goo blog サービス終了のお知らせ 

今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

生きてさへいてくれれば

2022年01月29日 | その他・一見さん
2ヶ月前、ハルの前回記事(一見さんカテゴリー)で消息を絶ったとお伝えしました。
ところが師走に入って、どうもモドキだけにしては食べ方がおかしい。
そこで、カラスの目が届かないところにハル用の置き餌を出してみると、
やはり間違いなくモドキ以外の誰かが食べている。
そこでハル用の置き餌を再開したのです。


ハルです(再掲)

もちろんシンの可能性もあるしボーの可能性も、あるいは新顔くんの可能性もある。
でも、何となくハルのような気がしていました。
そして年の瀬の先月28日、いつもの散歩中にハルに出会ったのです。
ハルは遊歩道脇の小川で水を飲んでいたが、やがてこちらに向かって歩いて来た。
住宅街の擁壁の一部が法面や階段になっていて、遊歩道に下りることができるのです。

ハルは水を飲んだ後こちらに歩いて来た

おや、随分変わったな、と思いました。
以前のハルは警戒心全開で、まず人の方には近寄らなかった。
でも見たところ疲れた感じもないし、もともと細身だけど痩せてはいない。
どうやら達者でいたようだ。
300世帯ほどある店裏の住宅街には、ノラたちに優しい人も多いのです。

(左)裏の住宅街(公園丘陵より) (右)擁壁が切れて土手(法面)の部分がある

この分だとシンもボーも、あの新顔くんも、店まで来る必要がないのかもしれないな。
などと考えていると、ハルは自分の横を通り過ぎて擁壁上のお宅を見やった。
そして一気に上って、庭の奥へと消えて行った。

それからしばらくハル用の置き餌を出していました。
置き餌は毎晩、規則正しく消費される。
何時かはわからないけど、モドキの後にやって来るようだ。

ところがモーレツな寒さが続いた先週、サクラ以外の外猫連中の足が揃って遠のいた。
店では1年ぶりにモドキも誰も来なかった。
モドキは今週、大寒波がやや落ち着くと再び顔を見せた。
ハルは今のところ来た痕跡がなく、ハル用の置き餌もカリカリだけに縮小しました。

2m以上あるこの擁壁を上る?

ハルはさほどご縁のない一見さん。
住宅街のノラとしての道を究めようとしているのだろうか。
平均寿命が15年の家猫に較べて猫生3年と言われるノラ生活。
ご飯をくれる人がいればまだいいが、
手術しろだの保護しろだのと世の中の風当りはまだまだ強い。
捕獲機だの何だのと、普通の人にはそんなに簡単な事じゃない。
保護するって言ったって、いろいろ事情のある人もいるだろう。
それより何より、ノラたちは今日明日の食べ物がほしいのに。

いずれにしてもこれだけは言える。
当のノラたちが悪いんじゃない。ノラを生み出す人たちが悪いのだ。
水道を止めるのが先かバケツの穴を塞ぐのが先か。
水であれば間違いなく前者だけど、漏れているのが「命」となると・・・。
修理がいつ終わるのか、あまりにも先が見えて来ない。


擁壁を駆け上り、フェンスの隙間から中に入った

ハルよ、そして仲間のノラたちよ、
ノラ暮らしはきついだろう。危険とも隣り合わせだ。
自分が悪いわけじゃないのに、後ろ指さす人も少なくない。
でも、とにかく頑張って生きながらえてほしい。

生きてさへいてくれれば、サポートしたり助けたりできる。
生きてさへいてくれれば、保護して一緒に暮らすことだってできる。
生きてさへいれば、いつか必ず幸せになる機会が来るはずだから。
世の中そんなに、辛いことばかりじゃないからね。

擁壁に上る前、ちらりと挨拶していきました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

君がこの世に生きた証に

2021年06月30日 | その他・一見さん
君は、自分に名前があったことを知ってたかい?
ミケチビJr.
君が現れる少し前まで店の常連だったミケチビ
後に居着いたレオに絡まれて姿を消した
君はそのミケチビに似た子猫だった

ミケチビとレオ (左:当時の名前はテンチビ)

正直言って君はちょっとブサイクだったから
保護しても貰い手があるかなと心配したり
でも警戒心はあるが人を怖がらないので
保護は時間の問題だと思っていた

ところが君は、次の日には消えていた
やっと見つけた食事場
特に子猫はそう簡単には諦めないのが普通だ
君には他にも当てがあったのかな
そのときはそう思った

フワーッと現れたミケチビJr.はガリガリに痩せていた

親離れした子猫が人間社会で生きていくのは大変だ
食べ物は容易に見つからず、何より危険がいっぱい
先日も、SC出口のバス通りに子猫が倒れていたという
店のスタッフが駆け付けたときはSC擁壁下の茂みから声がした
その日1日声を頼りに捜し続け、結局見つからず
骨折など重篤な怪我をしていなければいいが

その昔、同じ道路の植栽帯で鳴く子猫を捜し続けたことがある
あの時も結局見つからなかった
夜間にSC擁壁から落ちバス通りに出て事故死したチビ
亡骸を弔うこともできなかった
バックヤードの奥隅で、白骨化した子猫を見つけたこともあった
みんなみんな、どんなに寂しく悔しかったか

その日は3杯分、実によく食べた

人と関わりのない自然に生きる野生動物と違って
ノラは人間社会で生きる、人間の身勝手な落とし子だ
人知れずこの世を去るなんて哀しすぎる
だから、君を弔うためにこの記事を書いてます

君が店に来なくなった理由
君の事故死を知ったのは1年近く後のこと
たまたま店で君を見たお客さんの情報
店日誌の片隅に書いてあった

ミケチビJr.
無念の事故で短い生涯を閉じた君
君がこの世に生きたことを、この記事が証明します

生気に欠けた印象が気になったミケチビJr.
事故に遭ったのは、来店した翌朝のことでした

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真の害獣、汝の名は・・

2021年06月20日 | その他・一見さん
先週の金曜日は非番だったので朝からテレビを観ていました。
ニュースを騒がしていたのは札幌の市街地に出没したヒグマ。
逃走を続けながら4人を襲い、うち高齢の女性が骨折の重傷となった。
厳戒態勢の中、追跡劇が続く。
市民を恐怖に陥れた騒動は、11時頃になって当該クマが射殺され幕を閉じた。

このニュースは朝と昼の各局ワイドニュースで大々的に報じられた。
実況かそれに近い報道で興奮冷めやらない様子。
「クマは、追跡網をあざ笑うかのように逃げ続けています。」
どの局のナレーションも、まるで逃走する凶悪犯の追跡劇を放映しているようだった。

※本記事の写真は本文とは関係ありません。
夜間店に食べに来ている可能性のある外猫ちゃんたちの紹介です。(モドキ除く)
①名無し一見さん:昨秋店で見かけた
今年4月に裏の公園で再会し、5月には何度か店で見かけたが最近は確認できず

観ていて昔のあるドラマを思い出したのです。
「逃亡者」 無実の妻殺しの容疑で警察に追われ続ける医師の話だ。
捕まれば死刑になる。だから警察から逃げながら、真犯人を捜し続ける。
その逃亡劇には、恐怖と切なさと哀愁に満ちた人間模様が入り混じっていた。

このヒグマの罪はなんだろう。
4人もの人を傷つけた罪は重いし、市民を戦慄させた行動は大問題だ。
でも、このクマに悪気がなかったことは明白だし、そもそも邪悪な心などあるわけがない。
"あざ笑う"どころか、怖さと不安と心細さに満ちていたはずだ。
それをまるで、いずれは殺されるだろうからと事態を楽しむかのようなナレーション。
いったいどっちが害獣なのか。
せめて麻酔銃で眠らせて、奥山に返すことはできなかったのだろうか。

②無し一見さん:やはり昨秋店で見かけた
今年4月に店と裏の公園で再会したがその後は確認できず

話は変わって、最近は猫の虐待や多頭飼育崩壊のニュースが多すぎます。
公園などで猫を捕らえ、聞くに堪えないむごい仕打ちをする狂気の輩。
人を信頼する地域猫は特に犠牲になり易いという。まさに卑劣さここに極まれり。
一方引っ越しの際に50匹の猫を閉じ込め置き去り放置した輩。
ブリーダーが繁殖させすぎて、普通の家に250匹の猫を放置した最大級の多頭飼育崩壊。
これらは"故意"によるもので、一人暮らしの無知な老人が招いた不幸とはわけが違う。

気になるのはこれらニュースの締めくくり方。
大抵は保護団体のボランティアさんが、救世主のごとく猫たちの救出に走る。
手遅れだったり、"所有権"の壁に阻まれて必ずしもうまくはいかない。
それでも、救い出されて幸せになれた猫たちがいる。
ニュースはそこにスポットを当て、いやあよかったよかった。
最後に保護団体の代表者さんの言葉として、「こんなことがなくなる社会にしなければ。」
だいたいそんな締めくくりです。

③シン:昨秋は2ヵ月間ほど食べに来ていたがいつしか不明に
今年も3月と4月に食べに来る姿を見かけたがその後は確認できず

えっ? ちょっと待て、それでおわり?
前述の狂気の輩たちは何の罪にも問われないの?
いや実は、警察によると明確な動物愛護法違反でも立件するのが難しいらしい。
そもそも警察が呼ばれるケースすら稀なのだと。
有名無実化された動物愛護法の実態が垣間見えるのでした。

やっぱり人間って救いようがないのかな。
どんなに善人ぶっても、結局抜け道を作ってエゴや思惑を通そうとする。
政治と立法の世界そのものだ。
多頭飼育崩壊のニュースに必ず出てくる環境省の啓蒙パンフレット。
2匹が3年後には2000匹。
もしそうだったら、今頃地球上は足の踏み場もないほど猫だらけだ。

確かに、その先に責任が持てないのなら不妊手術は必須。
しかし増殖自体を危惧するのなら、地球上で唯一爆発的に増えている動物は人間です。
しかもその増殖が地球環境を破壊していることが明白だ。
地球にとって真の害獣とは、誰ですか?

④ハル:今年1月から2月にかけて毎晩食べに来た
3月以降は見てないがモドキを避けて夜遅く来ていた様子
4月に裏の公園で再会したがその後は確認できず

※店にも家にも、昨年来新しいノラの来訪がありません(子猫も含めて)。
今店に食べに来ている子も、おそらく旧知の誰か(複数か代わる代わるの可能性も)と思われます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑感、そして新たな再会

2021年05月07日 | その他・一見さん
GWが終わりました。
でも母の日間近で店は相変わらずのてんやわんや。
こういうときは妻が重宝すると店に駆り出され、自分はその反動で家番が続いてます。
暇なので余談を少し。

コロナ危機が深刻になってきましたね。
花業界にも影響が及んでいます。
実は今年、母の日用のカーネーションが圧倒的に品薄なんです。
昨年のこの時期に大量破棄した花農家さんが、今年は生産調整し過ぎたとか。
切り花は主に輸入ですが、これもやはりコロナ禍で入ってきません。
花屋さんは何処も品の確保に追われ、高騰した原価を吸収するしかない状況です。

一方このGW、近くの高速道路は行楽車の大渋滞が続いてました。
昨年のGWは閑散としていましたが、今年は例年に勝る混雑振り。
コロナ禍などどこ吹く風です。

昼夜のテレビニュースやワイドニュースでは政府の対応のまずさに批判が集中。
感染拡大が抑えられない。
簡単に崩壊する医療制度に関しても、結局政府に批判が集まっています。

確かに政府官僚の段取りの悪さや危機管理の甘さは目に余る。
森友問題のように、保身や忖度のためにしか税金の使い道知らないの? とか。
でも、政府がウィルスをばら撒いているわけじゃない。
ばら撒いているのは、
外出自粛を要請されても関係ねえとばかりに遊び歩いている人たちですよね。

然るにメディア関係者(出演者)はこぞってそのような行動に理解を示し、同情的です。
街頭インタビューで「私たちは我慢しろと頼まれてばかり、云々」の不満を放映する。
でも本当は、彼らは被害者ではなくどちらかと言えば(違法ではないけど)加害者だ。
心情的には不満もわかるけど、今の状況は誰かのせいにしてはいけないのだと思います。

本当に守らなければいけないのは、
感染の危険を冒してまで休みなく働いてるのに報われないでいる病院の先生や看護師さんたち
こちらも働き詰めの関係省庁や機関の担当者たち(高級官僚ではない)
詐欺や自粛破りでなく、まっとうにこの国の文化を担っているお店や施設の人たち
手術を延期されて命のリスクを背負っている、癌などの患者さんたち
なのではないでしょうか。

「おいおい、なんで突然おれが出ちゃうわけ?」(久々のモドキ)

さて余談が長くなってしまいましたが本題です。
先月、裏の公園丘陵でハルや新顔くんとの再会を書きました。(過去記事「出会い」)
実はそのすぐ後に、もうひとつの再会があったのです。
ピンボケ写真しかないので記事にしようか迷っていたのですが・・。

ハルたちに再会してからは公園の丘陵を重点的に散歩してます。
連休前のある日、丘陵とSCの間の遊歩道を歩いていると、遠目にネコが見えた。
「ハルか。」 こんなに早くまた会えた?
しかしよく見ると違うようだが、何か見覚えのあるような。

カーブ内側の日陰にネコが

その子はこっちに気づくとさっと身を隠して様子を伺っている。
そーと近づくと、丘陵の中腹まで逃げてこっちをみている。
しばし見合っているうちに思い出したのです。

この顔は・・あの子に間違いない ("拡大"で撮ったのでピンボケになった)

昨年の9月、何度か店で目撃された三毛ちゃんでした。
当時はミセミケの再来だのシンだのと騒がれたけど、結局新顔の子だった。
警戒心がやたらに強く、数回目撃されただけで消息を絶った。
遊歩道でくつろいでいたその子に半年ぶりで出会ったのでした。

向こうも何か思い出したのか、しばしこっちを見つめていた

その後GWになってからは、人出が多くなってノラとの出会いはありません。
でも、ノラたちが達者でいられるこの街はますます捨てたもんじゃない。
また落ち着いた日常に戻ったら、出会いを求めて散歩に精を出そうと思います。

昨年9月、スタッフが撮った写真です(再掲:やはりピンボケ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頑張れ、タヌキくん

2021年04月28日 | その他・一見さん
久々登場のサクラとキジロ。
その前にタヌキくんの話です。

「故郷追われてノラになる」(一見さんカテゴリ)を書いたのは昨年の夏前。
代々の住処を開発で奪われ、ノラになれば害獣扱いされる不条理と悲哀を慮った。
サクラの僅かな残り餌を隙を見て食べるのも不憫だろうと、タヌキの好物を調べてみた。
柿の実やパン屑。これならノラたちと競合しない。
しかし秋になって、タヌキくんの消息はばったりと途絶えた。
単なる場所変えか、それともどこかで駆除されたか。

それが最近になって、タヌキくんらしき痕跡が。
3月に1度、先週に1度、サクラの残りが空になって土汚れた容器が飛ばされていた。
昨年のタヌキくんの痕跡と同じです。
今のところそれだけなのでまだ確定はできません。
でも、昨年のあのタヌキくんが健在だったら何よりです。

写真はサクラ、こんなにも親近感に満ちた表情を見せるようになりました

さて、サクラとキジロ。
春になっていろいろ変調がありましたが、結局元通りに落ち着きました。
相変わらずサクラは毎日数回、キジロは毎晩1回か2回食べに来ます。

変わったことと言えば2匹ともますます鳴かなくなって、こっちが気づくまで待っている。
勝手口の下ですっかりくつろいで、いずれはご飯だと疑わないようだ。
キジロなどはしっかり寝そべって向こうを向いている。
扉を開けても振り返りもしない。
信頼関係の賜物と言えばそうなのかな。

この時はこっち向いてるけど、大抵は向こう向いたままのキジロ

そう言えば先日、キーにそっくりな新顔さんに出会った。
あまりにも似ていたので、慌てて家に入って確認したほどだった。
自分の日記によると、この街で新しいノラ?を見たのは2年ぶりのことだ。
捨て猫が減ったのかもしれない。
あるいは外ネコやノラたちの住み分けが安定してきたとか。


サクラ鼻にケガして抗生物質、翌日には治ってました

そんなこんなでサクラとキジロの生活は安定しています。
騒音も出さず、通いなので悪戯もなく、交通量も少なく車の速度も速くない。
あとはキジロの手術をいつ行うか。
いずれにしても、この安定を長く続けていければと思っています。

キジロはかつてのルイのように入ってきそう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする