今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

テツとの対話その7・君が最後に伝えたこと

2017年02月15日 | (故)テツ 
やあテツ、相変わらずかい?
最近気になることがあってね
今のニャンコはみな、お前たちよりはるかによく食べる
くもやハナもお前も文句ひとつ言わなかったけど
思えばお前たちのご飯、随分質素だったよなあ


三匹揃ってご飯(くも・テツ・ハナ、左から)

えっ、覚えてるのかって?
そうだな、確かに前の会社のときは出張が多くて
お前たちと過ごす時間もなかった
それから子供たちが次々と独立して
仕事も変わりようやく時間ができた頃は
一家の中心はお前だった

テツよ、お前は偉いよ
お前を中心に家族は絆を深めたのだから
それはお前が、人間の暮らしに深入りできたらだ

お前は努力した
タイミング、目線、表情、鳴き方、仕草、動作・・・
あらゆる手段を使って自分の意思を表現し
こっちがわかるまで、何度も何度も反復した

同時に、こっちの表情から意思を読み取ろうとしてたから
お前にわかり易い表情や動作を研究したもんだ
毎日毎日互いに反復して、試行錯誤で修正して
いつしか我々は、日々の生活の中では話せるくらいになった
強い絆と信頼があればこそ、できたんだよな


人との共同生活もお手のもの(孫たち来訪の折)

楽しかった人間とニャンコの共同生活(二人と三匹)
我々の会話がもたらした一体感も格別だった
しかし晩年のお前を襲ったあの病魔と闘病
それでも、いつも前向きなお前を心底励ますことができたのも
この会話能力のおかげだった

でも、最後の最後に待ち受けていた哀しい思い
一進一退を繰り返しながら確実に進行するIBD(推定)という不治の病
いつかはその日が来ることを知っていた
あれは、お前が逝った前日の朝
お前が悟ったらしいことに気づいてしまったんだ


涙を流していた「その日」の前日の朝(再掲)

いつにもまして穏やかだったお前に反して、苦しいほどの胸騒ぎ
お前は、その晩になって一気に吐いて危篤状態に
まさに急変だったけど
その最後の一晩を、しっかりと受け止めることができたんだ



テツよ、楽しかった日々をありがとう



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