今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

テツとの対話 その12・新説「あの世は心の中にある」

2017年08月08日 | (故)テツ 
やあテツ、巷は猛暑だけどそっちはどうだい
えっ? お前の忘れ形見かい?
ああ、みうはだいぶ落ち着いてきたけど、ニャーとはまだイマイチだ
そんなに心配はしてないけどね
そうそう、ソトチビも青年になって精悍さが増したな


生前、ソトチビを探すみうを見守るテツ(再掲)

それにしても気になるな、あの2匹
互いにまだ覚えているんだろうか
かつてはしばらく会わなくても、出会えばいつも寄り添ってた

猫族は前しか向かないから
思い出を抱き続けることができないと言われている
ある意味都合がよくて、しかし哀しくもあるな
何? 記憶としてじゃないけど心の中にはちゃんとある?
だからお前はそうしていられる??


ハナが脳溢血から復活後、ますます慕うようになったテツ

テツよ、ところでお前、ハナとくもには会えたのかい?
思うにそっちが虹の橋を渡った世界なら
生物の歴史始まって以来の御霊が暮らしていることになる
大変な混雑なんじゃないかと・・
誰かを探すなんてできるのかどうか

なるほど、ハナやくもはいつも一緒だけど
そっちの話はできないってか
でもわかるよ、テツ
口で言わなくてもわかるのが、我々の関係だったからね


ハナ葬儀の翌日、ただならぬ雰囲気のくもとテツ

お前は、そう、このオジンの中にいるんだよな
このオジンが出会った、心を持つ命のすべてが
虹の橋を渡るとお前のいる世界に行く
だから、ハナもくももそこにいるんだよな

そうか、お前たちはこのオジンの五感を通して
今の世の中を感じることができるのか

しかも、お前の世界はこのオジンの心の中だけじゃない
オバンや子供達や、みうやソトチビの心にも存在している
そこにはそれぞれ違う仲間がいるはずだ
オバンならオバンが
かつて出会いそして虹の橋を渡った心のすべてがね

それは異次元の世界
オバンの中のお前は、今話しているお前とは似てるけど違う
御霊はひとつなのに
角度が変われば違う反射をする光のようなもの
きっと話せるお前は、このオジンの中にしかいないんだろうな


ついに独りになって黄昏るテツ
(当時はこんな写真ばかり)


テツよ、お前からは本当にいろんなことを教えられた
仕事の困難に直面して心が折れそうになったときも
支えてくれたのはお前たちだった
いつかまた、そんなことを語る日が来ると思うよ

でもな、今はもっと気になることがある
このオジンが死んだら、お前は一体どうなるんだい?
えっ? もちろん消滅する?
そして我々の両方を知る、誰かの心の中で会えるって?


ガリガリに痩せたテツ(亡くなる一週間前)

なるほどね
でもそのときは、お互い別の顔になってるんだよな
何だか寂しい話だね

それに、御霊と言えども永遠じゃないなんて
自分を知る最後の心が虹の橋を渡ると、いよいよ本当の消滅だ
なあ、テツよ




テツ?


えっ?


人間の識者の換算表だと?


お前の享年は人間で言うと92才?


ああ、そう言えば前にそんな話をしたっけ



ん?




テツ?


















「ぐだぐだ言うのは、そこまで生きてからにしろや!」


コメント
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