今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

モドキの保護(前編) ~自由気ままな暮らしとの決別~

2023年09月11日 | モドキ
モドキがこの店にやって来たのは6年半前
当時は1才弱くらいの若猫だった
以来当店スタッフやMさんや・・いろんな人たちに見守られながら
自由気ままなノラ生活を営んできた
店中央(左)、店の通路(右)にて:店での滞在は夕刻から夜が多いけど朝昼も顔を出す

過去には店の子志願で当店に入り浸りになったことが何度もあるが
テンちゃんがいたりココレオがいたりと、当方の都合が悪く実現しなかった
かと思えば新しい居場所の開拓なのか、数ヶ月空けることも度々だった
その都度モドキは、ボスノラとしての風格を身に着けていったのです
庭木コーナー(左)、事務所前のBY入口(右)にて:右写真のラック下ではヒョウが食事中

5年ぶりに再会したダイフクがボロボロだったことを思えば
モドキが如何に恵まれたノラなのかわかる
ノラの平均寿命が3.5年? いやいや、後見人さへいればそんなことはないのです
そしてノラの生活には、猫にとって何物にも代えがたい自由がある
レジ外台(左)、スタッフルーム入口(右)にて:スタッフの生活に溶け込むモドキ

だから後見人は、モドキにとって何がいいのかと悩むのです
人間の都合ではなく、モドキ自身にとって何が一番幸せなのかと
今は自由を謳歌していても、明日事故に遭ったり病気になるかもしれない
「そんなこと俺の知ったこっちゃない」とモドキは言うに違いない
モドキは他の生活を知らないのだから・・比較なんてできないのだから
先日右頬が膨らんで(左)、破裂した(右):早めに気付いて与えていた抗生物質が役に立った

後見人が考える? でもそれは余計なお世話だよ、と猫育ての先輩(妻)は言う
少なくとも、モドキは今の生活を変えることを望んでないと
一方モドキのどの記事にも書いたように、自分はいつか保護すると決めていた
それはモドキとの約束だ・・だが心配事もある・・その間に家の猫が増えすぎた
モドキに提供するQOL(生活の質)に自信がなくなった
裏駐車場(左)、軽量鉢小屋(右)にて:モドキにとってはみんなみんな、かつて知ったるわが家です

そうこう考えているうちに、モドキ捕獲の準備が整いました
3日前のことです・・その日は妻が午前、自分が午後店に行く予定だった
ちょうど交代で2人が家にいる時、店から連絡が・・「モドキが来ました」
慌ててレオを収納したがココが見つからないと
自分が店に着く直前のこと、戻って来たココを見つけたモドキが追いかけた
2匹とも観葉室に飛び込んで、中で凄まじ追いかけっこを繰り広げ
スタッフのひとりがコラぁッと怒鳴ると、モドキはすたこら退散していった

最後のご挨拶になるか?

その後モドキは行方不明となった・・果たしてまた来るかどうか
とりあえず、モドキがよく床下に隠れている軽量鉢小屋の横に捕獲機を仕掛けた
入口にまたたびの粉を少し撒いて(呼び込み用)、奥にマタタビの粉と葉それに蒸しササミ
夕方になって、裏ゲートから軽量鉢小屋の床下に向かうモドキが見えた
・・・いよいよだ
これでいいのかという迷い・・果たしてモドキが入るかという不安
複雑な心境で見守っていると、モドキが捕獲機に近づいて入口でスリスリ始めた
バシャッ・・モドキの頭を打ちながら仕掛けが閉まり、モドキは慌てて逃げて行った

失敗の原因は明らかだ・・入口に撒いたまたたび粉がまずかった
気を取り直して再チャレンジ、モドキがまた来るかどうかはわからない
しかしモドキは間もなくやって来て、今度は奥の方へと入っていく
バシャッ、捕獲成功!
声も出さずに暴れるモドキ・・慌てて用意した毛布で覆った
この瞬間、モドキは7年余りの自由気ままな生活に別れを告げたのです
(後編「押し寄せる罪悪感と迷い」へと続きます)
モドキを待つ捕獲機(左)、捕獲機の入口でスリスリするモドキ(右):この時は捕獲に失敗


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キジロよ・・ | トップ | モドキの保護(後編) ~押し... »

コメントを投稿

モドキ」カテゴリの最新記事