億人の死者を数えるに到った。

父親をアフロディア一味に殺されたS-1星人の青年マリンは、
地球防衛組織・ブルーフィクサーに身を投じ、合体巨大ロボット・バルディオスを駆ってアルデバロン軍に戦いを挑むのであった。


文章にしてみると、身もフタもないようなアナクロなお話だけど、
大真面目に取り組んでいます。

メカが苦手なもので、合体巨大ロボット・バルディオスを描くのに一苦労。
メカが得意な人が、うらやましい・・・。

おやぢ マンガ制作への道 第十六章 「死に到る病、そして」(スランプよ・・・)

2007-09-20 01:16:26 | 制作日記
仕事が忙しくて、原稿を描く暇がない・・・。
泣きごとは見苦しいなぁ・・・。

久し振りに原稿用紙に向かって
驚愕したこと・・・。

目が悪くなってきたのか、原稿用紙のスケールが見えない!
これにはちょっちショック。

マンガ同人の高年齢化に伴い、
シルバー対応の原稿用紙を作ると売れるかも。

あと、酒の飲みすぎだろうか、手が震える。
ヤバいなぁ。
ペンをもつとピタリと手の震えが止まったら、
あぶさんみたいでかっこよかったりして。

相変わらず、右向きが下手。

下書きするのに、どえらい時間がかかる。
自己嫌悪!

迷ったら百回描け、という大学の漫研の故Y・M師匠のセリフを思い出す。

でもアフロディアを描いたつもりが、アミバに見える。
下手すりゃ、ハクション大魔王に見えるコマもある・・・。

きょうは、どーもあきまへん!
もう寝ます。

おやぢ マンガ制作への道 第十六章 「死に到る病、そして・・・」永遠の螺旋(スパイラル)

2007-09-19 01:04:19 | 制作日記
しばらく原稿用紙に向かっていなかったが、最近ちょっとずつ
感覚が戻りつつある。

そこで、思い出したのが「永遠の螺旋(スパイラル)現象」。
最近、その兆候が見えて来たので、書いてみる。
それは、こんな現象である。
下書きをじっくり1日1日地道に進めていくと、
それはそれで1日ずつ経験値が貯まっていく。
ふと、10日ほど前に描いた絵を見ると、なんかしっくりこなくて描き直す。
描き進める。また少し前に描いた絵を見て描きなおす。

この現象にはまると、永遠に下書きから抜け出せない。
同じ作品を永遠に描き続ける。
京極夏彦風にいうと、完全に妖怪の仕業である。

京極夏彦の小説では、こういう時には「祓い」を行う。
この場合の「祓い」の方法は、以前の絵が下手だと思っても描き直さず
「ペン入れ」をやってしまう、ことである。

但し、ペン入れの工程でも同じような妖怪が出現するので、注意が必要である。
そっちの方が、手間と時間がかかるので始末が悪い。

そんな場合はどうするか?
「とっとと見切りをつけて、同人誌にしてしまう」ことである。

不思議なもので、一回形にしてしまうと、
「あーあ、下手糞だなあ」と思いながらも
意外と「描き直しをしよう」とは
思わないのである。

本(同人誌)にしてしまうこと、
これがマンガ描きにとっての、憑き物落としかもしれない。

日本沈没

2007-09-18 23:32:35 | マンガ・アニメ
何の気なしに古本屋で買った一色登希彦氏のマンガ化作品が、
面白い!

現在7巻目まで出ているが、登場人物の情念の書き込み、
異常な迫力、その世界観に圧倒される。

絵は、ちょっと雑な感じだが、逆にそれが味になっている。
樋口真治監督版の「日本沈没」とのメディアミックス戦略を狙った
作品だったのかもしれないが、断然マンガ版の方が面白い。

樋口版「日本沈没」は、「日本が最後沈まない」という点で
結構な批判を受けているようだが、小生は悪くないとおもっている。
それよりも、
いきなりエヴァの世界とクロスオーバーしてN2爆弾が出て来る点と
渡老人が出てこない点、
田所博士の「科学者にとって一番大事なものは、カンだ!」が出てこない点
この3つが大減点のポイントだと思いますね。

ついでに、旧作「日本沈没」、これは文句ない名作だが、
唯一ケルマディック号が活躍しない点が不満。

TV版は、映画版の水増し焼き直しだが、さすがに2時間の映画を
1時間、26回に引き伸ばすと水増しの水ばかりでジャボジャボに
なった感じが強いですね。
小野寺と怜子も、村野武範と由美かおるという風にTV向けスケールダウン感が
顕著でした。
唯一ワクワクしたのは、ケルマディックVSわだつみの水中バトルが見られたこと
ですか。
そこに至るまでの、海洋開発VSD計画の確執、なんていうのは特撮もなく地味な
話で、いかにも連ドラ的で退屈だった記憶があります。

さてさてマンガ版に話は戻りますが、
原作 小松左京とありますが、設定は基本的なキャラクターのフォーマットを
踏襲しつつも、全く今風に再構築しています。

時代設定は、阪神淡路大震災の後の現代、
小野寺は虚無感漂う、天才漕艇師
阿部怜子はハイパー・レスキュー(樋口版映画と同じ)
総理は、今の某総理のオマージュ(渡老人から「坊や」と呼ばれる)
日本が沈む原因は、プレート理論とは異なる最新の理論
(「大陸移動説は間違いだった!」の記述はすごい・・・)
東京大震災の記述は、高層ビルの立ち並ぶ都会での
ディザスター・シミュレーションのレベルにまでなっている。

かたや、頑固に原作の設定を維持しているのは
小林桂樹をイメージした「直感とイマジネーションだよ!」の田所博士
「伊豆の老人」と呼ばれる影の大立者・渡の活躍。
渡の命令一下、権威の老学者3名が3日3晩不眠不休でD2計画の骨子を書き上げ
日本人の生き残りのための計画に全身全霊を傾けた老学者が
書き上げた瞬間にこと切れるエピソードなどは、久しぶりに電車の中で落涙した
名エピソードです。

おやぢ マンガ制作への道 第十六章 「死に到る病、そして・・・」(承前)

2007-09-16 00:30:19 | 制作日記
勢いに乗って、ペン入れまでしてしまった。
何年ぶりのペンだろう?

さすがに最初はビビってたが、
三つ子の魂、百までとはよく言ったものだ!


こんな感じで、
「新約バルディオス Flowers For Aphrodia」
進めてみます。



いい年こいて、なにやってんだか・・・・。

おやぢ マンガ制作への道 第十五章 「ココロの形、ひとの形」

2007-09-15 01:01:44 | 制作日記
某サークルさんの「アフロディアに花束を」作品化の同人誌を
やっと代理購入をお願いした友人よりGET。

その友人の
「お前の今描いとる作品と、芸風ダブるんちゃうか?
 影響されるで。
 読まんほうがええんちゃう?」
という警告を無視して読む。

面白い!上手い! 燃える!
未放映エピソード「アフロディアに花束を」を
当初のシナリオにほぼ忠実に再現されている。

これは立派な仕事だ。
絵も、この作家さんは男性的な絵が好みとのことなので
躍動感がある。

これは技術的にも勉強させられた。
少し自分のネームを見直す。
「人生皆師」という言葉が好きなのですが、
他の作家さんの作品を拝見することは、
技術面をインスパイアされて
非常にエキサイティングです。

「XXXさんに続け」、ということで元気が出てきました。
もちろん、大テーマは同じですが、
切り口・構成ではまた別のアプローチを心がけて、
「併せて読むとお互い10倍おいしい」感じにもっていきたいと思います。

どんな感じの構成にするかは、おいおいご披露。
煩悩と妄想に溢れた作品にしたいな・・・。

おやぢ耳袋 第一夜「パリのホテルで絶叫を聞きしこと」

2007-09-14 00:03:04 | 日々雑感
なかなか原稿がはかどらないので、場つなぎにこわ~い実話などを
ひとくさり・・・。

1989年の1月、私は仕事で欧州におりました。
英国・スペイン・フィンランドという感じで、各国を飛び回っておりました。

フランスはパリへの出張。その日は、パリサロンという
コンベンションが開催される為、軒並みホテルは満杯の状態。

泊まる所がなく困っていると、ツーリスト・インフォメーションで
1箇所だけ空いている部屋があるとのこと。
ジョルジュ・サンクの近くの5つ星ホテル。
高いが、背に腹は代えられません。冬のパリで野宿は勘弁なので
泊まることに。

5つ星ホテルなので、作りはさすがに立派なのだが、
何だか日当たりが悪く、暗い感じの部屋でした。
近くのデリカテッセンで、テイクアウトの晩御飯とビールを2本買って、
もそもそと部屋で夕食。

ビールを飲みながら、フランス語の意味不明のテレビを暫く観た後、就寝。
夢も観ずに安眠していたら、突如耳元で、男の絶叫。
「うぎゃああああああ・・・」
なぜか若い黒人、という鮮明なイメージが頭の中に。

驚きのあまり、小生「うわわぁ」と叫びながら飛び起きる。
部屋は真っ暗、何の気配もなし。
でも、その後は恐ろしくて寝付けず、翌朝早々にチェックアウトした。

あれは、何の声だったのだろう?
若い黒人という鮮明なイメージはいったい?