ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

おやぢ マンガ制作への道 第二十八章 番外編「更迭のガールフレンド」(その1)

2007-11-30 23:15:58 | 制作日記
本の表紙の制作であります。

マンガ作品だけに意識を集中していると、
マンガ作品の扉(作品の「表紙」なのですが、こちらは扉と呼んでいます)だけを
描けばいいと思い、ついつい忘れがちになります。

ただ、こと「同人誌を発行する」、ということを考えると
本には表紙が必要となってきます。
表紙は、本の「顔」にあたりますので、あたらおろそかにはできません。

ただ、表紙というのは印刷工程上、黒インクで普通の紙に刷る本文印刷より
時間がかかるので、入稿の〆切りが本文より早い、というのが
書き手泣かせであるところです。

書き手の意識としては、本の表紙は一番最後に描く、
というイメージなのですが
物理的な〆切りは一番最初、というのが心理的にミスマッチなところです。

今回も、冬のコミケットに合わせて同人誌を出す、というのであれば
印刷所さんの入稿スケジュールとにらめっこしながら、
作品を描くスケジュールを切っていかねばなりません。

納得いくまで時間をかけて、作品を仕上る、
とはいかないのが、現実のつらさなのであります。

ということなので、小生も今まで全く手付かずであった、
表紙を描かなければ、印刷の工程上問題が出る状況に・・・。

表紙の印刷の仕様としては、大きく分けると
1.墨一色
2.多色刷(黒+カラーインク)
3.フルカラー

の3種類があります。
1は、原稿を黒一色で作ればよく、
2も、インクの数だけ、黒色の原稿を作ればOKです。

問題は3。
当然のことながら、フルカラーで原稿を作る必要があります。
簡単に言うと、小中学校の時に描いた、水彩絵具の絵のイメージです。

今回、どうせやるなら、ということで、フルカラー表紙に挑戦!
今まで小生が関わった同人誌は、墨一色が基本で、
多くても2色刷りが限度・・・。

あと、何回本を出せるかもわからないし、
悔いを残さないように、いっそのこと!というのが
動機です。

大好きな「バルディオス」本で、その中でも好きな
アフロディアで表紙を飾るならば、
フルカラーでやっちゃろか!というところですかね。

印刷所のスケジュールを確認したら、フルカラー表紙の〆切りは
なんと、12月1日!
作品の本文だけで、今や結構一杯一杯なので、
週末の12月1日の執筆一発勝負にかけるしかない。

土曜日に執筆して、その日のうちに入稿したら何とか
間に合う、ということで、まさにタイトロープな
スケジュールに挑戦。

さあさあ、本文も全然できていないのに
フルカラー表紙という無謀なおやぢチャレンジ!

自分のことながら、面白いなあ!
表紙の下書きもこれからですって?

ひとつ間違って〆切りに間に合わなければ、
真っ白な何も印刷されていない表紙になりますんで
その時は、笑ってやってくださいませ。

おやぢ マンガ制作への道 第二十六章 「終わる世界」(その4)

2007-11-29 23:43:45 | 制作日記
この歳で、デジコミと格闘できるとは思ってもみませんでしたね。
人生、何事もチャレンジです。

手描き原稿が、スキャナーによって全て読み込まれた。
紙とペンと墨汁の世界は、これにて一旦終了。

以降の作業は、初体験のデジタルコミック上での作業となる。
ドキドキ。

2分割で読み込まれた原稿を、Photoshop上で
上手い具合に合体させる。
Photoshopでは朝飯前の作業だが、
原稿が56枚もあるので、ちょっとやそっとじゃ終わらない。

うんうん言いながら合成する。
スキャナーで読み込まれた原稿は、完全な白黒原稿になっておらず
灰色の部分が結構有る。

灰色のまま残しておくと、印刷した時にカスレとかの原因になるそうなので
Photoshop上で、1枚1枚色調の補正を行う。

見積作業時間 1枚15分x56枚=14時間

あとどうも原稿サイズを原寸に縮小してから行わないと駄目のようだ。
画像ファイルのモードも、結局ComicStudio上ではグレースケールじゃなくて、
黒白2値化しないと駄目な模様。

デジコミも奥が深い。行ったり来たりだ。
Photoshopで、画像縮小と黒白2値化のアクションを急遽でっち上げ
1枚1枚変換を実施。
見積作業時間 1枚5分x56枚=約3時間半
うわあ!

どなたか、もっと良いやり方ご存知でしたら
ご教示ください!

おやぢ マンガ制作への道 第二十六章 「終わる世界」(その3)

2007-11-28 22:41:00 | 制作日記
ひたすら原稿のスキャニングをやっています。
異常に時間がかかるのと、単純作業なので苦痛。
でも、兎に角これをこなさないと先に進めないので
我慢してやる。
B4サイズの半分をスキャンするのに10分かかる。
B4を1頁全体をスキャンするのに、ゆうに20分かかる。

ということは、20分X56ページ=約29時間!
どひゃあ!
毎日2時間やっても15日もかかる。
こいつじゃあいかん!
徹夜1回7時間として、4日徹夜すれば出来る??

死ぬかもなぁ!

おやぢ マンガ制作への道 第二十六章 「終わる世界」(その2)

2007-11-27 23:39:15 | 制作日記
ComicStudioで読み込むと、スキャニングの品質が悪かった点。
いくつか確認してみてわかったこと。

ComicStudioの原稿の属性を黒白2値*1にしていたこと、
解像度を300dpi*2にしていたこと、小生の原稿で黒の薄い部分が結構あり
そこが灰色と認識されていることなどなど。

そこで解像度を600dpiに変更し、グレースケールモードとし
スキャナー側ドライバーで、濃淡調整をいろいろやってみたが、
スキャナー側のドライバーでは、なかなか微調整が難しいこと、
読み込んでみてはじめて良い悪いが分かること、等が判明。

しょうがないので、読み込み工程はPhotoshopのグレースケールモードでスキャニングし
Photoshop側である程度補正してから、黒白2値化してComicStudioに読み込むことに*3。

Photoshopでは灰色部分の色を黒に変えるのは容易(というか、やり方を知っている)。
ComicStudioにも同じ機能があるのかもあいれませんが、よく分からないのでとりあえず断念。
Photoshopでデジタル化してからComicStudioに渡すこととしました。
ComicStudioを使えば、すごい楽できると踏んでいたのに、ComicStudio自体の出番は
なかなか来ない。

*1素人知識ですんません。グラフィックデータのモード。
  大まかに言うと、カラー、グレースケール、黒白2値の区分。
  さらに細かく分けられるらしいですが・・・。
  カラーは読んで字の如く。グレースケールは白黒だが
  灰色の濃淡を認識するモード、黒白は黒か白かのモード。
  マンガで厄介なのは、グレースケールモードらしいですね。
  PCの画面上では非常に美しいのが、印刷すると・・・ということが
  あるそうな。
*2要は解像度。数字が多いほどデータがみっしり詰まっているという勘定。
  普通のカラー印刷だと300dpiで十分実用可能だが、白と黒しかないマンガ原稿
  だと600dpiはないと、ギザギザ感がつらいようですね。
  ただ、1200dpiになると重くてPCが悲鳴を上げます。
*3読み込み時は、灰色を認識して、PC上で補正をかけないとダメみたいですね。

おやぢ マンガ制作への道 第二十七章 「涙」

2007-11-25 05:09:53 | 制作日記
悲しい知らせが来た・・・。
大学時代の友人が、亡くなったらしい。
仮にBさんとしておく。

Bさんは、以前の日記で登場した古い友人のAさん
(元うる星ファンクラブ・関西最年長の御仁)を介して
知り合った。

マンガやアニメを熱く語ったりした。
でももっぱら覚えているのは、お酒をご一緒して
馬鹿騒ぎをやらかしたこと・・・。

小生も故郷を離れ、Bさんも土地を移ってしまったので
ずっと会えずじまいだった。

「ああ、同じ空の下でBさんも頑張ってるんだろうなぁ」

ふと心に浮かぶ、そんな思い。
いつかは、「同窓会」と称して、また馬鹿騒ぎができる・・・。

やっぱ、「いつかは、また・・・」というのは
こういう歳になってくると、いかんのですな・・・。
「今」やらねば、ということなのでしょうね。

かっての「戦友」に哀悼の意を表し、
黙祷。

おやぢ マンガ制作への道 第二十六章 「終わる世界」(その1)

2007-11-24 02:29:15 | 制作日記
デジタル工程
先日で、手描きのアナログ工程を終了。
生まれて初めてのデジタル作業の工程に入る。

デジコミ初心者なので、操作がなかなか一発で決まらず、
トライ&エラーの繰り返しである。
困ったなあ。

更に具合が悪いのは、残された時間がないので焦ること焦ること。

まず最初は、紙の絵のデジタル化、スキャナーによる
読み取りである。

さすがにこれは楽勝だろうと思い、ComicStudio*を立ち上げ、
スキャナーで原稿を読み込む。
ここで問題発生。
紙原稿は投稿サイズ(B4サイズ)で描いたので、自宅のスキャナー(A4サイズ)
では大きすぎて読めず。
しょうがないので、上下2回に分けてスキャンして、あとでくっつけることに。

というわけで紙原稿をスキャンして、ComicStudio上で読むと
何だか線が異常に汚い。

まるで、質の悪いコピーのようだ。
これじゃぁ使えない。
最初から画質がガタガタだと、デジタル化の意味がない。
こまったなあ。
というところで、本日は時間切れ。
ああ、疲れた。今日は成果なし。

おやぢ マンガ制作への道 第二十五章 「せめて、人間らしく」

2007-11-23 00:27:10 | 制作日記
ジジイ臭い話で恐縮ですが、
目が悪いのと、仕上げ工程は非常に細かい作業をするのとで
兎に角、目が疲れる。
眼精疲労というやつだ。

眼精疲労はバカに出来ず、こいつが溜まってくると
ひどい肩こり、頭痛、めまい、吐き気などが襲って来て
酷くなると、立てなくなる(経験済)。

今回も、眼精疲労キター!!!という感じで、
仕事場で、結構フラフラである。

経験上、鎮痛剤はあまり効かず、アリナミンEXを飲んで
目を休めるというのが特効薬。
あと、身体を動かすことぐらいか・・・。

おやぢ マンガ制作への道 第二十四章 「最後の渚」(その2)

2007-11-22 03:05:25 | 制作日記
ペン入れ工程完了
色々とやり残した部分や、悔いの残る部分はあるが、
ここで直し始めると無限ループに嵌まり、作品が完成しないので
見切りをつける。

後半に行くほど、絵が荒れた感じになっているのは、しようがないかな。

アナログ作業完了。

長かった。
このBlogを読み返すと8月からだから、足掛け4ヶ月。
めっきり酒量も控えたので、
8月には79kgあった、完全なメタボ体型が
現在は76kg、ちょいデブ体型である。
一ヶ月に約1kg減っている勘定だ。
すごい!ダイエット本が書けるぞ!

それに引き換え、視力は一層衰えた感じだなあ。
肩凝りも酷いし・・・。

これから、パソコンに原稿を読み込ませ、デジタル作業である。
なんせ初体験のため、所要時間の見積が立たない。

手作業でやる場合と、ほぼ同じだろうと勝手に作業量を見積もって
算段する。ギリギリ、コミケに間に合うか?

おやぢ マンガ制作への道 第二十四章 「最後の渚」(その1)

2007-11-21 23:15:17 | 制作日記
やばい。

いよいよ時間が間に合わなくなってきた。
アナログの手描き工程を終えて、早くデジタル読み込み、
デジタル加工をしないと、枠線も吹き出しも何もないので
1ページたりともマンガになっていない。

今まで、手塗りでベタを塗ってアナログレベルでページの締り具合を見て来たけど
ベタ塗りは、デジタル側で一括で塗る作戦に変更。

ベタ部分はX印をつけて、どんどん飛ばす。
アシスタントがいると、ベタ指定なんですけどね。

仕上げはホワイト、ハイライト、線の補正などに止めて、
スピードアップを図る。

そろそろ、修羅場っぽくなってきました。