キレンゲ日記

山もいいけど、
おいしいご飯が食べたいな~

2011年9月24日 木曽駒ケ岳 ~千畳敷から~

2011年09月26日 | 中央アルプス
2011年9月24日(土)、昨日と同じ木曽駒ケ岳に行きました。

今日はロープウエーを使って千畳敷から登ります。


午前4時半ごろ、菅ノ台バスセンター(大きな有料駐車場[\500]がある)に到着。
すでに多くの人が並んでいるのに驚いて、私も直ぐに準備をして並びました。

そしたら、バス切符売り場が別にあるじゃないですか。
係りの人も、切符を買ってから列に並ぶように言っている。

あわてて、バス+ロープウエーの往復切符(\3800)を購入してから、
列の最後尾に並び直しました。


バスは何時発だろうかと思いながら待っていると、
午前5時、始発バスがやって来ました。


始発バスが出発すると、2台目が直ぐにやってきて
私はそれに乗ることが出来ました。

約30分でしらび平のロープウエー駅に到着。
午前5時48分発のロープウエーに乗りました。

こんな早くからロープウエーが動いているとはすごい・・


午前6時前に千畳敷に到着。 
うわぁ~、すごく寒い~。 冬用のジャケット、持ってくればよかった。


でも、目の前には美しい千畳敷カールがド~ンです。

駐車場からここまで、わずか1時間足らずで標高2650mまで来てしまった。
登ったのは、階段を少々です。 めちゃくちゃ楽です。
しかも、まだ午前6時前です。 
山で泊まったのと、大して変わりません。

いや~、ハイテク登山とはこういうもか・・と、感激しました。


あまり考えずに、ここまで来てしまいましたが、とりあえず極楽平の方へ進みます。

軽装登山危険の看板があった。
どの程度の装備があれば安全なのだろう? よくわからない看板だ。
「サンダルで登るな!」・・程度の意味だろうか?


素晴らしい景色だが・・、


いきなりの急登がキツイ。 ぜんぜん体が温まってないし・・。


極楽平に到着。


南東には南アルプスが、


北西には御嶽山が見える。


宝剣岳に向かう。


霜柱だ~


左に見える山は、三ノ沢岳


宝剣岳の入口に到着。



怖かったクサリの渡し場


登ります


下ります


くぐります


飛びます  ← 飛んじゃダメ! 


宝剣岳の山頂は・・、


メチャクチャ混んでました。


登ってきた道を振り返ります。




反対側には、宝剣山荘と天狗荘が見える。


宝剣山荘方面に下りると、左側に犬型の岩を発見。 ワンワン!


中岳山頂


ここも混んでます。


中岳山頂から見た宝剣岳


中岳山頂から見た木曽駒ケ岳


そして、木曽駒ケ岳の山頂  (昨日もここに来ました) 
今日は快晴です。



御嶽山に乗鞍高原


伊那前岳、宝剣岳、三ノ沢岳


昨日、登ってきた西駒山荘~木曽駒ケ岳までの稜線


帰りは、中岳の巻き道を歩きました。



そして、伊那前岳に向かう。


左には馬ノ背の稜線が見える。


伊那前岳の山頂


眼下には駒ヶ根の町


千畳敷カール








午前11時、ロープウエーに乗って下山




下山後、近くの温泉に入ってから、伊那の図書館に行った。


ここで、映画「聖職の碑」を視聴した。
約100年前、木曽駒ケ岳で実際に起こった遭難事件の映画だ。 (原作は新田次郎の小説)


当時は、ワラジで登山してたようだ。


雨具は(ゴザ+紐)で作った ”着ゴザ”を使った。


焼失した山小屋に到着した子供たちは、途方に暮れる。
台風の影響で天候はドンドンと悪化していく。


赤羽校長の指示で、焼け残った材木、ハイマツ、着ゴザで山小屋に応急措置を施した。
だが、小屋の中は雨漏りがひどくて火は焚けなかった。


翌朝、子供の1人が凍死したのをキッカケに、
小屋内はパニック状態になり、皆が次々と小屋を飛び出す事態になった。
そして、11人が犠牲となる大きな遭難事件に発展していく・・。


まる1日暴風雨にさらされながら、髪形がまったく乱れていない
三浦友和(清水教師役)の姿に、不自然な印象を受けた。
次々と人が倒れていくシーンも不自然なものが多く、期待外れの映画だった。


映画の後、夕飯に、茅野の「勝味庵」でトンカツを食べました。 
この店は2度目ですが、肉厚でおいしいトンカツでした。


ごちそうさまでした!

2011年9月23日 木曽駒ケ岳 ~聖職の碑コース~

2011年09月26日 | 中央アルプス
2011年9月23日(金)、木曽駒ケ岳に行きました。

新田次郎の小説「聖職の碑(いしぶみ)」を読んだ。
約100年前の大正2年(1913年)の8月27日、
木曽駒ケ岳で実際に起こった遭難事件を題材にした小説です。

宿泊を予定していた山小屋が焼失していた上に、
急に北上してきた台風の暴風雨に見舞われるという、
不運が重なり、子供を含む11名が凍死するという話だった。

遭難シーンがとても迫力があり、どんな場所か実際に見たくなった。
ならば直ぐに・・ということで、木曽駒ケ岳に行ってきました。


コースマップ 赤:9/23(土)  青:9/24(日)



桂小場の駐車場 (下山時に撮影)
ヤマケイ・アルペンガイドには5台くらいの駐車スペース・・と書いてありましたが、
15~20台くらいは停められそうでした。



桂小場の登山口を午前6時に出発。
やたら寒いです。 もう秋ですね。



桂小場からの登山道は、良く整備されており、とても歩きやすかった。

1時間ほどで水場に到着。 今日は寒いから見るだけで通過です。


権兵衛峠への分岐



白川分岐



大樽避難小屋
このあたりから胸突八丁の急登が始まる。



津島神社


ここにはヒカリゴケがありました。



アサヒビールからの寄付金で登山道が整備されていた。


小さな赤い石碑(三角測量の石標か?)を通過したら、そろそろ急登も終わりだ。



ほどなく、胸突きの頭に到着。  
ここからは緩やかな道になる。 ヤレヤレ。



分水嶺



稜線に出たところで振り返る。 たぶん、これが茶臼山だろう。



少し先に、夏道への分岐があった。

昔はこの夏道はなく、遭難した中学生たちは稜線コースを歩いたらしい。


夏道を歩き、西駒山荘に到着。

100年前には、この山小屋はありませんでした。
遭難事件の後、しばらくしてから建てられたそうです。


小屋の広場のベンチで休憩

山小屋の広場なのに誰もいないな・・と思っていたら1人登って来て通り過ぎていきました。

これが将棊頭山で・・


こっちが将棊ノ頭だ。  ややこいい名前だ。



西駒山荘を出発して小さな丘を越えると、素晴らしい景色が待ってました。
登ってきて良かった~



そして、丘を下っていくと、コレがありました。 
遭難記念碑(聖職の碑)です!  とても大きい。




小説「聖職の碑」を持参しました。


先ほどから歩いてきた胸突きの頭~遭難記念碑までの稜線は、
遭難事件で死んだ11人のうち9人が力尽きて凍死した場所です。。
稜線上は隠れる場所もなく、強烈な雨と風を受けて体温を急速に奪われたのだそうです。
気の毒に・・と思って、手を合わせました。


今日は、ここで引き返すつもりでしたが、
荷物が軽かったおかげで、予定より早く到着できました。

どうしようか迷いましたが、この景色を見たら引き返せません。

写真中央が木曽駒ケ岳


伊那前岳


引き込まれるように、馬の背の稜線に進みました。


あれが濃ヶ池だな。 



テント場が見えるようになった。 そろそろ山頂だ。



そして、木曽駒ケ岳山頂に到着。




伊那前岳~中岳


中岳~宝剣岳


登って来た馬ノ背の稜線



午前11頃までは山頂付近は快晴だったのですが、
私の到着したお昼の12時ごろには山頂付近にガスが出てきました。
あと1時間早く出発すれば良かった・・。


山頂でお昼を食べ少し休んだら、登ってきた道を戻ります。
ガスで眺めは悪く、午後3時ごろにはかなり雲が増えてきて雨が降るかと思ったほどでした。


今日は木曽駒ケ岳にピストンするだけで精一杯だったので、
明日はロープウエーに乗って千畳敷に行くことにします。

2011年9月11~15日 薬師岳、鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳 (その4)

2011年09月18日 | 北アルプス
【5日目】 9月15日(木)

 黒部五郎小舎→黒部五郎岳→北ノ俣岳→太郎平小屋→折立


今日は黒部五郎小舎から黒部五郎岳に登ってから、太郎平小屋、折立へと下山する予定です。


疲れの溜まった状態で、テント装備を背負って約10時間の行程です。
最後まで歩けるかどうか自信がありません。
昨日から背中が痛いし・・。
もしかしたら、あと1泊追加になるかもしれません。


早朝の黒部五郎小舎   


テント場から見た笠ヶ岳


AM5:30、黒部五郎岳に向けて出発しました。


朝日に染まった黒部五郎


カールと私の影


カールの中にあった水場です。
写真だとわかりませんが、ジャバジャバ流れてました。
でも、先月よりは水量が減っていたかもしれません。


キツイ斜面を登る。


稜線に出た。


カールを見下ろす。


黒部五郎の肩から見上げた山頂


もうすこしで山頂です。


カールの向こうの雲ノ平が良く見える。
一昨日は、向こうからこっちを見ていました。
なるほど、こちらから見ると雲ノ平が楽園に見えます。


黒部五郎岳の山頂


三俣蓮華岳とカール
中央の鞍部には黒部五郎小舎がありますが、写真では小さすぎて良くわかりませんね。
ちょうど、ヘリコプターが小屋から荷物(たぶんゴミ)を持ち去っていくところでした・・。


少し休んで下山です。


黒部五郎の肩に戻った後は、北ノ俣岳に進みます。


薬師岳がきれい


下った鞍部から黒部五郎を振り返ります。
ここを登るのは、かなりツライだろうな~。 急斜面が長く続きます。


P2578から見た赤木岳(左)と北ノ俣岳(右)


P2578を下った中俣乗越しから、P2578(左)と黒部五郎岳(右)を振り返ります。


赤木岳へのキツイ登りです。

先月も登ったはずですが、このときはガスの中で先が見えなかった。
今日は先の先までバッチリ見えるので、ゴールは遠いぞ・・と思うと、キツさも倍増です。


そして、赤木岳に到着。


少しでも荷物を軽くしようと、濡れていたテントを干しながら休憩しました。

でも、あまり効果なかったかも・・。

それにしても、いい景色です。


黒部五郎(中央)と赤木岳(右下)


北ノ俣岳に到着。


眼下には有峰湖


太郎平小屋を目指して、どんどん下ります。
この稜線が、飽きるほど長かったな~。


北ノ俣岳を振り返ります。 でかいな~。


さっきから背中が痛くて、もうこの辺りで限界に達してしまいました。
息をするのも少しツライ。
すこし歩いては荷物を下ろす・・を繰り返しながら、ゆっくり前進しました。
背中が痛くて歩けないなんて、やはり年のせいでしょうか・・。
そういえば、昨日の最後も背中が痛かった。


そして、やっと太郎平小屋に到着です。


今日もそうですが、快晴な日でも午後になると急に雲が湧いてきます。
そして夕方になると、また雲が取れます。



太郎平小屋前の広場で大休止。

食欲があまりなかったので、ラーメンは止めて
小屋の売店でCCレモン、ウイダーinゼリー、フルーツ缶詰を買って食べました。

その後、背中を伸ばす体操を何度もして、何とか背筋の痛みを抑えて歩ける状態になりました。
折立までは、休憩&ストレッチ体操を何度も繰り替えして下山しました。

途中、体調を悪くした方が、私と同じように何度も立ち止まって休憩してました。
きっと向こうも、私を同じように見ていた事でしょう。


下山した折立のキャンプ場では、石川県の高校生達が大勢でテントを張って夕食の準備中でした。
インターハイの予選で来ているそうです。
明日から2日間の行程で薬師岳まで登るそうです。
競技の中には天気図を書く種目もあると、監督の方(先生?)がおっしゃってました。
頑張ってください。



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今回は晴天が続き、満足できる山歩きが出来ました。
本当に来て良かったです。
5日にも及ぶ山旅は、もう今年はできそうにありませんが、
来年もまた違うコースでこの山域を歩いて見たいです。

でも今の私の体力だと、3泊くらいの山旅が限度だと悟りました。
小屋泊まりならもう少しOKかもしれませんが、これだと財布が厳しいです。


2011年9月11~15日 薬師岳、鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳 (その3)

2011年09月17日 | 北アルプス

【4日目】 9月14日(水)

 三俣山荘→鷲羽岳→ワリモ岳→水晶岳→ワリモ北分岐→岩苔乗越→黒部源流→三俣山荘
 →黒部五郎小舎


今日は、鷲羽岳~水晶岳を目指します。

早朝の三俣山荘から見た槍ヶ岳のシルエット


こちらは鷲羽岳


今日は快晴です!
日の出と同時に、鷲羽岳に向かって登り始めました。


朝日に染まる三俣蓮華岳を振り返る。


もう少しで鷲羽岳の山頂だ。  
あっ、鷲羽池の写真を撮り忘れた~。 というか、登るのに必死で見てもいないよ。(泣)


鷲羽岳の山頂


三俣蓮華岳を見下ろす。


南登方面の景色   奥の尖がった山は常念岳でしょうか?


稜線沿いにワリモ岳、水晶岳に進む。


鷲羽岳を下り、ワリモ岳に登り返す。


ワリモ岳を通過。 (急いで撮ったので、ちゃんと写ってません)


ワリモ北分岐を通過。


水晶小屋に到着。 ジュースを買って飲みました。


少し休んだら、水晶岳を目指します。


烏帽子岳~野口五郎岳の山並み


遠くには白馬岳が見える。 今日みたいな快晴の日に白馬岳に登ってみたい。


水晶岳の山頂は岩場です。  少しビビリました。


でも裏側を巻いて登るので大丈夫です。


山頂標識が見える。 もうすぐだ。


水晶岳の山頂


歩いてきた登山道を振り返る。


黒部五郎岳と雲ノ平


赤牛岳につづく稜線  後は立山


薬師岳


山頂から少し下りた所に、キラキラ光る岩がありました。
水晶石ではなさそうですが、少し気になりました。


鳥が近くにやってきたので撮影。


烏帽子岳~野口五郎岳の山並み


歩いてきた道を下山します。


水晶小屋に到着。 
あれ? 下にくまさんがいますね。  さっきは、いなかったな~。
またジュースを購入して飲みました。



水晶小屋の前から野口五郎岳に進む裏銀座縦走路を見下ろす。


ワリモ北分岐から、鞍部の岩苔乗越へ下りる。 後の山は祖父岳です。

地図にはワリモ北分岐~岩苔乗越の間のコースタイムが書いてないけど、
この斜面を登るのに15~20分くらいかかるんじゃないかと思います。
これを知らずに来ると、一気に気落ちするかもしれなません。


岩苔乗越  後ろの山は水晶岳です。


岩苔乗越からは、黒部源流に下ります。




振り返る。


黒部源流から三俣山荘へ登り返す。


そして、三俣山荘でテントを撤収。
お昼は三俣山荘の2階で焼きそば(\700だったかな?)を食べました。 
肉や野菜もちゃんと入っていて、とても美味しかった。

予定では、このあと三俣蓮華岳に登るつもりでしたが、
とても疲れたので、三俣蓮華岳の北側の巻き道を歩いて黒部五郎小舎のテント場に向かった。

今日中に黒部五郎小舎まで移動しておかないと、明日の折立までの下山が難しくなってしまいます。
ヘロヘロでしたが、何とか頑張って移動しました。

でもこの巻き道、歩くのは今回が初めてです。
途中、ルートが不明瞭な箇所があったり、さらにはGPSの地図に書かれていたルートと
少し違っているなどして、少し不安でした。
 


そして、何とか無事に黒部五郎小舎に到着。
最初、テント場はテント2~3張りで閑散としていましたが、
夕方近くになって沢登りのグループが到着して賑やかになりました。

この日の夜も、きれいな星空が出てました。
明日もきっと晴天に違いありません。

でも、だんだん疲れの溜まってきた私は、
明日の行程を乗り切れるだろうか・・?

2011年9月11~15日 薬師岳、鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳 (その2)

2011年09月17日 | 北アルプス
【3日目】 9月13日(火)

 薬師峠キャンプ場→薬師岳→薬師峠キャンプ場→太郎平小屋→薬師沢小屋


今日は、薬師沢小屋から雲ノ平、三俣山荘を目指します。
天気は曇です。 (泣)

赤い吊橋を渡って、薬師沢小屋とお別れします。
川にはイワナが泳いでました。


雲ノ平への直登コースへ進む。

ところで、ここから大東新道で行ける高天原には人気の温泉があります。
今回の山旅でお話したほとんどの方が、この高天原の温泉に立ち寄っておられた。
私はわざわざ行ってみるほど温泉好きではないので、計画に含めていませんでしたが、
来年は行ってみても良いかも・・と思いました。


さて、岩だらけの急斜面を約2時間かけて登ります。


倒木が通せんぼしてますが・・、


大丈夫、登山道がちゃんとありました。


美味しそうなきのこ  

???  ※後で調べたらカキシメジ(毒きのこ)に似てるな~


これはツルタケか? ※ツルタケも毒きのこだ~。


木道が現れた。  このあたりで、お弁当のちまき3個を食べた。


薬師岳


黒部五郎岳


延々と続く木道


おぉ~、天気も良くなってきた。


水晶岳


雲ノ平小屋を通過。


空には 「 X 」の文字が・・


雲ノ平キャンプ場


キャンプ場の水場で頭を洗って、サッパリした。


スイス庭園から見た水晶岳


赤牛岳方面 (下には水晶池が見える)


左には薬師岳


スイス庭園を離れ、祖父岳への分岐に到着。


少し登って、祖父岳の山頂に到着。 お腹が空いたので、ビスケットを数枚食べました。


山頂から雲ノ平を見下ろす。


祖父岳の分岐へ戻り、黒部源流へ下ります。


左手には岩苔乗越にワリモ岳。
明日は水晶岳に行って、岩苔乗越からこの道を下りて来る予定です。


黒部源流を渡る。
絵をスケッチしている女性(1人)が写っているのですが、わかりますかね~。
撮影した自分でも、アレ、どこだっけ?・・って感じです。 岩の景色に溶け込んでます。


黒部源流の石碑


三俣山荘まで登り返して、テント場に到着。  あ~、今日は疲れた~。


夜、なかなか寝つけなかったのでテントの外を覗いたら、
きれいな星空です。 月夜だったので鷲羽岳のシルエットも見えました。


明日が楽しみです。

2011年9月11~15日 薬師岳、鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳 (その1)

2011年09月17日 | 北アルプス
2011年9月11日(日)~15日(木)、 薬師岳、鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳・・に行きました。

8月に来た時はあまり天気が良くなかったので、今回はそのリベンジです。


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【日程】 
 9月11日(日) 折立→太郎平小屋→薬師峠キャンプ場       (テント泊)
 9月12日(月) 薬師峠キャンプ場→薬師岳 
         →薬師峠キャンプ場→太郎平小屋→薬師沢小屋   (小屋泊)      
 9月13日(火) 薬師沢小屋→雲ノ平→祖父岳→黒部源流→三俣山荘 (テント泊)
 9月14日(水) 三俣山荘→鷲羽岳→ワリモ岳→水晶岳→ワリモ北分岐
         →岩苔乗越→黒部源流→三俣山荘→黒部五郎小舎  (テント泊)
 9月15日(木) 黒部五郎小舎→黒部五郎岳→北ノ俣岳→太郎平小屋→折立

 ※その他、富山市近郊のホテルで前後泊
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<コースマップ> ※青色が宿泊場所で、薬師沢小屋以外はテント泊 



【1日目】 9月11日(日)

 折立→太郎平小屋→薬師峠キャンプ場

 
早朝の折立駐車場です。
有峰林道(有料\1800)の通行ができる午前6時ちょうどに、麓の料金所を通過して来ました。

日曜なので多少は混んでると思っていましたが、予想以上の車に驚きました。
でも、何とか駐車スペースを確保できてひと安心です。 
ホッ。


折立登山口

写真には写っていませんが、この登山口の手前を右側に入った未舗装の道路の先にも
若干の駐車スペースがあるようです。
8月に来たときには「臨時駐車場」と書かれた看板があったのですが、
今回は無かったです。


登山口を入ると直ぐに愛知大学の山岳部13名の慰霊碑があります。
これを見ると、気が重くなります。



この記載によると、1月に遭難して、最後の遺体が発見されたのが10月だそうです。
ネットで調べてみたら、太郎平小屋に地図とコンパスを置いたまま薬師岳に向かい、
下山で間違った尾根(東南稜)に進んでしまったそうです。
昭文社の地図にも「愛知大学大量遭難地点」と書かれている場所があります。
ほんと、山って怖いですね。


さぁ、夏でも転倒、滑落、道間違いもあるので、注意して登りましょう。


1時間ほどで、アラレちゃん通過。


大木


三角点 ※ベンチで休憩 


ポール ※太郎平小屋までの中間点の目印だと思ってます


なだらかに見えるけど、結構きつい登りです。 石がゴロゴロしている箇所が歩きにくい。


左側に薬師岳が見えてきた。 やった~、天気良好です!


太郎平小屋は、はるか向こう。 「歩いてりゃ、そのうち着くさ・・」と頑張る。


何とか太郎平小屋に到着。 でも少しガスってきました。


前回と同じく、オールフリーを飲む。 それから、カレーうどん(\700)を食べた。


薬師岳方面  あぁ~、雲が左から・・ (泣)


雲ノ平方面


薬師峠のキャンプ場に進む。
テント1番乗りに見えますが、すでに木の陰に2~3張りありました。


でも私は、太郎平小屋で野営料を支払い済みだったので、受付番号は1番でした。



夜は結構、寒かったです。
最初は何ともなかったのですが、深夜0時を過ぎた頃からグッと冷え込んできて、
膝あたりが寒くて何度も目が覚めました。
そういえば、昨年の9月に双六小屋でテント泊した時も寒かった。

薄手のダウンのズボンを履いて寝袋に入っていたのですが、少し足りなかった。
今度からは、もう少し防寒対策をしないといけません。
来年は忘れないよう、ちゃんとココに書いときます。




【2日目】 9月12日(火)

 薬師峠キャンプ場→薬師岳→薬師峠キャンプ場→太郎平小屋→薬師沢小屋

 
早朝の薬師峠キャンプ場から見えた北ノ俣岳(中央やや右)、黒部五郎岳(左)


おぉ~、天気よさそう!  ヤル気がでます。

今日は、テント場から薬師岳に登ります。


石がゴロゴロした沢のような登山道を登って薬師平に到着。  
うぁ~、槍もハッキリと見えます!


薬師岳目指して登ります。


薬師岳山荘の少し手前で稜線の西側に回り込みます。
さっきまで見えなかった山頂が見えるようになる。
写真の左端が山頂です。 
先ほどから山頂だと思っていた中央のピークは尾根頭でした。


薬師岳山荘を通過。
小屋のおばさん(たぶん?)が朝ごはんを食べる様子が、外から見えました。


少し登って、ケルンに到着。 先ほどの尾根頭です。
ここが愛知大学山岳部の13人が東南稜に迷い込んだ場所でしょうか。


薬師岳山荘を見下ろす。 こちらは西南稜です。


そして、こちらが大量遭難地点のある東南稜です。

何となく、こちらの方がなだらかな感じがします。
正しい登山道(西南稜)と90度くらい方角が違うのに、
愛知大学山岳部の13人は、こっちに迷い込んでしまったようです。


山頂はすぐそこです。


そして、薬師岳山頂に到着。

うぁ~、空がめちゃくちゃ青い!


立山に続く稜線


槍ヶ岳方面の景色  最高です!



少し休んでから下山します。



途中のテント場でテントを撤収して、太郎平小屋に到着。
お昼は太郎平小屋のラーメン(\700)にしました。 昨日のカレーうどんより、こっちの方が美味しかった。


小屋の入口の掲示板には天気予報が書かれている。
しばらくは、天気が良さそうだ。



休憩後、太郎平小屋を離れて薬師沢小屋に進む。
お昼ごろになると、急に雲が出てきます。


途中、立派な金属の階段が設置されていた。 8月には無かったなぁ~。


いくつか橋を渡った。




この橋、傾いてます。




手榴弾3個を発見!


時間があるので、のんびり歩いて薬師沢小屋に到着。 (小屋の写真は撮り忘れた)
黒部川に下りて、頭洗ったり、体を拭いたりしてサッパリしました。


ここはテント場がないので、小屋泊です。
大部屋は2階です。 最後の急登と書いてありました。
階段が少し傾いているので、ロープに掴まりながら登ります。



大部屋はこんな感じ。 

今日はお客が少ないので、1人で2人分のスペースを使わせて頂きました。


夕飯はとても美味しかったです。 
朝食は、お弁当(ちまき)にしてもらいましたが、これも美味しかったです。

寝床はテントみたいに寒くなく、快適でした。
大部屋には、お客が10名ほどいたのですが、幸運にもイビキはほぼ無し。
沢の流れる音が心地よかった。
 
となりの二人連れは少し寒い・・と話してたけど、そりゃ昼間の暑さに比べると寒いわ・・。