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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

1年経って思う ~ネコの気持ち~

2017年09月02日 | 猫と暮らし猫を知る
もうすぐチビの一周忌。そして、ブログを始めて一周年。
チビを亡くしてスタッフ一同落ち込んだ1年前。ようやく決意も新たにこのブログを始めた途端に最愛のテツとの死別。それでもこのブログを続けられたのは、この2匹がこの世に存在したことを知る仲間たち、ニャーやシャッポ、そしてみうとソトチビがいたからでした。

あれから1年経った今の状況は、当時の予測とは遥かに違うものです。ノラの生活が明日をも知れず、その生涯がかくも激動のものだとは思いもしなかった。今、ニャーとみうは家に、シャッポは行方不明、そして"通い"を続けるソトチビとは消え入りそうな関係です。

               
     "皆勤賞"だったソトチビ、しかしこの1週間ほど姿を見せません

その後保護したテンちゃんは店にいるものの、ダイフクは今も健在だけど未だ触れず、そしてモドキ、カブキ、コンは残念ながら行方知らずになりました。

今にして思えば、1年前の自分にはノラのことをしっかり理解できていなかった。日々の空腹と寒さを如何に凌ぐか、彼らとって最大の課題は"生きること"だと信じていた。安心安全までは理解できないにしても、尽きない食料と暖かい寝床のあるこの店の環境を、そう簡単に手放すとは夢にも思っていなかったのです。

              
   みうは1年半もの間わが家の裏で生活して、ついに家の子になりました

シャッポやモドキは何故いなくなったのか。ダイフクの影に怯えたにしても、ダイフク自身も"通い"の存在だ。しかもモドキは、ダイフクを追い払う姿まで目撃されている。2匹が二股をかけていたのか、新天地を求めて路頭に迷い出たのかはわかりません。少なくともシャッポに関しては、二股はなかったと思います。

やはりノラには、生きることより優先する何かがあるのかもしれない。以前に「ノラの本懐」や「ノラの矜持」で書いた"野生の本能"とは違う何か。いや、ノラとか家猫とかそういう区別とは次元の違う、あらゆるニャンコに共通する何かです。

雄猫は単独生活と言われる。だが、シャッポとチビのように仲のいい場合もあるし、テツのように人間に大接近してきたりもする。あの百戦錬磨に見えるダイフクでさえ、コンに対しては優しかった。これまでいろいろな面を教えてくれたテンちゃんにも、そんな相手が見つかればいいなと思います。

               
              また鼻に"勲章"をつけたダイフク

当たり前のように激変を繰り返すノラの生活。明日をも知れない不安。人間だったらとても耐えられそうもない。何故ノラたちは、いつもあれほど健気に前向きでいられるのか。猫という動物には人間のような感情がないのだろうか。しかも生きることが最優先でないとすれば、死をも恐れないということか。

いやいや、それは違う。これまで身近なニャンコたちが危険に遭遇したときの、恐怖の表情を何回も見てきた。みうは家に入れたとき不安で2週間鳴き続けたし、テンちゃんを散歩でほんの少し離れたところまで連れて行くと、血相変えて抱きついてくる。(あのゴジラ顔で抱きつかれると、なかなかの迫力です!)

彼らには恐怖も不安もあります。いや、それどころか喜怒哀楽もしっかりと感じているのです。ネコが悲しむ? ええ、あります。チビを失った日のシャッポの行動は、今も忘れることができません。 ニャンコは思い出を持てないけど、人間と同じように物事を感じる気持があるのです。

               
 (再掲)チビが事故死した日、シャッポは悲しげな声をあげていつまでもチビを探した

それでも、死をも恐れない行動を起こすニャンコたち。
よく考えてみたら人間だって同じだった。世界を恐怖に陥れた"自爆テロ"しかり。日本でも、武士の魂と言って恥をかくより切腹を選んだ時代があった。

教育(洗脳)ではない、信仰や自尊心とも違う、でも命に代えても守りたい何か。いや"守る"というより、我慢のできない衝動のようなものかもしれない。知能優れた人間にさえ悟られないように、神様が我々生き物のDNAにこっそりインプットした何かだ。

でも、仮にそうだとしても、そんな衝動が起こらない世の中になればいいのです。ああ、ニャンコであろうが人間であろうが、そんな悲しいことをしなくて済む時代はいつになったら来るのだろうか。

       
             家で店で、爆睡するニャー(左)とテン
     家猫からノラ時代を経て、今やそれぞれの主的存在になりました


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ノラの本懐

2016年12月07日 | 猫と暮らし猫を知る
もし自分がノラだったら、と考えようとして直ぐに諦めた。人間である自分にはどう考えたって、人間の答えしか出ないから。ノラの立場になんてなれるわけがないんです。

そもそもノラたち自身だって考えて決めているわけじゃない。野生の本能に従っているだけだ。
では、野生の本能って何なんだろう。種族保存のためならその身を捨てることも辞さない、敢えて困難な道を選ぶことも辞さない、種族と一括りに言ってしまえばそうかもしれないが、個々の命にとって、何と過酷なことだろうか。

かつて店で、スタッフに見守られながら暮らしていた僚友ニャーとシャッポ。
ちょっとした仲違い(かもしれなかった)から袂を分かち、今では家での生活に慣れてきたニャーと外での生活に固執するシャッポ。この二匹の命運を分けたのは言うまでもなく我々人間だけど、彼等自身の「本能」に対する忠誠心(?)の強さでもあるような気がするのです。

彼らの判断基準は、危険がどうのとかどっちが幸せだとか、そういうことじゃないのだ。ノラの平均寿命が3年で家猫になれば5倍の15年、だがシャッポにとってそんなこと知ったこっちゃないらしい。

改めて問う。
野生の本能とは何か。

ノラが家猫になるということは、そのDNAにインプットされた野生の本能に逆らうことです。人間は、ノラたちに自分の価値観を強要するだけでなく、去勢や避妊手術をして彼等を別の個体に変えてしまう。 何と怖れを知らぬ生物の王者かな。

それでも、それがノラのためと信じることができれば、自分もそうするだろう。
ただ、「ノラたち」と一括りにしてはいけない。
我々が向き合うのは、あくまでも「個々の命」でなければならない。

それが今、自分が出しつつある結論です。

      
            ニャーは野生を捨てたわけじゃない
        本能に逆らって家生活に順応することを強いられているだけ
           でも順応できるのならそれも立派な生き様だ

      
               家生活を強く拒絶するシャッポ
       自由だが不都合なことも多く、気ままで満たされているわけではない

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ノラの矜持(プライド)

2016年11月26日 | 猫と暮らし猫を知る
あなたならどちらを選びますか?
1.とにかく"今"を大切にして、毎日を思い切り謳歌する太く短いが楽しい人生
2.精進と我慢を重ねて、その中に生活の充実と楽しみを見出す穏やかで長い人生

と、聞かれても、まじめに考えたら直ぐには答えられませんよね。楽しいってどのくらい楽しいの? とか、穏やかってどんな風に穏やかなの? とかいろいろ考えちゃうし。

ましてやニャンコに答えられるはずもないのですが、でもノラたちは、時として答えざるを得ない立場に立たされちゃうわけです。ただ相手が人間だと、彼らの意思を汲んでもらえるかどうかは別ですが。

このカテゴリーの記事の中で、ノラのことやノラを取り巻く社会についてたくさん書いてきました。でもそれらは常に、(当然のことですが)人間の目線で語られています。 実は本人たちは単純明快、野生の法則に従って生きてるだけなんですね。そこに人間社会が関わってきた、彼らからみればそれだけの話です。

否定も肯定もない。自分にできる対応をして、できなければ従う。でも、どんなことがあっても、ノラたちが野生の矜持を捨てることはないのだと思います。

ノラの最終的な幸せは家猫になること、果たして本当にそうなのか。
最近のシャッポを見ていて、今までひたすら信じていたことが少し崩れてきたような気がします。 保護するだけが全てじゃない。人間社会での地域猫の活動は、ノラたちにとっても理にかなってる?

      
         外を見るのが日課になったニャー

ちなみに冒頭の質問の答え、店のスタッフの間ではほぼ半々に分かれそうです。もっと多くの人たちにインタビューしたらどうなんでしょう? それが、ノラへの接し方や育て方にも影響する。
まさに十人十色、そんな人間と付き合うニャンコたちの順応力も、たいしたもんだと思います。

追伸:
シャッポは今朝、いつもの場所に準備した箱の中で爆睡していたと連絡あり。
2日続けての取り越し苦労でした。

      
          シャッポよ、お前は何を思う


※後注:この記事は「ノラたちの幸せを願って」カテゴリーから移動しました。
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