ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

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アニメーション サントラ夜話 第二夜 久石 譲

2007-10-26 00:08:53 | マンガ・アニメ

マンガを描く時には、アニメのサントラCDが手放せない。
マンガ原稿を描くときは、なぜかアニメが良く合う。
ということで、アニメ作曲家よもやま話第二夜。

すっかりジブリ専属の音楽家のイメージがついてしまった
久石譲氏。
大物作曲家のイメージもありますが、昔は結構色々な作品の曲を描かれていまし
た。
今手元にアナログ盤が残っているのが、「バース」と「機甲創世記モスピーダ」
のサウンドトラック。

「バース」は初期のOVAで、当時金田アクションで一世を風靡した金田伊功氏
の監督作品。
「モスピーダ」は、ほとんど忘れ去られている80年代初頭に製作されたロボッ
ト・アニメ。

「バース」のサントラは、今聞くとまず「音に厚みがないなぁ」、という感想。
制作費の関係か、ずいぶん小編成のバンドという感じです。
ただし、作品の雰囲気を支える疾走感は抜群で、ところどころ久石節の萌芽が伺
える部分もあって興味深いです。
「モスピーダ」のサントラは、異色です。ロボットものアニメのお約束であるサ
スペンス調の曲は月並みな出来栄えですが、バトル・疾走系の曲がピアノソロを
ヒューチャーした非常にメロディアスな曲でびっくりします。
どうも、ちょうど当時流行っていたシャカタクの「Night Birds」のサウンドを狙
ったような感じですね。

あと、アニメではありませんが「ジャッキー・チェンの成龍拳」というB級映画
が公開された際、オリジナルの音楽があまりに貧相なので全曲日本での新録のB
GMに差し替えられていました。勿論音楽のクレジットとして名前は出ませんで
したが、この仕事が当時それほどメジャーではなかった久石氏の仕事です。

演奏の薄さといい、アレンジといいほとんど「バース」のサントラの流用かと思
われるBGM群でしたが、チープな画面になぜかはまった感じになってましたね。