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ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

百鬼夜行その壱「宴の始末」(アニメCD)

2007-12-17 23:39:48 | マンガ・アニメ
「おやぢマンガ制作への道」+EVAサブタイトルシリーズは
前々回で、とりあえず完結しました。
長かったなぁ。

前回の原稿入稿から次回作執筆までのインターミッションとして、
○極X彦先生の「百鬼夜行シリーズ」のオマージュタイトルを冠して
数回書いてみたいと思いますので、お付き合いくださいませ。

妖怪百鬼名鑑
【えんばん】
掌大の銀色の板。円形で、特殊な匣で回転させると面妖な音が出ずる故
古来より妖怪と認識さるる。
旧来、大量生産なりしを最近は自家版も多しと聞こゆ。
自家版には古来稀なる物もありと言いし、あな、あやしき哉。


現在、佳境の後の虚脱感に襲われています。

印刷所に入稿が終わり、ホッとするとともに
ボーっとしております。

いつぞやのシュラバの際は、入稿後いきなり
負荷を無くした為、すごいリバウンドが起きて
ぶっ倒れたことがありますんで、
今回は、徐々に負荷を軽くしていく予定。

つまり、毎日仕事から帰った後、夜中の3時頃まで
原稿描きをしていたのを、
ある日急に、0時就寝などとしたら
蓄積されているストレスや疲労が一挙に吹き出し、
かえってぶっ倒れる、ということです。

なので、いくら眠くてもしばらくは
夜更かしして少ない睡眠時間で推移させます。

後編を書きはじめればいいのですが、
なかなかその気になれません。
冬コミであまりに売れ行きが悪いと
へこんでしまって、後編を描く気にならなかったりして。

机の周りが悲惨な状況になっているので
少し整理せねばいけません。

特に、執筆中になんとかの一つ覚えのように
繰り返し聞いていたCDが山になっております。
その中で、特にヘビーローテーションで聞いたものが
以下の通り。

1.「宇宙戦士バルディオス」TV版サウンドトラック(羽田健太郎)
2.同 映画版サウンドトラック(羽田健太郎)
3.「超人ロック 魔女の世紀」映画版サウンドトラック(淡海悟郎)
4.交響組曲第2番「GR」(天野正道)

1と2は、描いていた作品の関係もありほぼ1日1回、延べ
各々百回以上は聞いた計算です。
羽田健太郎先生の初期スコアですが、いずれも名曲揃いの傑作です。
未だにCD化されていないこと、主要曲が未音源化であること等
残念なことこの上ありません。

3は、枚数限定で廉価版CDが再発されています。
絶対お買い得のこれまた傑作。エンディングの主題歌と
挿入歌が収録されていないのが残念ですが・・・。
淡海悟郎といえばグインサーガ・イメージアルバムか、
又は勇壮な和太鼓の坂口征二のテーマ「燃えよ荒鷲」で有名ですが
このアルバムは、良い意味で期待を裏切ってくれます。
フルオーケストラとシンセサイザーが
うまい具合に調和しています
泣きのメロディーの「コーネリアのテーマ」が
様々なアレンジで登場して聞かせます。

4は、某オークションで購入しました。
そっけのないタイトルですが、実は
「ジャイアント・ロボ The Animation」のサントラ・スコアの
再編集版です。
ワルシャワ・フィルの演奏の圧倒的迫力に、血が沸騰します。

全体的なBGMには、1と2、
恋愛がらみのエピソードを描く時は3、
アクションシーンを描く時は4
という風に聞き分けました。

いずれにせよ、バルディオスのTV&映画版サントラのCD化、
特に完全版のCD化を切に願うものであります。

コミケットカタログ サークルカット

2007-12-16 21:47:52 | マンガ・アニメ
入稿した後意識を失って、やっと目が覚めました(嘘)。

入稿でバタバタしていて、きがつきませんでしたが
コミケット・カタログが届きました。

我らが「ねこらい堂」のカットも載ってました。
描いたのが8月下旬で、作品のペン入れ前でしたから、
ちょっとイメージが違いますが・・・。
まぁ、こんな感じです。

本編では、サングラス姿ではルージュを引いています。

ちなみに
29日(土)東D-57a
でございます。

是非、覗いてやってくださいまし。

思い出話

2007-11-08 23:45:37 | マンガ・アニメ
そもそも、下手の横好きでマンガを描き始めたのが大学時代。
大学では漫研に入っておりましたが、このクラブはどちらかというと
漫研というよりむしろ酒飲み部。
「むらさき」などの居酒屋でベロンベロンに酔っ払った挙句先輩が後輩の下宿に
押しかけ、後輩の力作の下書き原稿に
「ワシがペン入れしちゃる!」と
泥酔してヨレヨレになった線でゴリゴリペン入れをして、後輩を泣かすという感
じの
どちらかというと体育会系のノリのクラブでした。

兎に角、よく飲み歩いた記憶が多く
新宿かどこかの飲み屋で、同じ6大学のH大のマン研の部員とバッタリ出会い
彼が泥酔しているのを良いことに、彼に飲み代を全部払わせたり、
記憶喪失になったり、見ず知らずのどこかの大学生と意気投合して
潰れるまで飲んだり、先輩を噴水に放り込む等々、色々なバカをやった記憶があ
ります。

ただ、漫画の指導は結構厳しく、
似顔絵を1年間で200人以上描く等、結構技術の基礎を叩き込まれ、
未だに役に立っている感じです。

その似顔絵描きの方法は、結構ユニークで
ミリペン・サインペン等をつかって、下書きなしに
いきなり描く。写実的ではなく、漫画風にデフォルメして描く、
というやつでした。

最初の頃は、顔の輪郭を左右対称に描けず、
異常に歪んだ顔しかかけませんでしたが、卒業前には
綺麗な卵型が、下書きなしに描けるようになってましたね。

大学の漫研に、いまさらながら感謝!


アニメーション サントラ夜話 第二夜 久石 譲

2007-10-26 00:08:53 | マンガ・アニメ

マンガを描く時には、アニメのサントラCDが手放せない。
マンガ原稿を描くときは、なぜかアニメが良く合う。
ということで、アニメ作曲家よもやま話第二夜。

すっかりジブリ専属の音楽家のイメージがついてしまった
久石譲氏。
大物作曲家のイメージもありますが、昔は結構色々な作品の曲を描かれていまし
た。
今手元にアナログ盤が残っているのが、「バース」と「機甲創世記モスピーダ」
のサウンドトラック。

「バース」は初期のOVAで、当時金田アクションで一世を風靡した金田伊功氏
の監督作品。
「モスピーダ」は、ほとんど忘れ去られている80年代初頭に製作されたロボッ
ト・アニメ。

「バース」のサントラは、今聞くとまず「音に厚みがないなぁ」、という感想。
制作費の関係か、ずいぶん小編成のバンドという感じです。
ただし、作品の雰囲気を支える疾走感は抜群で、ところどころ久石節の萌芽が伺
える部分もあって興味深いです。
「モスピーダ」のサントラは、異色です。ロボットものアニメのお約束であるサ
スペンス調の曲は月並みな出来栄えですが、バトル・疾走系の曲がピアノソロを
ヒューチャーした非常にメロディアスな曲でびっくりします。
どうも、ちょうど当時流行っていたシャカタクの「Night Birds」のサウンドを狙
ったような感じですね。

あと、アニメではありませんが「ジャッキー・チェンの成龍拳」というB級映画
が公開された際、オリジナルの音楽があまりに貧相なので全曲日本での新録のB
GMに差し替えられていました。勿論音楽のクレジットとして名前は出ませんで
したが、この仕事が当時それほどメジャーではなかった久石氏の仕事です。

演奏の薄さといい、アレンジといいほとんど「バース」のサントラの流用かと思
われるBGM群でしたが、チープな画面になぜかはまった感じになってましたね。

「コードギアス 反逆のルルーシュ」

2007-10-25 23:57:33 | マンガ・アニメ
最近のTVアニメにはとんと疎くなりまして・・・。
同居人に頼まれた新作アニメをDVDに録るくらいでして。

ちょっと前には、たまたま観た「ガンダムSEED」が面白くて、全部観ましたが、
続編の「ガンダムSEED DESTINY」はストーリー構成上の失敗で、最後までノれず

新作の「ガンダムOO」も始まりましたが、ちょっと暗い話で「SEED DESTINY」
の徹を踏まないか、ちょっち不安。

続く「Blood+」も3回目くらいまではいいムードだったんですけど、やはり
土曜日のゴールデンの時間帯には無理のある企画で、最後は尻つぼみという感じ

観なくなってしまいまして・・・。

最近のTVアニメ作品は、自分からは全然観ておりません。
あ、テレたま(TV埼玉)で大日大戦(大日本プロレス)の前の枠で
「機動戦士ガンダム0083」をやってたので、ついでに観てました。
(旧作だし、正確にはTVアニメじゃないかも)
深夜12時前に観るガンダムというのも、オツなものでしたね。

先日、久しぶりにアニメ雑誌「Newtype」を買いまして(エヴァ記事狙い)、
そこに載っていたのが「コードギアス 反逆のルルーシュ」。

名前すら知らなかったのですが、ヒロインと思しきロングヘアーの娘の
デザインがいい。腰周りのラインが非常に美しい。
(このすけべオヤヂが!)

遅まきながらDVDをレンタルしてまとめ観しています。

あ、あと「天元突破グレンラガン」が評判いいみたいで
ちょうど再放送が始まったので、追っかけてます。

「ひぐらしのなく頃に」打ち切り

2007-10-17 23:33:12 | マンガ・アニメ
「ひぐらしのなく頃に」というTVアニメ作品が
打ち切りになったそうだ。

小生は、よく知らない作品なのだが・・・。

なんでも、実際にあった刑事事件との相関性が問題になって
云々ということらしい。

同居人が見ており、怒り狂っているので一緒に見てみる。
うん、確かにお話の途中、これからどうなる?ってところで
「この回で放送を打ち切ります」というテロップが出る。

確かに「バルディオス」並みの悲惨な打ち切り方だ。

「ここで、ファンのパワーを集めれば映画化される。
 昔同じような境遇の作品で・・・」
と語り出したが聞いちゃいない。

この怒りを心に刻みこむのぢゃ!

超時空要塞マクロス

2007-10-16 23:23:09 | マンガ・アニメ
東京地方で、先々週より深夜枠で唐突に再放送が始まった。
どういう脈絡なんでしょう?

今、密かにブームなんでしょうかね?
それとも、再々映画化の伏線?
パチンコ化のための人気仕込みだったりして。

もちろんDVDで毎週録画の設定にしてありますが。

この作品、主人公の一条輝と、ヒロイン リン・ミンメイのラブロマンスで話が
進むと思っていたら、なんと伏兵の「おばさん」早瀬未沙とくっついてしまう、
というドンデン返しが小気味よかったですね。

どう見てもヒロインタイプではなく、目も小さい早瀬未沙が
だんだん愛しく見えてくるのが絶妙でした。
くっついた後も、微妙に抑えた関係だったのが、プラトニックな感じで
良かったですね。

映画版ではくっついた瞬間にチュッチュとやりだして
あらら手が早い、という感じでしたけど・・・。

本放送の際は、作画面・スケジュール面でメロメロな回もありましたけど
(恐怖のアニメ紙芝居の回もありましたね)
今見直して見るのは、なんか恐ろしいような気がします。

この調子で、「宇宙戦士バルディオス」も再放送しないかなぁ。

アニメ版 ベルサイユのばら

2007-10-09 03:04:52 | マンガ・アニメ
1970年代後半から80年代初頭にかけて放映されたTVアニメに
再びはまっています。

「バルディオス」も無論だが、「ベルサイユのばら」もいい。
この作品、少女マンガ版・宝塚版の影に隠れた感じですが、傑作だと思います。

監督は「エースをねらえ!」「あしたのジョー2」で知られる出崎統。
出崎氏は、繊細な構成と美麗な画面演出で知られ、
この「ベルサイユのばら」アニメ版でも存分に生かされています。

ただ、当初は熱血演出で知られる長浜忠夫が監督を担当しており、
その大時代的な作風が作品の方向性と合わず、
第一クールで事実上降板させられているのは以外と知られていません。
そのため、第一クールと第二クール以降の作品の雰囲気はかなり違います。

作画監督も、長浜との相性からか、「花の子ルンルン」「ダンガードA」などを
担当した荒木伸吾・姫野美智が担当していました。
監督の降板により、作画監督がどうなるかというのが、当時気になりました。
というのは出崎統といえば、作画監督・杉野昭夫という黄金コンビのイメージが
強く、監督交代の余波とはいえ、出崎+荒木という組合せはどうにも違和感が残ったからです。
しかし、それは見事に杞憂に終わり、十分出崎監督らしい画面になっており
ぱっと見、杉野昭夫・作画かと見紛うようなクオリティの高さになっています。
今回見直しても、出崎+杉野作品と言われても全然分からりません。
最終回前3話などは、その絵のクオリティの高さに驚いてしまいます。

バスチーユ監獄砲撃のシーンでは、あまりのかっちょ良さに
今見てもちびりそうになってしまいます。

最終回前3話は異常に絵のクオリティが高いのと、「バル」びいきの目から見る
と、アニメ版オスカルの絵のタッチが少し「バルディオス」(映画版)のアフロ
ディアに似ている、という感じがして、ずっと気になっておったのですが(孟宗
だよ孟宗)・・・。

どうも原画陣の中の、特に平山智の力に負う所が多かったのでは、というのが勝
手な想像です。
平山は、「バルディオス」の作画も担当したスタジオZ5所属の原画マンですが
、その作風は、金田伊功を土台としたZ5風というより杉野昭夫の影響が強いの
です。
体の線と動きが非常にしなやかで、目の周りに独特なハイライト(斜線)を入れ
るのがその特徴です。
映画版「バルディオス」の中のヒマラー山脈でのナイフによる戦いのシークエン
スが、まさにそれです。アフロディアの手足の長いしなやかな動きは、まさに「
あしたのジョー2」での杉野昭夫タッチの拳闘シーンを彷彿とさせます。

「バル・ファン」でもそうでない人も、最終回前3話は是非お試しあれ。


まだまだ語りたい、新劇場版ヱヴァンゲリヲン 序

2007-10-07 01:55:38 | マンガ・アニメ
【完全にネタバレです。未見の方は猫跨ぎを・・・】

出だしは、全くTV版第一話をなぞってました。
ところどころ絵のグレードは上がっていますが、
構図・カット割り等ほとんど同じ。

「あれあれ、懐かしいなあ!」という感じ。
下手すれば、原画を流用しているのでは、と勘繰ってしまうくらい。

しかし、これは見事な狙いでしたね。
第三新東京市の、にょきにょきとビルが生える、マニア感。
「えび」か「ビラ星人」という感じのシャムシェルに
あれよあれよと幻惑されているうちに

「このエヴァは、何かちがうぞ」と感じさせ、
ほとんど、最強の使徒と化したラミエルの
不定形変化に驚愕し、全く演出が異なるヤシマ作戦に
手に汗を握る。

劇場に来る前は、「たぶん、2クール目の話だろ」
つまり
「一回目の補完計画のその後の話だろう」などとうそぶいてましたが、

「まだまだ、予断は許せない」というのが正直なところ・・・。

使徒の設定が、かなり変わっているし。
死ぬ時は、レリエルみたいに、血しぶきをふりまいて消滅する。

使徒には全部、サキエル顔がついている。

なんで、サキエルが第「四」使途なの?
一個ずつズレてるじゃん!

月から来たEva伍号機??
なぞの女性キャラ???

また暫く悩ませてくれるようです。

栗本 薫の「グイン・サーガ」に加え、
「完」の文字を見るまでは、死ねない作品が
もうひとつできてしまった。

アニメーション サントラ夜話 第一夜 羽田健太郎

2007-10-02 00:24:33 | マンガ・アニメ
マンガを描く時には、アニメのサントラCDが手放せない。
洋画やマカロニウェスタンのサントラも大好きだが、マンガ原稿を描くときは
なぜかアニメが良く合う。

最近の作品についてはほとんど分からないので、
大部分が古い話になるのでご勘弁を。

「宇宙戦士バルディオス」に敬意を表して、まずはこの作品から。
作曲は、最近逝去された羽田健太郎氏。

氏の作曲家のキャリアの中ではかなり初期の作品に当たるようです。
映画化の際、サウンドトラック用に再録音されましたが、
数年の間にかなりグレードアップしている様子が分かります。

羽田節といえば「渡る世間」のメインテーマを代表とする、ピアノをフィーチャーした
メロディが有名ですが、映画版サントラの大洪水の曲などは、その羽田節の片鱗が伺えます。
もう少し後の作品になりますが、「宇宙戦艦ヤマト完結編」の「シンフォニー・オブ・アクエリアス」は
羽田節全開のピアノコンチェルトです。両方とも「大洪水」をモチーフにしているのが、思わぬ符合で興味深いですね。

その他、「超時空要塞マクロス」「スペース・コブラ」「西部警察」(後半)「さよならジュピター」
などのスコアを書いていますが、「ジュピター」で「マクロス」の劇伴をそのまんま流用したりと、時々おちゃめな面を見せてくれます。

映画版「超時空要塞マクロス」のスコアが、氏のアニメ作品(古いやつ)のベストと思いますがどうでしょう。

主題歌としては「宇宙戦士バルディオス」エンディング「マリンいのちの旅」がダントツではないかと。伊勢功一氏の一世一代の名唱です。

昔、キングレコード・スターチャイルドレーベルのカラオケ集に「あしたにいきろバルディオス」ともども収録されていました。
再発されないかなぁ。