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ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

日本沈没

2007-09-18 23:32:35 | マンガ・アニメ
何の気なしに古本屋で買った一色登希彦氏のマンガ化作品が、
面白い!

現在7巻目まで出ているが、登場人物の情念の書き込み、
異常な迫力、その世界観に圧倒される。

絵は、ちょっと雑な感じだが、逆にそれが味になっている。
樋口真治監督版の「日本沈没」とのメディアミックス戦略を狙った
作品だったのかもしれないが、断然マンガ版の方が面白い。

樋口版「日本沈没」は、「日本が最後沈まない」という点で
結構な批判を受けているようだが、小生は悪くないとおもっている。
それよりも、
いきなりエヴァの世界とクロスオーバーしてN2爆弾が出て来る点と
渡老人が出てこない点、
田所博士の「科学者にとって一番大事なものは、カンだ!」が出てこない点
この3つが大減点のポイントだと思いますね。

ついでに、旧作「日本沈没」、これは文句ない名作だが、
唯一ケルマディック号が活躍しない点が不満。

TV版は、映画版の水増し焼き直しだが、さすがに2時間の映画を
1時間、26回に引き伸ばすと水増しの水ばかりでジャボジャボに
なった感じが強いですね。
小野寺と怜子も、村野武範と由美かおるという風にTV向けスケールダウン感が
顕著でした。
唯一ワクワクしたのは、ケルマディックVSわだつみの水中バトルが見られたこと
ですか。
そこに至るまでの、海洋開発VSD計画の確執、なんていうのは特撮もなく地味な
話で、いかにも連ドラ的で退屈だった記憶があります。

さてさてマンガ版に話は戻りますが、
原作 小松左京とありますが、設定は基本的なキャラクターのフォーマットを
踏襲しつつも、全く今風に再構築しています。

時代設定は、阪神淡路大震災の後の現代、
小野寺は虚無感漂う、天才漕艇師
阿部怜子はハイパー・レスキュー(樋口版映画と同じ)
総理は、今の某総理のオマージュ(渡老人から「坊や」と呼ばれる)
日本が沈む原因は、プレート理論とは異なる最新の理論
(「大陸移動説は間違いだった!」の記述はすごい・・・)
東京大震災の記述は、高層ビルの立ち並ぶ都会での
ディザスター・シミュレーションのレベルにまでなっている。

かたや、頑固に原作の設定を維持しているのは
小林桂樹をイメージした「直感とイマジネーションだよ!」の田所博士
「伊豆の老人」と呼ばれる影の大立者・渡の活躍。
渡の命令一下、権威の老学者3名が3日3晩不眠不休でD2計画の骨子を書き上げ
日本人の生き残りのための計画に全身全霊を傾けた老学者が
書き上げた瞬間にこと切れるエピソードなどは、久しぶりに電車の中で落涙した
名エピソードです。

幕間 水滸伝 その2

2007-09-09 00:35:55 | マンガ・アニメ
とある人から、アニメ版「ジャイアント・ロボ」の続編がマンガ化されていることを
聞きました。

アニメ版が「地球が静止する日」というサブタイトルですが
マンガ版は「世界が燃えつきる日」。
微妙にパラレルワールドのような設定ですが、作品世界は繋がっているようです。

アニメ版「ジャイアント・ロボ」は、BF団の陰謀で、世界の全ての動力を静止させ、
バベルの塔に幽閉されている首領、ビッグ・ファイアを覚醒させるというお話。
ラストで策士孔明が、「これぞGR作戦の端緒!」と大見得を切って終わりますが、
マンガ版では、どうもそのGR作戦自体を描くようです。

GRとはジャイアント・ロボを意味するようですが、
なぜBF団が敵に奪われたロボの名を冠したGR作戦を繰り広げようとしているか、
GR作戦でなぜ世界が燃え尽きるか、
謎だらけですねえ。

マンガ版の見所は、
アニメ版では名前のみ登場した、最強の正義の超能力者集団
「梁山泊九大天王」のビジュアルが初登場することです。
九大天王が、大見得を切って登場するシーンは格好いいですねえ。
引用してみますと、

影丸    「まず1番手は影となり!」
無明幻妖斉 「姿はあれど音は無し!」
静かなる中条「静かなれども振り向かば!」
ディック牧 「十重に二十重に舞い上がる!」
大塚署長  「菊の花びら!」
韓信元帥  「浮世の湖面映り散る!」
神行太保戴宗「望みとあれば目にもの見せよう!」
大あばれ天童「我ら命の大あばれ!」
九紋竜史進 「九紋の龍が天を貫く!」
全員    「国際警察連合・九大天王!」

影丸は伊賀の影丸、
戴宗、史進は水滸伝ですね。(アニメ版では史進の代わりに林冲でした)
幻妖斉は、赤影の敵役・甲賀幻妖斉でしょうが、赤影はBF団のメンバーなので
正義側になってます。
ちなみにBF団の首魁はビッグ・ファイア(バビル2世)で、梁山泊側の首領は
黄帝ライセ(ヨミ)という、監督の趣味丸出しの敵味方逆転のキャスティングです。

ちなみに、大塚署長(鉄人28号)が最強の超能力者というのは、どうもウケ狙いの
ようで、元々の設定ではよし子ちゃん(魔法使いサリー)だったのですが、
さすがにそれは、ということで変わったみたいですね。

幕間 「水滸伝」

2007-09-07 00:01:44 | マンガ・アニメ
台風だ、台風だ!
こわいよう・・・・。

ということで、今日は昔話。

私が小学生の頃は、図書館に結構マンガの単行本が置いてありました。
小学校は、転校のため2回学校が変わり、
どこがどこだったか覚えていませんが
横山光輝「伊賀の影丸」
同「水滸伝」
石森章太郎「サイボーグ009」
をよく読みました。

「伊賀の影丸」の記憶が若干薄いので、これは低学年の頃でしょう。
「水滸伝」は面白かったですね。
成長して、小説版も読んだが、やはり横山版の印象が強いですね。

鉄牛、戴宋、呉学人、呼延灼などは、マンガ版のイメージで
頭に入っています。

それなので、1990年代に「ジャイアント・ロボ」がアニメ化された時は
驚いたとともに嬉しかったですね。

特撮の「ジャイアントロボ」のアニメ化というより、むしろ「水滸伝」のアニメ化であったから。

ロボを操るのは草間大作くんで特撮版と同じだが、ビジュアルは全く正太郎君。
所属するのはユニコーンではなく、梁山泊が本部の国際警察団。
仲間に鉄牛、戴宋、呉学人。

対するBF団は、首魁がビッグ・ファイア。
そのビジュアルもアキレス・ガルーダ・ネプチューンの「3つの護衛団」を従えていることより、まんまバビル2世。
その手下も、策士孔明、マスク・ザ・レッド、サニー・ザ・マジシャンという風に
横山オールスターキャストで、かつ微妙に善悪がクロス・オーバーしているところが
マニア泣かせでしたね。

ともあれ、横山キャラ総出演の感のある「ジャイアントロボ」ですが、
やはり圧巻は、「水滸伝」キャラの大活躍です。
「ジャイアントロボ」というより、むしろ「水滸伝」の忠実なアニメ化として見ることができます。

小学校の頃興奮した
黒旋風鉄牛、花栄、黄信、呉学人、戴宗、公孫勝一清道人
阮三兄弟、解宝・解珍兄弟、李忠、周通、青面獣楊志ら梁山泊の好漢が
原作のイメージのまんま大活躍します。

特に戴宗の死、戴宗の後を追っての青面獣楊志の死(なんと戴宗の妻という設定!)のエピソードは男泣き必至です。

あと、水滸伝一の美形キャラ、一丈青扈三娘のねえさんが出て来れば完璧だったのになぁ

NEKOの少女マンガの日々 思い出した!

2007-08-03 00:02:37 | マンガ・アニメ
森脇真末味、堀 泉下、あともう一人・・・・・。

思い出しましたですよ、ダンナ!

その名も

重富 奎子センセ!

高校生の男の子と、年上の女性と、「室堂」っていうちょいワルの高校生が、
っていう話・・・は

「あくたれエッセイ」

あと「やって野郎じゃん!」という作品もある!


某Yahoo!オークションを彷徨っていたら、なんか見た事のある扉絵、というところから
判明!!

矢も楯もたまらず応札してしまいました!

来るのが楽しみ!

NEKOの少女マンガの日々

2007-07-28 00:03:03 | マンガ・アニメ
森脇真末味、堀 泉下、あともう一人・・・・・。

この3人の先生が、小生のマンガヲタのルーツらしい。
最近、バルディオスに再嵌りしたのを契機に、
そいじゃ、マンガ方面のヲタ・ルーツってなんじゃらほい?

てなことで、根っこ探しを始めたらこのお三方に行き当たった。

森脇真末味先生
今でも有名なのかは、ちょっちわかりませんが、
80年代初頭、絵の上手さではピカ一だったと思います。
少女マンガ家にはめずらしい、ちょっと白土三平風なペンタッチが斬新でした。
「緑茶夢」、男しかでてこない「おんなのこ物語」・・・。

堀 泉下先生
昔、プチフラワーでたまたま掲載されていた
「死者のためのジョーク」という作品一本で、嵌ってしまった作家様。
絵と、描線のセンスが最高でした。
mixiの方で友人に、オークションに出ていることを教えられ、GET!
20数年ぶりの作品との再会に、涙しております。

あともう一人、・・・・思い出せない!!!!!
「フラワーコミックス」系で
高校生の男の子と、年上の女性と、「室堂」っていうちょいワルの高校生が、
っていう話なんだけど・・・作品名も思い出せない!!!!

くっきりした描線が特徴で、すごくきれいな絵を描く作家さんでした。
ずいぶん模写させて頂いて、きれいな絵というのは、こう描くんだ!と
勉強させて頂きました。

ああ、思い出せない・・・・。



燃え萌えNEKOねこ天国

2007-07-13 01:55:40 | マンガ・アニメ
小生の初劇場アニメ鑑賞作『少年ジャックと魔法使い』。
カラミの女の子キャラのツンデレぶりが余りにイケていたので
翌日、もう一度見に行きたいとゴネた作品。

本日ネットで詳細を調べてみたら

『少年ジャックと魔法使い』
1967年3月19日日曜封切り 1時間20分 カラー作品
東映動画創立10周年記念作品としてスタッフが気合いを入れて作った名作。
同時上映(『サイボーグ009 怪獣戦争』/『たぬきさん大当たり』)
第22回毎日音楽賞受賞作品(アニメでは当時異例な出来事)

へえー!
さすがに40年前なのでもう記憶も定かではありませんが、
『サイボーグ009 怪獣戦争』と併映だったのですねー!
ちなみにもう一本の『たぬきさん大当たり』なる作品は、全く記憶に残ってません

『少年ジャックと魔法使い』は67年に初見以来、その後全く観直す機会はありませんでした。そのため、主要な粗筋はほとんど覚えていませんが、唯一

・魔法使いの手下とされた悪魔少女が主人公の少年ジャックを追い詰める
・ジャックは少女に反撃するが、情が移って止めをさせない
・やさしさに触れて改心した少女が、魔法使いに倒されそうになるジャックを助ける。
・ジャックは最後の力を振り絞って魔法使いを倒すが、自らも力尽きる
・元の人間の姿に戻る少女。ジャックの亡き骸にすがって涙を流す。
・その涙がジャックに注がれた時、ジャックは蘇る。

というクライマックスの流れは、今でも鮮明に覚えています。

よくよく考えると、このプロットってそれ以降の敵味方・悲恋純愛系アニメの
黄金パターンではありませんか。
実はこの作品が元祖だったんだと再認識した次第です。
第22回毎日音楽賞を受賞したのも、当時としては大発明のツンデレ黄金パターンを
発明した功績によるものでは、と深読みしちゃいます。

さらに気がついたのは、このプロットの悪魔少女を0010(ヘレナ)、
更にはジャックを009に置き換えると、
なんと『サイボーグ009 怪獣戦争』のクライマックスとほとんど同じになります。
力尽きて命を落とすのがヘレナという違いのみ。

ほほ~う。
東映のプロデューサー、完全に狙ってましたね。
最強ツンデレもの二本立て。
いたいけな青少年、ノックアウト必至ですね。
小生がノックアウトされたのも、むべなるかな。

美少女アニメの楽しみ

2007-07-08 23:06:59 | マンガ・アニメ
小生には、アニメモードとマカロニモードがどうも交互にやってくるようだ。
現在は数年ぶり、下手したら十数年ぶりのアニメモード。

古いアニメを見倒している。
昭和40年代の旧作もDVD化されて、レンタル屋で簡単に借りられる。
いい時代になった。

「009怪獣戦争」の話の続き。
子供ごころに、オープニングで心臓わしづかみにされたのを覚えている。
オープニングから、ドキドキだったのだ。

今、DVDを借りて見直してみると・・・。
「なーるほど、やるなあ!」と再発見。

まず第一に、オープニングはサイケな色をバックにした影絵処理。
そう、マカロニウェスタンで採用された、アドレナリンを異常に出させる
効果のあるアレだ。
あの「荒野の用心棒」や「荒野の1ドル銀貨」のそれと似ている。

興奮するわけだ。

ただそれだけじゃない。
全体的にデフォルメした、グラフィック処理が施されているが、
女性キャラだけは画風が違う!

異常に書き込みが細かい。影絵なのに髪の毛1本1本が見えるようだ。
昭和40年代前半のアニメで、ここまでやるか?


さすがは当時、美少女描かせたら日本一と謳われた、芹川有吾の仕事である。


気がついてしまった。

2007-07-08 22:16:29 | マンガ・アニメ
小生は単なるヲヤジである。
一般人である。

でも悪友は「仮面一般人」と呼ぶ。
仮面夫婦というのは良く聞くし、
仮面貴族はミル・マスカラスだ。

仕事場ではマニアぶりの片鱗も見せない。
今だと通勤の車内で、エヴァクロニクルを読むくらい・・・(おいおい)

全く普通のヲヤジの振りをしている。

しかし、マニア歴30年以上の昭和枯れススキである。
一番最初に嵌ったアニメが、劇場で観た「少年ジャックと魔法使い」。

今、思えば最初に観た劇場作品が、直球ど真ん中なのであったのだろう。
悪魔の手先の少女キキが主人公のジャックを襲うが、キキの優しさに触れ
悪魔を裏切る。

今風の言葉で「ツンデレ」というやつだ。

父親と日曜日に観たのだが、翌日
「学校に行きたくない、もう一回映画に行きたい!」
とぐずったらしい。
ヲタク特性発現の第一段階である

次に劇場で観たのが「サイボーグ009怪獣戦争」。
「ウルトラマン」の影響ですっかり怪獣っ子になっていた当時、
「まんが映画で怪獣をやるらしい!」
ということで、母親にねだって観に行ったもの。

「怪獣戦争」というタイトルに偽りあり。怪獣は単なる狂言回しで、
その本質は0010ことエレナと009ジョーとの悲恋もの。

009を倒す使命を帯びた0010ヘレナが、ジョーの優しさに触れ、
組織を裏切り
命を賭して00ナンバーたちを助けるというストーリー。

女性を描かせたら、当時日本一と言われた芹川有吾が、
ヘレナだけをめちゃくちゃ綺麗に描き、
すんごく華麗に動き、
めちゃくちゃ悲しく死ぬという、
今見直しても、ヲタ少年萌え殺し必至の反則技演出をしている。

ヘレナの声を演じたのは、後に「太陽の王子ホルスの大冒険」でヒルダを演じる
市原悦子・・・。

このひとは、小生にとってはヘレナでありヒルダであって、
決して「家政婦は見た!」ではないのである。

ここが、今思うと長い長い病気の始まりである。