今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

テツとの対話 その16・「命」 ~生きること~

2018年07月15日 | (故)テツ 
やあテツ、いつも呼び立ててすまないね
お前も何かと忙しいだろう
えっ? そうでもないって?
自分を思い出すのはオジンとオバンくらいのもん?
お前と一緒に育った子供たちはもうすっかり忘れてる?
何とまあ薄情な
思い出に生きる身分としてはつらいところだな
みうやソトチビも、お前を思い出せたらいいのにね

それにしても近年の異常気象はすごいな
気温も降雨も局在化して、生きとし生けるものに牙を剥いてくる
西日本では何人もの命が犠牲になった
自分の目に留まった記事は
ノラ犬保護ボランティアのお母さんが
濁流に飲み込まれそうな犬たちを助けようと向かって
自身が流されて犠牲になった
犬小屋は屋根まで埋まって、3匹のワンちゃんも助からなかった
いたたまれない話だけど、自分もきっと同じことをするんだろうな

乳飲み子を抱えたノラのお母さんも同じだ
報道こそされないが
あの濁流から逃れる術はない
いったいどれだけの命が奪われたことだろう

なあテツ、命って何なんだ
どうして我々は生まれてきて、そして死ぬのだろう


テツ1才の頃(左上奥にハナ)

自分には小さい頃から抱えている大きな疑問がある
宇宙の果て
時間の起源
宇宙膨張説や球体表面説、ビックバンがすべての始まり説
どんなに本を読み漁っても、いつも同じ疑問が残った
「その先はどうだったの?」
結局「無」とか「無限」という概念は、自分の理解を超えているのだ

「命」だって同じ
人間はもともと水や蛋白質などの物質でできている
その物質が見たり聞いたり、考えたり想像だってする
生きているから?
同じ物質で同じように構成されていても
何もしないのは命がないから?
命が物質とは違うのなら、いったい何処から来て何処に行くのだろう

ロボットは人を超えられないと言う
でもAIが進化して、わからなくなった
自己成長し得るAIは、いつかは想像だってするようになるだろう
ロボットも人間と同じ、物質でできている
ロボットは、生きている?

46億年の地球の歴史の中で
最初の生物(細菌)が現れたのは40億年近く前
それから長い歴史をかけて進化して
いま我々がここにいる
AIは、数十年で同じ進化を遂げるというのか

子宮から生まれるはずだった哺乳類の命は
いまやクローン技術で造られる
命の在り方が変われば
命の意味も変わるのだろうか


ガリガリに痩せた晩年のテツ(亡くなる1年前)

テツよ、ひとつ言えること
我々が実際に5感を使って話し合うことはもうない
何故ならお前は、もうこの世にはいないからだ
そして我々が一緒に過ごした時代は、2度と戻ることはない

でもなあテツよ
やっぱりお前は生きている
このオジンの心の中で
しっかりと、命を持って生きている

その証拠にこのオジンは
お前のアルバムのどの写真にもないお前の姿を
お前がこの世に存命中見たこともないお前の姿を
見ることができるんだ


テツとハナ(奥)、一番楽しかった頃



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