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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ハリーとシロキ

2018年08月02日 | (故)シロキ(白黄)
灰白くんはハリーと名を改め、保護部屋で頑張っています。人馴れして暴れることもないのでケージ暮らしは1日だけ。翌日からは出しています。数日後に店からテリー(新顔チビ)が合流して、やはり1日でケージから出て、今は保護部屋で2匹仲良く暮らしています。

              
                兄弟のようなハリーとテリー

さて、ハリーにはちょっと困ったことがありまして、とにかく鳴き通し。昼も夜も24時間、どこにそんなエネルギーがあるのかと思うくらい殆ど寝ずに鳴いてます。
だいたい保護されたばかりの猫が鳴き続けるのは、
①外に出たい(自分が生活していた環境に戻りたい)
②腹減った
③かまってほしい(人馴れしている場合)
のどれかです。でも全体を通して、要するに不安なんですね。こちらはとにかく、この①~③や空調温度などに気を遣いつつ猫が落ち着くまで待つしかないわけです。まあテリーが合流したので少しは気が紛れるとは思いますが。

ただ、問題はこの異常な猛暑の最中だということ。冷房中は別として、なるべく窓を開けて外の空気を取り込みたいけどハリーが鳴くのでそれができない。早朝などはご近所も窓を開けるし早い人は庭仕事にも出るので、こっちは窓どころか雨戸も閉めている状態です。本人(猫)のためにも、不安鳴きが早く納まってくれればと思うのですが。

どんなに窓を閉めても声は漏れるので、ひどいときは保護者が付き添っています。一昨日は妻が徹夜で付き添いました。今日も朝の3時頃から付き添い。食べ物で誤魔化したり何をしても、そのうち付き添っても外に出たいと鳴くので手がつけられません。テリーは無邪気に遊んでますが、ハリーの異様な鳴き方に落ち着いて寝付けないようだ。

              
           ハリーはいつ寝ているのか、鳴き続けの毎日です

さらに、もうひとつやっかいなのがシロキ(白黄くん)。かつてはハリーとの睨み合い唸り合いは日常茶飯事、本気の取っ組み合いも頻繁で、その騒音が住民問題にまで発展した2匹です。ご飯や場所取りで煩わしかったハリーがいなくなって、さぞかしせいせいしてると思いきやそうでもない。ハリーが保護部屋で鳴くと、何とシロキが呼応して外で鳴き出すのです。いつもではなくたまにの話ですが、唸り声どころか「クルルル・・」という求めるときの鳴き方で。

シロキは甲高い声の雄ニャン。もともとあまり鳴かない猫だったのが、ひとりになってよく鳴く猫に変貌したようだ。まあ、これまではハリーの強烈な「くれくれ鳴き」があったので、シロキは黙って座っていればよかったのが、今ではそうもいかなくなった。必要に迫られて意思表示の鳴き方を覚えたのでしょう。

で、よく聞いてるといろいろな鳴き方をしている。意外だったのがハリーに呼応して鳴く"求め鳴き"でした。あれだけ夢中で追い払っていたハリーに今度は求め鳴きだなんて、いったい猫ってどうなっちゃってるんですかね。今ではかつてのハリーがそうだったように、ちび太やキーに呼応して鳴き出すこともあります。保護者としては、これが頻繁になると騒音問題が再燃しそうで心配です。

              
          洗面所の窓から覗くちび太に呼応して鳴くシロキ


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急がば回れ? いや、回るな?

2018年07月13日 | (故)シロキ(白黄)
世の中にはいろいろなことわざがありまして、だいたい反対の意味をなすものが存在している。例えば「善は急げ」に対しては「急いてはことを仕損じる」とか。どちらを選ぶかは自己責任ってわけです。もっとわかりづらいのが標題のことわざ。土砂崩れや津波で避難命令が出た、急いで避難したいが安全な道を選ぶべきか、それともより早い道を行くべきか、これもやはり自己責任なのです。

あっ、ちょっと話がそれました。今日のテーマは灰白くんと白黄くんのその後、「ノラと家猫と」シリーズで取り上げた地域住民問題の続編です。あれから1ヶ月経ちましたが事態は深刻、何しろ自分が被告なので、のんびり書いているようで実はかなり焦っています。だが、状況が刻々と変わったりしてなかなかうまくいかない。

      
リン一家を保護して1週間後に現れた灰白くん(左)と、さらにその1週間後に現れた白黄くん

食事には潤沢にありつけるようになった2匹、それなりに落ち着いてきて、「くれ、くれー」と大騒ぎすることはなくなった。だが、灰白くんの声とその灰白くんを威圧しようとする白黄くんの甲高い声が、時には早朝から静かな住宅街に響き渡る。この地域の早朝は、人の息遣いまで聞こえるかと思えるほど静寂に包まれるのです。

その後、"お局奥様方"の井戸端会議で妻がいろいろ聞いてきた。猫の鳴き声で困っているのはB婦人。ただ、他にもワンちゃんやらピアノやらいろな"騒音"があって、他の家ではあまり気にしてないようだ。いわゆる"糞害"は4軒。右隣のA宅と裏のC宅、さらにその隣とまたその隣。B宅では見当たらないそうだ。たまに見つける程度らしいが、灰白白黄くんかどうかの特定まではしていない。いずれにしても、当敷地に用意した4ヶ所(2ヶ所は天然)のトイレでは完全補足できてないようだ。

初めは灰白くんが家裏で、白黄くんは通いか近場で過ごしていたのが、クウが帰還した頃には白黄くんが家裏を奪い取って灰白くんを追い払うようになった。灰白くんはもともと人馴れしていてもう少しで平和的にお迎えできると思っていたのが、接触そのものが急に減ってきて予定が狂ったのです。しかも白黄くんは徐々に本気になって追い始め、当家だけでなく遠方から2匹の唸り合いが聞こえてきたりするのでした。

2週間くらい経った頃、まだ6時前の静寂に2匹の唸り声が響き始めた。慌てて玄関から飛び出して家裏に回ろうとしたが、声はお隣の向こう側から聞こえてくる。こうなるとなす術がなく一番やばいパターンだ。と思った時、バサバサッと音がして2匹が逃げ消える気配がした。様子を見にいくと、お隣の息子さんが出てきた。小学生の頃から知っているけど今はもうアラフォーで、まだ独身でも一家の大黒柱だ。

お隣のA宅は責任感の強い奥様で役員も担ったが基本ひっそりと暮らしていて、あまりお付合いがない。息子さんを見るのも数年ぶりのことだった。「うるさいんですよ。」 息子さんは挨拶も抜きでいきなり文句を言ってきた。怒り心頭なのか緊張のせいなのか息が荒かった。そして横にあった自宅の屋外給湯器の配管を指差して、「これ対処してもらえますね。ガス管はちゃんとしないと危険だから」と不躾に言った。

さて、彼が指したのは給水管で、保温材の上から巻いてある保護テープの上側が太陽光の紫外線で劣化して少し剥げていたのです。そもそも猫の爪痕もないのに、一体何を言っているのだろうと思った。しかしそれを説明する前に、彼はそそくさと家に戻っていった。

正直、かなり失敬な奴だとムッとした。職場ではどんな人間なのかと疑問にも思った。だが、全ては2匹のために事を荒立てまいと、その日のうちにガスサービスに電話して手直ししてもらった。修理に来た人の見解は自分と同じだったが、とにかく頼んだ。費用はほぼ出張費で5千円。A婦人に立会いを依頼したときは驚いた様子で、とりあえずお礼を言われた。

と、その時、3軒先の中外飼いのミーコが現れて、じっとこっちを見ていたのです。誰がやったかなんてわからないよね、そう言っているようだった。 ああ、ミーコは相変わらず外に出してもらってるんだ、それがわかったのが救いだった。

その後はとにかく、早く灰白くんをお迎えしようと必死でした。こんな問題が起こるのも嫌だったし、わが家の生活リズムもすっかり狂っていたからです。B婦人のように自分が困っているのにわが家に気を遣ってくれる人には本当に何とかしなければと思う。人間の気持とはそういうものだ。だが、一般的には自分は"エサやりさん"という被告である以上、原告側の要求が理不尽でも呑まなければならない。それが世間というものだ。とにかくこんな問題は早く終わらせたい。もう、ほとほと疲れていた。

      
 わが家の裏を根城にしたい2匹の争奪戦は、白黄くん(右)の方に軍配があがったが・・

ところがそんな気持ちが通じたのか、灰白くんと白黄くんの様子が変わり始めた。まずは灰白くんが"時差出勤"を試み始めた。白黄くんがご飯を食べてしばらくすると家裏を空ける。その隙に来るようになったのです。これによって朝のお勤めの時間がぐっと遅くなって、灰白くんとのスキンシップもまた可能になった。2匹の出会いは少なくなって、唸り合いも殆どなくなった。たまに白黄くんが帰って来ても、おかわりをあげれば灰白くんと仲良く食べるようになったのです。

しかものしかも、まだこの2、3日の話ですがさらなる変化の兆しが。3日前の夕方、いつまで経っても外に気配がないので勝手口を開けてみると、何と2匹が仲良く寝そべって待っていたのです。で、ご飯をあげると仲良く食べた。おかわりもまた一緒だった。それ以来、顔が合ったときの挨拶以外は鳴き声が聞こえなくなった。昨日も今日も、2匹仲良く静かに待っているのです。

以心伝心、こっちの気持ちが通じたのだろうか。そう言えば中の保護ニャン連中(リン一家とちび太)も、最近はご飯時の大騒ぎがなくなった。いつも安心して食べれることがわかって、彼等も落ち着いてきたのかもしれない。あるいは自分との信頼関係がそれなりに構築されつつあるとか。最近は灰白くんだけでなく、白黄くんまでが家中に興味があるように見えるのです。

今は、もう少し様子を見つつ2匹との信頼関係をしっかり築こうと思っています。2匹もそうだが中の猫たちも、なるべく負担を少なくしたい。そう、自分の答えは、やっぱり「急がば回れ」なのでした。

                 
        このまま仲良く行ってくれれば当面の問題(騒音)は解決だが・・
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