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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

猫愛 ~ほんわか、でもやっぱりせつない猫たちの物語・第4話~

2023年03月23日 | 猫愛 ~特選・猫たちの物語~
第3話のスンスンの話、どうでした?
事実(出来事)と筆者の気持ちを淡々と綴っただけでこんなにも人を感動させる。特別なことは何もない。どこにでもあるであろう、必死に生きるノラとそのノラの幸せを願う優しい人の物語です。でもノラには宿命(さだめ)みたいなものがあって、優しい人の腕の中に素直に飛び込めない。哀しき性(さが)かな。
最近、当ブログでも子猫ミーとのお別れがありました。あれだけ尽くしても、ミーはこのお店を後にした。直接的にはココの見張りが怖かったのだと思いますが、それなら(ココが屋内に入る)夜に来ればいいと思うけど、それが猫にはわからない。そのもどかしさ。そしてノラの生き様の何とはかなく、せつないことよ。

ニャー「ようやく春が来て、ノラたちも一安心だね」

さて、今回は再び佐竹茉莉子さんのお話です。
佐竹さんの著書に「猫との約束」がありますが、これは猫と人の関わりを描いた物悲しくも感動的な話を集めた珠玉の一冊です。先日、PHPオンライン衆知がその一話を編集して公開しました。
海辺に捨てられた「マリ」という子猫が漁師さんたちに救われ、育てられ、やがて年老いたマリに外の生活がきつくなった頃、優しい人のシェルターに保護されて晩年を穏やかに過ごした。「老後は任せて。」 それがその人(千鶴子さん)とマリとの約束だったから・・。
いつもまっ直ぐな猫の気持ちに、応える人の気持ちもやはりまっ直ぐだ。その偽りのない関係が、読む人の心に訴えるのだと思います。

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猫愛 ~ほんわか、でもやっぱりせつない猫たちの物語・第3話~

2022年10月07日 | 猫愛 ~特選・猫たちの物語~
第2話のマーチの話、ケージ飼いの悲劇はよくありそうな話です。
悪意がなくても、日本にはもともと動物を繋いだり檻に入れて飼育する文化があるからです。実際、「猫 ケージ飼い」をネットで検索すると沢山の記事がヒットする。獣医師さんや獣医師さん監修の記事も多い。それらのタイトルだけ見ればケージ飼いを肯定する記事ばかり。実はそれが問題なのです。あの"ノラ猫への餌やり禁止"と同質の問題が、ここにもありました。

当ブログでは何度も繰り返しているように、いかなる自治体の条例も餌やり自体を禁止していません。法律違反だからです。禁止しているのは環境に配慮しないなど"不適切な方法"での餌やりなんですが、一見では餌やり禁止としか見えない。それと同じで、ケージ飼いを肯定する記事の中身を読めば、タイトルとは裏腹にケージの使用を一時的なものとするよう断っているのです。自分も養生のときなどケージの必要性は認めます。しかし基本的に猫には自由や運動が必要なことは言うまでもない。ちなみに「猫 完全ケージ飼い」で検索したところ、何と最初に出てきたのは愛読している「ねこちゃんホンポ」の記事。タイトルでは完全ケージ飼いを肯定しているのに、内容的にはやはり「毎日外に出しての運動が欠かせません」だって。何をかいわんやです。

自治体の条例や専門家気取りのネット記事が、どうしてこんなに読み手を惑わすような書き方しかできないのか、その結果としてどんな文化が生まれてしまうのか、動物福祉後進国日本がこんなことで生まれたのだとしたら本当に残念な話です。


ニャー:猫族にとっては何より自由が大切なんだニャ

さて、今回の話。
Sippoには佐竹茉莉子さんの他にも、自分の好きな書き手さんが大勢います。「猫はニャーとは鳴かない」シリーズの宮脇灯子さん、「家猫庭猫」シリーズの安彦幸枝さん、等々。飾らない文章で事実だけを淡々と繋ぐ。それでいて人の気持ちも猫の気持ちも痛いほど伝わってくる。何回読み返しても胸にジーンとくる感動があります。それはきっと、決して飾ることのない、そして運命に従順な猫(特にノラ)の生き様に相応しい書き方だからなんだと思います。

今回は、その中から安彦幸枝 さんの「庭猫スンスン」のお話。本にもなってるのでご存知の方も多いと思いますが、スンスンとの出会いから別れまでが淡々と綴られる物語。そこに描かれるのはノラの悲哀か、ノラの幸せか。安彦さんと一緒に考えたくなるテーマです。この話は5話からなるシリーズ。各回の記事下から次の回に飛ぶことができます。安彦さんへのインタビュー記事も一緒にリンクしておきます。

「庭猫スンスン」

※単行本発刊に際して
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猫愛 ~ほんわか、でもやっぱりせつない猫たちの物語・第2話~

2022年07月19日 | 猫愛 ~特選・猫たちの物語~
第1話の「チャッピー」の話はどうでしたか。
飼い主さんが亡くなって突然外に捨てられたチャッピー一家。7年暮らした家にはもう入れてもらえず、道行く人々にご飯をねだる生活となった。怖いこともつらいこともたくさんあったろう。何よりせつないのは、ずっと一緒だった子供たちが過酷な暮らしに耐えきれず次々と先立っていったこと。それでも歯を食いしばって生きていたチャッピーは、7年間の野良生活を経てやさしい保護者さんに巡り合います。地域の人たちにも見守られていたチャッピー、まだ恵まれていた方なのだろうか。ハッピーストーリーのようなタイトルだけど、自分にはとてもそうは思えませんでした。

猫捨てに関しては、当ブログでも「ノラたちとの共存を目指して」や「エサをやるなは殺せと同じ」シリーズの最新記事で書いたばかりです。また猫ブログの好きな人なら、あまりにもそういった記事の多いことを知っているでしょう。引っ越し後置き去りにされた2匹の猫が、玄関の前で飼い主を待ち続ける姿を描いたブログもあった。「引っ越しで猫14匹置き去り、男性に罰金10万円の略式命令」なんてニュース(静岡)も記憶に新しい。とにかく「猫捨て天国」の日本ではこんな話に事欠かない。特に猫保護で知られた団体や病院、施設や地域などでは猫捨てが後を絶たないという。それでも、大河の真ん中や野山の奥に捨てるよりはまだましなのだろうか。いずれにしても、捨てられた猫たちの一匹一匹にチャッピーのような、いやもっと悲劇的なストーリーがあるのです。

ちなみに、猫捨て防止に関してためになる論文を紹介しておきます。少し古いですが2007年の法政大学懸賞論文(第30回)優秀賞を受賞した当時学生、實本彩さんの「捨て犬・捨て猫問題にどのように立ち向かうか 」という論文です。執筆は古くてもその調査見識の深さや洞察力、先見性等特筆すべきものが沢山あります。ネットで調べればすぐに見つかるので見ておく価値はあると思います。またこれも少し古いですが「捨て猫違反110番」というサイトも、猫捨ての現場に遭遇したらどうするかなど心構えを得るのに役立ちます。このサイトは内閣府のNPO情報ページに掲載されている「ねこだすけ」という法人が作ったものですが、現在のHPにはないようです。猫捨て防止を啓蒙活動でと試みる人は多いけど、そもそも猫を捨てるような人はそんな話を聞こうともしません。自分としてはやはり罰則の強化と、まともな国民全員がアニマルポリスとなって摘発を徹底するしかないのだと思っています。

「ニャーもやっぱり捨て猫だったのかな」(今では当ブログのホスト役です)

さて、今回紹介する話は・・。
保護団体「ねこけん」さんのブログには、過酷な過去を持った様々な猫たちが登場します。ORICON NEWSがそれらをまとめて、時折ノンフィクション記事として紹介しているのです。今回はその中から「マーチ」という名の猫の話を紹介します。マーチは部屋が汚れるからという理由で、何と7年もの間複数の猫たちと狭いケージの中で暮らしました。その暮らしは共食いなど壮絶極まるものだった。やっと救い出されたマーチだったが・・・。人間の無知がどれだけ恐ろしいかを暗示する、ハッピーとは言え物悲しいストーリーです。今回はORICON記事の他に、ねこけんさんが作成したYouTubeストーリーも紹介します。(動画は記事の「次のページ>」にもあります。こちらは広告なし。)


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猫愛 ~ほんわか、そしてちょっぴりせつない猫たちの物語~

2022年06月13日 | 猫愛 ~特選・猫たちの物語~
「猫愛」というカテゴリーを作りました。
「猫の愛情」でもあるし、「猫たちに携わる人の愛情」でもあります。
このカテゴリーでは、自分がネットから拾った珠玉の物語を紹介する予定です。

今やネットには沢山の猫の物語が溢れています。それらの物語は人間模様(人生ドラマ)と何ら変わりなく、100匹の猫ちゃんがいれば100の猫生があるのです。ネットによくある不幸な猫が幸せになった話。あるいは幸せそうに暮らしている話。でも猫愛に溢れた読み手を満足させてくれる記事は、実はそう多くない。

例えば多頭飼育崩壊から救い出された猫が引き取られて幸せになった話。兄弟と一緒に捨てられた猫が保護されて幸せになった話。それはそれでほっこりするのだけど、気になるのは他の猫たち。残された猫たちはどうなったの? 記述がそこに回ってないと、猫愛の読者は消化不良になるのです。他の猫たちがハッピーエンドではなかったにしても、そこを知らないと先に進めない。

一事が万事そうなんです。猫愛に溢れた読者なら、いつもすべての猫たちのことを考えているからです。猫愛に溢れたライターさんは決して猫愛の読者を裏切りません。そして、猫たちの物語を読者と共有する。それはノラ猫の場合が多く、せつない話が多いけど、でも読めば読むほど猫愛が深まっていく。ここではそんなライターさんの記事を紹介していきたいと思います。

「ホスト役のニャーです、このカテゴリもよろしこね」

ここで主に紹介するのは当ブログでもおなじみsippoの猫物語シリーズと、ねこけんブログから引用したORICON NEWSの記事です。Sippoには以前にも紹介した佐竹茉莉子さんのシリーズをはじめ、「ぽんた」や「スンスン」の話などノラとの出会いから別れまでを淡々と描いた珠玉のドキュメンタリーが沢山あります。ねこけんさんのブログには、「彦爺」や「マーチ」のように悲劇を背負いながらその猫生の最後につかの間の幸せをつかんだ猫たちが沢山登場します。

物語と言ってもすべて実在した猫たちです。逆境の中で懸命に生きた猫と、彼らを思いやる人たちの実話です。しっかりと味わえるように、1回につきひとつの物語だけ紹介します。第1回目の今回は下記の話。ある日突然飼い主を失い、厳しいノラ生活を強いられてボロボロになった猫「チャッピー」が、再び保護されるまでの日々を佐竹さんが綴ります。(前後編あります。) ハッピーストリーではあるけどその途中に悲しいことがあって切なさが募る。猫はものを言いません。だからそのせつなさを読み手がくみ取ってあげたらと、そんな思いで選びました。

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