ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

妄想

2010-05-31 23:58:21 | 制作日記
マンガを描く時に気をつけていること。
それは、兎に角自分が読みたい作品を描く事であります。
読みたくて、読みたくてしょうがなくて
だから自分で描いた、ということです。

大概の場合、それは妄想から始まります。
こんなお話で、こんなキャラクターが、こんなことをしたら
面白いだろうなぁ・・・。

自分的に気に入ったネタは、妄想に更に妄想が加わります。
それがどんどん広がってまさに、妄想(孟宗)竹みたいになったら
しめたもの!

それこそ、まさに自分が読みたいもの、であります。

次に気をつけること。

それは、読み手の目を意識すること、
です。

お客様の目を如何にお話に引きずり込み
最後まで読んで頂き
最後に「ああ、面白かった!」
と言って頂けるか、ですね。

知人の映画監督をやっている男の言葉で、
すごく感銘を受けた言葉があります。

「スピルバーグの作品も、オレの作品も
 ロードショーのチケットは同じ1800円
 オレはスピルバーグみたいな製作費はかけられないけど
 劇場を出る時にはお客さんに『面白かったね!』
 と言わせる自身がある。」

いい言葉ですね!

素人のへっぽこ作品といえど、
お金を頂戴して作品をお見せする以上、
「ああ面白かった!
 **円払った価値はあったね」
と言っていただかなければ、小生の負けである
ということですね。

ですんで、小生は即売会イベントなどで
お客様が立ち読みで、長く読んで頂ける様子を見ると
心の中でガッツポーズをします。
それだけで、手をとってお礼を言いたくなります。

「小生の作品を読んで頂いて、ありがとう!
 どうです?面白かったですか?」

(まあ、お買い上げ頂いたほうが、より嬉しいのは
 事実なんですけどね)

銭湯のおもひで

2010-05-30 00:02:37 | 日々雑感
社会人なりたての頃は
杉並区の浜田山に住んでました。

吉祥寺に買い物に行ったり、井の頭公園で遊んだり
時には荻窪へ行ったりと、便利なところでした。
前の会社の独身寮があったのですが
まあ、今思うとなんであんな所に?と思える程
ハイソな場所でしたね。

よくトレンディドラマのロケをやってましたし。

環状8号線(環8)の内側に住んだのは、後にも先にも
この時のみ!

それ以降、環8はおろか外環道の内側にすら入って
住んだたことはありませぬ。
(トホホ)


で、くだんの独身寮。
もちろん風呂(大浴場)付きなのですが、
土曜日は休浴日。

しかたないので、よく銭湯にくりだしました。

その銭湯というのも、オサレな町並みに不釣合いの
堂々のクラシック風銭湯。

その名も「浜の湯」

富士山の壁画で、ケロリンの桶。

http://members2.jcom.home.ne.jp/sweet-arumu-take/tokyo-suginami-hamanoyu.html

なぜ、風呂桶にはケロリンなんだろう?
と思って調べてみたら、ちゃーんとした記事がある。


http://naigai-ph.jp/special/fanclub/yurai/


「ケロリン桶には関東サイズと関西サイズがあります」

びっくりですね!

【雑記】マンガ懐かし地獄

2010-05-27 00:27:24 | 日々雑感
例によって、満員電車に揺られて通勤中の話。

幸運にも座れて、文庫本を読んでいたら
隣の若いお姉さんは、文庫版のマンガを読んでいることに
気づく。

パッと見てみると、なんかページ全体のイメージが
萩尾望都、という感じ。

あれれ?
と横目でチラチラ絵を眺めてみると
どうやら「トーマの心臓」のようであります。

若いのに感心感心!と思ったのです。


昔、最初に読んだ時は
「ポーの一族」同様
ホラー物かと思っていたのが
実はさにあらず、ホモ物。

「風と木の詩」と並んで
やおい物のはしりですね

まだBLなんていう言葉や、認識もなく
なんで男同士で惚れたハレたをやっているのか
理解不能で
玄妙な気分になったものです。

熱血少年マンガ執筆記 第1話「SOS地球!!甦れねこらい堂」

2010-05-16 02:02:48 | 制作日記
アニメータの西澤晋先生の書かれたマンガ技術書の
ことについて以前触れましたが、
これは本当に勉強になりました。

いちばん「はっ」としたのが

「マンガ(アニメ)の構図では奥行きの圧縮が重要」

というくだり。



以前買ったマンガ家の山本貴嗣先生の名著
「本気のマンガ術」でも、
「望遠レンズを使った構図が重要」とあったのですが
どうしても理解できずにいたのです。

この山本先生の著書は、当時
趣味でマンガを描く者にとって必携の書と
云われたのですが
結構ハイレベルな内容なので
理解できないところもかなりあったのです。

「望遠レンズを使った構図」と同じ内容を、
「奥行きの圧縮」という具体的な技法で
説明頂いたので、ハタと膝を打つほどよく理解できた次第です。


拙製作中の作品「マリン暗殺計画」でも
結構、奥行きの圧縮ができていない「ヘタ絵」があったので、
慌てて修正した次第です。

まあ、修正後も下手さ加減はあんまり変わらないんですけどね(苦笑)。


同好の士の方々の参考用に
現実の小生の作例で、奥行きの圧縮の例をご紹介してみましょう。


こちらが「ヘタ絵」の方。




亜空間要塞の巨大感が出ず、下手だなぁ・・・・、
と悩んでいたいたのですが、

ちょっとはマシになったかな?というのがこちら。



前のヘタ絵よりは、多少は亜空間要塞の巨大感が
出てきた感じがします・・・・
ですよね・・・・
たぶん・・・。

「奥行きの圧縮」とは西澤先生のご説明だと
・物体の正面の面を意識する
・奥行きを縮める(これが圧縮と呼ばれる所以)
・正確なパースをあまり意識しない


まあこんな風に、日々進化
コマも消し消しやってますんで
時間はかかってますが、情念だけは
たっぷり盛り込んでおります。

幕間話

2010-05-15 12:06:23 | 制作日記
いやあ、最近お仕事が
少し変わったので、忙しいです。

毎日午前様で
平日はマンガを描くヒマが全くありません。

さてさて、

当初の制作日記の構想では
前回の最終回を4月1日に書いて
「ねこらい堂も終わりか?」と
いたずらしようと画策していたのですが、
1ヶ月もずれてしまい、
全然いたずらになりませんでした。


さてさて、原稿の進捗ですが
ペン入れは、半分は終わった感じですかね?

こんな具合です。



ページが黒っぽいのは結構進んだページ。
白っぽいのはまだまだのページです。


さて、今回描いていて感じるのは・・・・。


今回の作品の「感じ」は

『ゴロっとマンガ』という感じでしょうか・・・。

例えて云うなら、でっかい肉の塊を
シンプルに塩コショウして炭火で焼いてるというか、
でっかいハンバーグステーキをオーソドックスな
ソースで焼いているというか・・・・。


派手なお話ではありませんが、
「おお!これは直球の巨大ロボット漫画だ!」
てな印象でしょうか。


ただそこは耽美好きのNEKOのこと。
直球のロボット漫画に、男女の機微を織り交ぜていますんで
「なんとも味わったことのないような作品」を目指してます。

目標としていますのが・・・
「昔「てれびくん」で連載していた「宇宙戦士バルディオス」を
 大きいお兄さん、お姉さんが読んでも楽しめるように
 アレンジした感じ!」

とでも申しましょうか・・・。

え?よくわからん??

すみません!説明がわかり難かったですね。

詳細はおいおいご紹介します。

新作執筆日記 第39話・最終回 さらばねこらい堂

2010-05-08 14:23:05 | 制作日記
板橋先生の個展に行った後、
結局仕事に戻っても
気持ちが創作の方、恒河沙の彼方に行っているので
何も手が付かない。


腑抜けになってしまったので、
仕事は何とか格好だけつけて
早々に帰宅する。


西澤先生のデッサン本
板橋先生の作品
Aさんの作品


頭がぐるぐるになって、
胸の奥がふつふつと煮立っている・・・。

この感じは、かって経験したことがある。


いつ以来であろうか・・・・。

そう、この感情は私は良く知っている。


それは・・・・・・


「恋?」(爆!)(チガウって!)



・・・・もとい!

創作意欲の高まりである。

西澤先生のデッサン本に言う「ヘタ絵」、
ふと気になって、今描いている作品を確認してみる。


ひえ~!!!
「どうも構図が気に入らない、しっくり来ない、
 なんかヘタだなあ・・・・」

と悶々としていたコマが、もろ「ヘタ絵」に該当!!

「うわあああ!」というショックと
「何故、変に見えたか?
 どうすればマトモな絵になるか?」

がしっかりと書いてあるので、さっそく実践してみる。

まあ、元の画力がないのはしょうがないとして
それなりに構図がハマる感じになってきた・・・・かな?

しかし、スゲー本だ!
この本に描いてあることマスターしたら
みーんなすごく絵が上手くなるじゃないか!

なので、絵を描く人は
決してこの本は買ってはいけません!(笑)


大学出てから幾星霜、まあ仕事関係は別として
勉強というものをしたことが無かったですが
我ながら、最近はよくデジタル絵を含めた
絵の勉強をしています。


まだまだ、やることは一杯ぜよ!


よーし、この調子でどんどんリテイクして、
バシバシ、ペン入れしていくぞ~!




NEKOよ、お前の新作の執筆は始まったばかりだ!

これからもいろんな苦難がお前をまちかまえると思うが
勇気を持って立ち向かってくれるに、
違いない!

「オラの冒険は、まだまだ始まったばかりだぜ!」


第一部・完


ねこらい堂の次の活躍に、ご期待ください!