何の気なしに古本屋で買った一色登希彦氏のマンガ化作品が、
面白い!
現在7巻目まで出ているが、登場人物の情念の書き込み、
異常な迫力、その世界観に圧倒される。
絵は、ちょっと雑な感じだが、逆にそれが味になっている。
樋口真治監督版の「日本沈没」とのメディアミックス戦略を狙った
作品だったのかもしれないが、断然マンガ版の方が面白い。
樋口版「日本沈没」は、「日本が最後沈まない」という点で
結構な批判を受けているようだが、小生は悪くないとおもっている。
それよりも、
いきなりエヴァの世界とクロスオーバーしてN2爆弾が出て来る点と
渡老人が出てこない点、
田所博士の「科学者にとって一番大事なものは、カンだ!」が出てこない点
この3つが大減点のポイントだと思いますね。
ついでに、旧作「日本沈没」、これは文句ない名作だが、
唯一ケルマディック号が活躍しない点が不満。
TV版は、映画版の水増し焼き直しだが、さすがに2時間の映画を
1時間、26回に引き伸ばすと水増しの水ばかりでジャボジャボに
なった感じが強いですね。
小野寺と怜子も、村野武範と由美かおるという風にTV向けスケールダウン感が
顕著でした。
唯一ワクワクしたのは、ケルマディックVSわだつみの水中バトルが見られたこと
ですか。
そこに至るまでの、海洋開発VSD計画の確執、なんていうのは特撮もなく地味な
話で、いかにも連ドラ的で退屈だった記憶があります。
さてさてマンガ版に話は戻りますが、
原作 小松左京とありますが、設定は基本的なキャラクターのフォーマットを
踏襲しつつも、全く今風に再構築しています。
時代設定は、阪神淡路大震災の後の現代、
小野寺は虚無感漂う、天才漕艇師
阿部怜子はハイパー・レスキュー(樋口版映画と同じ)
総理は、今の某総理のオマージュ(渡老人から「坊や」と呼ばれる)
日本が沈む原因は、プレート理論とは異なる最新の理論
(「大陸移動説は間違いだった!」の記述はすごい・・・)
東京大震災の記述は、高層ビルの立ち並ぶ都会での
ディザスター・シミュレーションのレベルにまでなっている。
かたや、頑固に原作の設定を維持しているのは
小林桂樹をイメージした「直感とイマジネーションだよ!」の田所博士
「伊豆の老人」と呼ばれる影の大立者・渡の活躍。
渡の命令一下、権威の老学者3名が3日3晩不眠不休でD2計画の骨子を書き上げ
日本人の生き残りのための計画に全身全霊を傾けた老学者が
書き上げた瞬間にこと切れるエピソードなどは、久しぶりに電車の中で落涙した
名エピソードです。
面白い!
現在7巻目まで出ているが、登場人物の情念の書き込み、
異常な迫力、その世界観に圧倒される。
絵は、ちょっと雑な感じだが、逆にそれが味になっている。
樋口真治監督版の「日本沈没」とのメディアミックス戦略を狙った
作品だったのかもしれないが、断然マンガ版の方が面白い。
樋口版「日本沈没」は、「日本が最後沈まない」という点で
結構な批判を受けているようだが、小生は悪くないとおもっている。
それよりも、
いきなりエヴァの世界とクロスオーバーしてN2爆弾が出て来る点と
渡老人が出てこない点、
田所博士の「科学者にとって一番大事なものは、カンだ!」が出てこない点
この3つが大減点のポイントだと思いますね。
ついでに、旧作「日本沈没」、これは文句ない名作だが、
唯一ケルマディック号が活躍しない点が不満。
TV版は、映画版の水増し焼き直しだが、さすがに2時間の映画を
1時間、26回に引き伸ばすと水増しの水ばかりでジャボジャボに
なった感じが強いですね。
小野寺と怜子も、村野武範と由美かおるという風にTV向けスケールダウン感が
顕著でした。
唯一ワクワクしたのは、ケルマディックVSわだつみの水中バトルが見られたこと
ですか。
そこに至るまでの、海洋開発VSD計画の確執、なんていうのは特撮もなく地味な
話で、いかにも連ドラ的で退屈だった記憶があります。
さてさてマンガ版に話は戻りますが、
原作 小松左京とありますが、設定は基本的なキャラクターのフォーマットを
踏襲しつつも、全く今風に再構築しています。
時代設定は、阪神淡路大震災の後の現代、
小野寺は虚無感漂う、天才漕艇師
阿部怜子はハイパー・レスキュー(樋口版映画と同じ)
総理は、今の某総理のオマージュ(渡老人から「坊や」と呼ばれる)
日本が沈む原因は、プレート理論とは異なる最新の理論
(「大陸移動説は間違いだった!」の記述はすごい・・・)
東京大震災の記述は、高層ビルの立ち並ぶ都会での
ディザスター・シミュレーションのレベルにまでなっている。
かたや、頑固に原作の設定を維持しているのは
小林桂樹をイメージした「直感とイマジネーションだよ!」の田所博士
「伊豆の老人」と呼ばれる影の大立者・渡の活躍。
渡の命令一下、権威の老学者3名が3日3晩不眠不休でD2計画の骨子を書き上げ
日本人の生き残りのための計画に全身全霊を傾けた老学者が
書き上げた瞬間にこと切れるエピソードなどは、久しぶりに電車の中で落涙した
名エピソードです。