ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

おやぢ マンガ制作への道 第十八章 「奇跡のガチは」(その4)

2007-10-24 23:53:21 | 制作日記
マンガを3年ぶりに描き始めて変わったこと。

・晩酌をしなくなった。
 以前は、ほぼ毎日ビールを飲んでいたのが、週1回位のペースに減った
・睡眠時間が減った
 以前は平均6時間だったが、今は5時間以下になった。
・これらのせいか、体重が減った。
 正確な開始時点の数字が不明だが、ざっと2キロは減っている。 
・視力が、一層おちた。

やはり、勤めをやりながら日々ペンを握るっていうのは
体力がいります。

時折、ふと、何故こんなつらい思いをして
マンガを描いているのか、と自問自答してしまいますが、
それは、強い盆納と孟宗があるから、ということなのでしょうね。

プロ作家のほたか乱氏が、自らの同人誌「同人の神様」で
マンガを趣味で描く、という行為の熾烈さをネタにして
大爆笑のマンガ作品を描かれています。

「同人の神様」は短編集ですが、
そのうちの一本をご紹介してみましょう。

コミケ直前の女流同人作家2二人の会話、
絶対に間に合わないと思われた友人の同人誌が完成している。
驚いた「私」は友人に尋ねる。

私「夜、ちゃんと寝てるの?体壊すよ」
友人「ちゃんと寝てるよ。全然平気。」

ただならぬものを感じた「私」は、
友人にマンガ描いている様子を見せて、と頼む。
最初は恥ずかしがっていた友人は、
しぶしぶ「私」を自室に招く。

友人は、マンガを描くそぶりを見せず、
部屋の電気を消し、
準備してあった夥しい数の蝋燭に火をつける。
すると、何かの霊が友人に憑依したのか
友人は白目を剥き、首を異常な角度に傾ける。

あろうことか、トランス状態に入った友人は、
常軌を逸した速さで、ペンを動かし始める。

すさまじいスピードでマンガが描かれていく。
部屋にはラップ音が鳴り響き、
インク壜がカタカタ音を立てている。
友人の背後に、女性の形をした白い影法師が
ぼんやりと立っている。

「私」は絶叫して、友人の部屋を飛び出した。

同人をやってるものには、大爆笑必至のネタです。
それというのも、
霊に憑依させて絵を描かしたら、寝ている間に原稿ができて
いいかも・・・という、同人屋の切なる願望が
共通の認識としてあるからです。

げに、マンガ執筆とは、つらく長い道のりなのです。
なぜ、そんなにしてまでやるんでしょうかね。