キレンゲ日記

山もいいけど、
おいしいご飯が食べたいな~

2010年7月24~25日 北岳 (その2)

2010年07月26日 | 南アルプス
昨晩は風が強くて一晩中ゴーゴーいってましたが、
おかげで周りのイビキや物音が聞こえず、
思いのほかグッスリと眠れました。
テントは結構揺れてたんだけどね・・。

寒さも心配でしたが、ダウンのインナーを上下着て寝たので
とても暖かく、本当に快適な一晩でした。

テントでこんなに気持ちよく寝れたのは初めてです。

朝焼けです。


日出を待つ人々


甲斐駒と八ヶ岳  


鳳凰三山


少し下の鞍部のテント場は強風のようです。
テントが大きくしなってます。 大丈夫かなぁ。


あっ、テントがテントーした!


日の出です。 今日は雲が多くて今一つ。


朝日に染まった北岳


そして、富士


山頂に向けて出発!
昨日はGPSを持っていくのを忘れたけど、今日はちゃんとポケットに入れました。


山頂手前の岩山


登ってみた。


山頂へ向かう人々


そして、山頂に到着


甲斐駒と八ヶ岳  


八ヶ岳のアップ


鳳凰三山  
オベリスクがクッキリと見えます。


仙丈ケ岳


山頂を楽しんでテント場に戻ると、テントがかなり少なくなってました。
私もテントを撤収しましょう。



荷物を片付けていたら、若い女性が血相を変えて走ってきます。
どうしなんだろう? 何かあったの?
女性の向かった先を見たら、なんとテントが空を舞ってます。 
(写真撮れなくて残念~)

どうも、西側の斜面から東側の斜面にテントが飛ばされたようです。
テントを片付けるときに、中のリックや荷物を外に出してしまうと、
テントが軽くなるので、風に飛ばされ事があるようです。
私のお隣のテントの方が教えてくれました。
「俺もこないだ飛ばされたんだよね」と言ってました。

飛んでいったテントは、幸いにも東側にテントを張っていた人が
拾い上げてくれたようです。
私は、テントはもう遥か彼方に飛んでいったように思えました。
何せ空を凧のように舞っていましたからね・・。

回収できたなんて、本当にラッキーですね。


さて、私は彼女のような目に会いたくないので、細心の注意を払ってテントを撤収します。

まず、適当な石をテント内に置き、テントが吹き飛ばされないようにします。
フライシートを外したら、ポールを抜きます。
ぺしゃんこになったテントから石や荷物を取り出して、
テント下のグランドシートの上に置き換えます。
テントを畳んだら、次はグランドシートを畳む・・・
大体、こんな手順でテントを撤収しました。

さて、テントも無事に片付けたし、下山しましょう。
しばらくは、最高の稜線歩きです。


甲斐駒ケ岳もクッキリと見えます。
でも、先週、苦労して登った黒戸尾根は、手前の尾根に隠れて見えません。


山頂を振り返ります。
「もう1泊できたら、間の岳まで縦走できるのに・・、残念!」


稜線から外れて、急斜面をしばらく下ると、二俣と白根御池の分岐です。
昨日は二俣から登って来たので、今日は白根御池の方に進みます。


急斜面を頑張って下って行くと、池が見えました。
白根御池ですね。 でも、まだ200m以上は下に見えます。


斜面を振り返ります。
この斜面、登るのはキツイだろうなぁ~。
下るのもかなり疲れます。 足がヘロヘロです。 さっき転んだしね・・。


そして、白根御池小屋です。とても大きくてきれいです。
「こんな山小屋なら、一度、泊まってみたいな~。」
「あれ! アイスクリームも売ってるよ! 食べたい~!」

とても暑かったので、アイスを食べて、さらにジュースを飲んで
広河原に向けて下山です。
少し食べ過ぎたかな? 少しお腹が苦しい・・。

こんな橋を渡りました。


広河原まであと20分か? 白根御池から広河原の間は、結構、長く感じます。
それに、急斜面を3時間近く下って来たので、
足の筋肉がもう限界に近づいています。 ヨロヨロしながら歩いてます。


沢を渡ります。

「あれ、この沢、昨日も渡ったような気がする!」
とうことは、もうすぐ広河原だ。

ついに、広河原の吊橋に出ました。


バス乗り場に行くと、次のバスは12:30であと1時間以上も待たなくてはいけません。
そうこうしていたら、乗り合いバスが1台やって来ました。
本来の発車時間は、バスと同じ12:30だけど、9名揃えば、直ぐに出発するとの事。
あちこちで休憩している人がいたので、直ぐに人数は揃いました。

乗り合いバスに乗って、45分ほどで広河原に到着。
何とバス停ではなく、車を置いた駐車場の前まで送って頂けました。
車内は冷房も効いていたし、冷えたオシボリまでサービスしてくれたし、
車の荷台も広くて出し入れし易いし、昨日の朝の乗り合いバスとは大違いです。
他の皆さんも、かなり喜んでいましたね。

さて、駐車場のある芦安には温泉もあり、入りたかったのですが、
中央道の渋滞が気になり、速攻で帰りました。

でも正解でした。 
中央道の小仏トンネルでは故障車が停まっており、
私が通った時には、すでに3kmほど渋滞していました。
1時間後には、渋滞15kmとラジオで言っていたので、
芦安で温泉なんかに浸かっていたら、大変な目に会うところでした。

今週末も、とても素晴らしい山登りが出来ました。
北岳に登れたなんて夢みたいです。 
急登はきつかったけれど、それを上回る達成感がありました。
テント泊にも慣れてきて、だんだん快適に感じられるようになりました。

今度は、どこに行こうかなぁ~。 週末が楽しみです。




2010年7月24~25日 北岳 (その1)

2010年07月25日 | 南アルプス
2010年7月24日(土)~25日(日)、北岳に行ってきました。

以前からあこがれていた日本第2の高峰「北岳」に、とうとう登りました。
今でも信じられません。

コースマップです。 赤:7/24  青:7/25


芦安(あしやす)には7/24(土)の午前1時ごろ到着しました。

初めての場所なので、駐車場がどこなのか良くわかりません。
(真っ暗だしね・・)
マゴマゴしていたら、登山客らしい車が数台来たので後を追います。
ですが、駐車場はあちこちにあるらしく、
一体どこに停めるのが良いのか見当がつきません。

何とか辿り着いた第3駐車場は満車です。 まだ真夜中ですよ! すごいです。
仕方なく、少しは離れた第4駐車場に停めましたが、
次々と登山客が到着して夜明け前には満車になってしまいました。

午前4時ごろ、そろそろ明るくなり始めたので車外に出てみると、
なんと、もう皆さんスタートして行きます。
え~、芦安⇒広河原の始発バスは午前5時10分発でしょ!・・と思いながらも、
私もあわてて準備をして午前4時半にスタートです。
バス乗り場に到着すると、もう沢山の人がバスを待っています。
しばらくすると、バスも来ました。


私はバスにどうしたら乗れるのかわからなくてウロウロしていたら、
乗り合いバスというのがあるらしく、市営バスよりも早く到着するということなので
それに乗る事にしました。

乗り合いバスは、後ろに荷物を積んでもらえるので助かります。
午前5時ごろ発車しました。


1時間ほど乗り合いバスに乗って午前6時ごろ、広河原に到着。
さあ、いよいよ北岳に向かいます。

登山道入口には、八本歯コースは危険と書いてあるので、
八本歯コースは避けることにします。


吊橋を渡ります。


吊橋を渡ると、登山道が始まります。
大樺沢に沿ったコースを進みます。


木道です。 怖1!


この橋、大丈夫か? 怖2


また橋だ。  怖1


樹林帯を歩きます。


途中で、沢に降りられる場所があります。
「谷川連峰の名水」を、「南アルプス天然水」で冷やします。 贅沢~! 


しばらくすると、雪渓です。 まだ雪があるんですね。
私も、少し歩きました。


二俣に到着です。 皆さん、ここで一休みして涼んでいます。


二俣からは右俣ルートを登ります。 


北岳を左手に見ながらの急登が続きます。


すばらしい斜面を登って行きます。
写真で見るときれいな斜面ですが、登っているときはキツかった。


「北岳肩の小屋」まで、あと50分ですか。 もう少しだ。ガンバレ!


お花畑の斜面を登って行くと、


南アルプスの少女が降りてきました。


もうすぐ稜線だ! 


稜線に出ると、甲斐駒ケ岳です。カッコイイ!


すると、なぜかヘリコプターです。 
まさか、拉致問題で来日中の金賢姫(キム・ヒョンヒ)か?
昨日のニュースで、東京~軽井沢の移動にヘリを使ったことが問題視されてましたね。


何か、こちらを見ています。


本で見るような、すばらしい稜線です。


振り返るとヘリが。
下の人達は「おーい、助けてくれ!」っ言ってるのかなぁ? 
まさか。


ヘリは、行ってしまった。


またヘリが来たよ。


何、探してるのかなぁ。


もうすぐ、山小屋だ!


北岳の肩の小屋に到着。 
この時点で標高3000m。 初めての3000m越えです。

テントを設営して、山頂を目指します。

山頂まであと20分。


岩場を登って行きます。


肩の小屋を振り返ります。


そして、とうとう北岳の山頂(標高3193m)です。
日本で2番目に高い山です。
残念ながら、雲が多くて周りの景色は今一つで。


お地蔵さんの賽銭箱は、コインで溢れてます。 誰が回収するのあなぁ?


北岳肩の小屋とは反対側の北岳山荘を望みます。


先週、ネットで買ったカシオのプロトレックです。
昨日の夕方、コンビニ受取で受け取って、早速、山に持ってきました。
高度表示が150mほどズレていたので、ここ(北岳山頂)で合わせました。
5m単位でしか計測できないので、3195mに校正します。 
使い方がわからないので、取扱説明書を山頂まで持ってきました。


北岳山頂の碑です。 「北岳」ではなく、「白根岳」と書いてありますね。


山頂を20分ほど楽しんで、小屋に降ります。

北岳肩の小屋から望む北岳。
小屋前では冷えたビール、ジュース、ワイン、そして柿の種までも売られています。
黒戸尾根の七丈小屋のような、購入数制限はありません。 


小屋の下には北岳草(キタダケソウ)があるらしい。 行ってみよう!


行ってみようと勇んだわりには、2mほど下の花壇に北岳草はありました。


一番遠いテント場では、学生さん達がミィーティング中です。

 登山グラブでしょうか?
さっきから少し見ていましたが、上級生らしき少年が
「早く食器を洗え!」
「あと2分だ。急げ!」
「暇なやつはミィーティングの準備をしろ!」
・・と、すごい命令口調です。

ミィーティングでは何を話すだろうと思ったら、
「今日は食事の片付けに時間が掛かりました・・・」と、
今さっきの事をまた話してるだけ。
もう下級生達はうんざり顔です。

きっと皆、楽しくないだろうなぁ~。 せっかく北岳にきてるのにね・・。


夜が更けたころ、テントの通気穴から夜空をみると、なんと満月です。
ワォーン、ワォーン・・・と吠えたくなりました。

2010年7月17~18日 甲斐駒ケ岳  (その2)

2010年07月19日 | 南アルプス
昨晩はイビキも聞こえることなく、グッスリと寝ることが出来ました。
疲れもかなり取れました。良かった~。

でも皆さん起きるのが早いです。
午前3時を過ぎると、あちこちでささやき声が始まりました。
午前4時になると、空も明るくなり始めます。
大半の人がテントの外へ出ているようなので、私もテントから出ました。

あれは何だ? 雲海に浮かぶ巨大戦艦だ。


地蔵岳です。 背後には富士山が隠れています。


そして朝焼け


しばらくすると、日の出です。


ぼんやり日の出を楽しんでいる間、他の皆さんドンドン出発して行きます。
気合十分です。 
「暑くなる前に山頂に立とう!」なんて言ってる声も聞こえます。

私も、軽く朝食(昨日、買ったおにぎりの残りと味噌汁)を済ませ、
サブザックに必要最低限の荷物を詰めて、登り始めました。
テント、ザック、寝袋、・・などは置いていきます。

テント場からは、いきなりこの山を登ります。


これは、金峰山方面だと思います。 雲海がキレイです。


少し登ると、さっきの巨大戦艦が姿を現します。

そうです。これは八ヶ岳です。 八ヶ岳連峰の全貌を見渡せます。
右側の一番高い山が赤岳ですね。
左端の山は、たぶん蓼科山でしょうか。

急登を登りきると、平らな場所に出ます。
8合目の御来迎場です。 崩れた石の鳥居の残骸があります。
背後の山が、甲斐駒ケ岳でしょうか? 
ピークが3つあるが、どれが甲斐駒かな?


そして、出たー! 垂直の岩壁だ! 足を着く部分が削れて凹んでるよ~。
怖3かと思いきや、意外と簡単に登れます。 (怖1)


クサリの下端には、安全登山の祈願プレートがぶら下がってました。


上を見上げると、さっきの山が迫って見えます。
登山道は、右側のピークに向かってから左側に進むようです。
ならば、左端のピークがきっと山頂に違いない。


しばらく、岩場を急登します。


ふと横を見ると、何と、北岳です。
かなり目立つ山です。


見上げると、岩の上に2本の剣がありました。


少し登ると、いつの間にか、さっきの剣の裏手に回っていました。


富士山も少しずつ姿が見えるようになります。 それだけ高度を上げたって事ですね。


あれが山頂か?


巨岩のたち並んだ広場を通り過ぎます。


そして、山頂に向けた最後の岩場に到着。人がイッパイです。


ふと横を見ると、「あれ? こっちが山頂だ! 祠が見える! 人も沢山いるし・・」
ということは、さっきまで山頂と思っていた山は、甲斐駒ヶ岳の山頂ではなかったんだ。
こんなに直前まで、山頂が見えない事に驚きました。


岩場を登り、さっきま甲斐駒だと思っていた山のピークに到着。
お釈迦様? 何か良くわかりません。


直ぐ下の北沢峠の分岐を通り過ぎて・・


やりました。とうとう、甲斐駒ヶ岳の山頂です。


標高2967m!


山頂からは周囲360度が見渡せます。

一番目立つ山は、やはりコレ(北岳)です。



次に目立つのが、鋸岳です。


鋸岳までの道のりは、何と5時間だそうです。 要注意とは?
直ぐそこに見えるのに、ずいぶん遠いんだね~。


これが、千丈ヶ岳ですね。


さっきまで甲斐駒の山頂だと思っていたニセ山頂です。


そして、登ってきた黒戸尾根



北沢峠方面の登山道


山頂では風が涼しくて、とても気持ちがいい。
お腹が空いたのでオレンジとパンを食べました。

20分ほど休憩したら、さあ下山です。

下山の途中、たった1人で踏ん張っているコイワカガミです。


テント場です。


テント片付けて出発です。

だんだん高度が下がってきます。
でも、黒戸尾根はここからが長いんです。


テント場から4時間も下って、ようやく下界が見えてきました。
駐車場までは、あと700mほど下がります。 あと、筑波山1個分か~。


下山後は白州・尾白の名水公園「ベルガ」の中にある
甲斐駒ケ岳温泉「尾白の湯」で汗を流しました。
この温泉、超高濃度の温泉だそうです。
お湯はに塩分が含まれているようで、少ししょっぱかったです。


公園の広場は、家族連れで大混雑しています。


そして、温泉の駐車場から望んだ黒戸尾根です。
雲でよくわかりませんが、ここからは山頂は見えないように思います。
この辺りでは、近くの日向山にでも登らないと甲斐駒の山頂は見えないようです。


黒戸尾根での甲斐駒は、きつかったけれど達成感は格別です。
今回は、これまでの山登りとは一味違う感がありました。
体力的にも、昨日はヘトヘトに疲れて自分の限界を少し感じたし・・。

駐車場では、アレコレ考えながら1時間以上も黒戸尾根を眺めていました。

次はどこを登ろうか?
ますます、山登りにのめり込みそうで怖いです。



2010年7月17~18日 甲斐駒ケ岳  (その1)

2010年07月19日 | 南アルプス
2010年7月17日(土)~18日(日) 甲斐駒ケ岳に行きました。

コースマップです。 黒戸尾根をピストンです。 赤:7/17(土) 青:7/18(日)


週末は天気が良くなるとの予報だったので、
「今度こそは黒戸尾根を登ってやるぞ・・」と出かけました。
ところが、深夜、中央道の須玉ICの直前で雨が降り出しました。
前回と同じパターンです。
「やられた~! 天気予報にだまされたか?」

とりあえず道の駅「白州」で仮眠でもしようと行ってみると、
何となく雨も止みました。でも蒸し暑くて眠れません。

午前3時を過ぎた頃、少し早いが登山口へ行ってみるか・・と思い
尾白川渓谷の駐車場に移動したところ、何と、もう20台以上の車が集まってます。
しかも、皆さん仮眠しているのではなく、ゴソゴソ準備をしています。
ヘッドライト点けて出発していく人もいます。

皆さん、まだ午前4時前ですよ~。 いや、すごい気合です。

私は、もう少し仮眠しようと思っていたのですが、こんな状況では
仮眠なんてしてられません。

早々にバナナを2~3本食べて、準備を始めます。
でも少し焦っていたせいか、自分の車の防犯ブザーを誤って鳴らせてしまいました。
大音量のブザーが鳴り響き、かなり気まずい思いをしました。
出だしから大失敗です。 
「今日は大丈夫かなぁ~」と、少し不安な気持ちになりました。

何だかんだしているうちに夜も明け、出発したのは午前5時を過ぎでした。


数分で、吊橋の入口に到着。


吊橋を渡ります。


吊橋を渡ると、直ぐに登山道が始まります。
(あの木、邪魔なので誰か切ってください。)


しばらく登ると、先日の敗退ポイントに到着。

まだ時間が早いせいか、こないだほどは蒸し暑くない。
暑くなる前に早く高度を稼ぎたいが、テント装備が重くて思ったようには進みません。
汗をダラダラ流しながら登ります。

午前7時半ごろ、笹原の分岐を通過。
山頂まで7時間と書いてありまね。 これって本当?  ん~、きっと本当だろうね。


樹林帯の中の急登が、延々と続きます。


そろそろ岩が多くなってきました。 標高は1950mぐらいです。
このあたりまで登ると、蒸し暑さもかなり和らぎます。
涼しくて気持ちの良い風を感じれます。


と思ったら、すぐに「刃渡り」です。

昨年の夏ごろ放映されたNHKの「小さな旅」で見た場面を思い出しました。
両側が切れ落ちていて、黒戸尾根の最大の難所だとか・・。

でも、蒸し暑い樹林帯の中を3時間以上も急登を続けてきたので、
かなりバテてます。 
ストックをしまって、少し休んでから登りました。
でも、見かけほど怖くなくアッサリ通過できます。 (怖1ですね)

そして午前9時ごろ、刀利天狗に到着。やっと標高2000mを越えました。


しばらくすると、100mほど下ります。 
「あ~、もったいない。 せっかく登ったのに!」

すると、突然、大きな山が出現してビックリ。
コ・・コレ登るの・・?  


ハイ、登りますよ~。
下りきった鞍部(5合目小屋跡)の祠の右側奥にある、ものすごく長い梯子を登ります。


そして、2重橋 (怖2!)


垂直梯子  (怖1!)


もうヘトヘトですよ~。

七丈小屋には、午前11時半ごろ到着しました。 (標高2350mくらい)


テント使用量(600円)を支払い、第2テント場に移動してテントを設営しました。

とにかく、もうバテバテなので、今日はもう登らないことにして、
七丈小屋で缶ビール(600円)を買って飲んだ後は、
テントで昼寝しました。

缶ビールですが、本当は、2人で1本しか売ってくれないようです。
私は1人で来ていたので、仕方なく1本売って貰えました。

昼寝の途中、ザァーと通り雨が降りました。
「登らなくて良かったなぁ~」

昼寝の後、テントから出ると、かなりテントが増えてます。
第1テント場に行って見ると、もうイッパイですね。
普段はこんなにイッパイになることはないそうです。 3連休の初日だからね~。
夕方には、テント場は満席となりました。


第2七丈小屋です。
テント場へは右側の梯子を登って行きます。 降りるのが少し怖い。 (怖1)


そして、七丈小屋の水場。 
何か冷やしています。ワインでしょうか? 
飲みたいなぁ~。


水場には水質証明書が張り出されています。
冷たくて、おいしい水です。 
今日はジャンジャン出ていましたが、枯れる事もあるのでしょうね。


第2テント場から望む、鳳凰三山の一つ「地蔵岳、オベリスク」(写真-右側)です。
近くでビールを飲んでいたおじさんから教えてもらいました。
雲でよく見えません。


夕焼けの頃には、雲も少なくなっていました。

夕食にスパゲティとスープを食べて、明日の天気に期待して寝ました。


それにしても、黒戸尾根を登る人って結構いるんですね。
NHKのTV番組で黒戸尾根が紹介されるまでは、歩く人は本当に少なかったそうです。
TV番組の中で、「こんなキツイ山、仕事でなったら登ったりしない!・・」と
NHKの人が発言していたのを憶えていますが、
きっとこの発言が山ノボラーの心に火を点けたのでしょう。

今日は、山小屋もテント場も人で溢れてました。
明日の山頂もきっと込み合うんだろうな~。

2010年7月10~11日 八ヶ岳  ~初テント泊 (その2)~

2010年07月13日 | 八ヶ岳
今回、初めてテントで夜を過ごしました。

夜中になると熊や鹿といった動物が近づいてきて怖い思いをした・・・
なんて話も聞いた事がありますが、そんな恐ろしい体験はしなくて済みました。

ただ、夜中に周りのテントからのイビキで2度ほど目が覚めました。
結構、周りの音が聞こえます。

その他、いくつか気になった点があります。
①エアマット(サーマレスト)が滑りやすく、
 寝返りをうつ度に位置がズレてしまうので寝づらい。
 
②昼間はかなり暑くても、深夜になると結構寒い。
 保温効果のあるジャケットを寝る前に着ておけばよかった。

③テントのフライシート(2重構造のテントの外側のシート)は、
 テント内の水分で結露してビショビショになるので、
 設営時にインナーシートと接触しないよう、ピンと張っておく必要がある。
 今回、私は適当に処理していたので、フライシートとインナーシートが
 ところどころ接触してインナーシートまで濡れてしまった。

他にも気になる点はあるものの、とりあえず無事に朝を迎えられて良かったです。

午前4時にもなると回りの人たちがゴソゴソ動き出すので、寝てられません。
しかたなく起きて、食事やテントの片付けなどしました。


さて今日は、地蔵尾根を登って横岳~硫黄岳~赤岳鉱泉と周回して帰ることにします。

横岳の稜線上のツクモグサ・ポイントです。
もうツクモグサは影も形もありません。 他の花のお花畑になってました。


この赤いのは、ハイマツの花の蕾でしょうか?
何かクシャミが出そうです。


岩場を登っているクライマー(2名)です。
ちゃんとビレイしてもらっているんでしょうね。


硫黄岳山荘の近くでは、コマクサがちらほら咲いてます。
以前、このあたりの斜面一面がコマクサでピンク色になっている写真を
みたことがありますが、当たり年とかあるんでしょうか?
あの写真とは程遠い状態でした。


硫黄岳から望む横岳~赤岳~阿弥陀岳です。
同じ景色だが、ここに来るとつい写真を撮ってしまいます。


赤岳鉱泉まで降りると、さっきまでパラパラだった雨が、少し強くなって来た。

美濃戸口まで雨に降られながら2時間半ほど歩いて戻りました。

2010年7月10~11日 八ヶ岳  ~初テント泊 (その1)~

2010年07月13日 | 八ヶ岳
2010年7月10日(土)~11日(日)と初テント泊をするため、八ヶ岳に行きました。

9日(金)朝の天気予報では週末は雨との事なので山はあきらめてたのですが、
夜、帰宅すると夜空に星が見えます。 あれ~。
すぐに天気予報を確認すると、明日の10日は晴れ、11日は曇りとのこと。

残業で疲れていたのですが、「初テント泊だ!」と気合を入れ、
すぐに車に荷物を積んで出かけました。
八ヶ岳はそろそろ飽きてきた感がありますが、なにせ初テント泊なので、
行きなれた山が良かろうと考えました。

道の駅「小渕沢」には10日(土)午前3時半ごろ到着。
今日は、いつもより車が少ない。
一睡もしていなかったので、少し仮眠をして美濃戸口に向かいました。

美濃戸口に到着する手前では、鹿が道路に突然飛び出してきました。
もう少しでぶつかる所でした。 あぶないよ~。
鹿はどうなっても良いのですが、車が凹むのはいやだ。

歩いたコースです。 午前5時に美濃戸口から出発です。


午前9時ごろ、行者小屋に到着。料金を支払い早々にテントを設営しました。
初めてのテント設営でしたが、40分ほどで完成。
サブザックに荷物を入れ、中岳のコル~阿弥陀岳~赤岳~地蔵尾根・・と周回しました。

阿弥陀岳の山頂では、少し先の御小屋尾根の岩場(摩利支天)を見に行きました。


梯子を使って摩利支天に登ると、向こう側はロープで降りるようになってます。
少し怖いので、今日はここで引き返します。


赤岳の山頂直前の岩場では、少し遠回りしてキレット越えコースを見に行きました。
途中、いろんな花が咲いていました。




そして・・、この場所、見覚えがあります。
そうです。真教寺尾根と天狗尾根(キレット越コース)の分岐です。 
大天狗、子天狗の岩が見えます。


赤岳からは地蔵尾根を下り、テント場には午後3時後に戻りました。

テントの中はこんな感じです。 1人用のテントなので、かなり狭い。
でも、必要な最低限のスペースはあります。


日が暮れるまでは、夕食を食べたり、ラジオを聴いたり、ゆっくり休みました。

(続く・・・)

2010年7月3日 尾白川渓谷

2010年07月04日 | 日記
2010年7月3日(土)、山梨県の尾白川渓谷に行きました。

今週末は、全国的に梅雨空との天気予報でしたが、
どこにも行かないのが我慢できず、山梨県に向かいました。

ですが、早朝から雨がポツポツ降ってます。
道の駅白州で雨が止むのを待ってから、尾白川渓谷に向かいました。

コースマップです。


尾白川渓谷の駐車場です。 
こんな天気でも10台以上の車がいる。甲斐駒ケ岳に登っている人の車だろうか?


駐車場から5分ほどで、駒ケ岳神社です。


神社の裏の吊橋を渡ります。

吊橋を渡ると、尾白川渓谷と甲斐駒ケ岳(黒戸尾根コース)の分岐です。
せっかくなので、黒戸尾根を少し下見してみることに・・・。

ですが、雨上がりなのでとても蒸し暑い。
今日も15Kgのリックを背負っているので、少し登っただけで全身汗まみれです。
とても我慢できないので、黒戸尾根はすぐに引き返すことにしました。
いつか黒戸尾根で甲斐駒ケ岳に登ってみたいなぁ~。

黒戸尾根から戻った後は、新緑がきれいな尾根道を進みます。 


少し歩くと「神蛇の滝」です。 すばらしい滝です。 



神蛇の滝の看板の横には、遭難者の碑がありました。
沢登りでもしていて事故にあったのだろうか?


そして「不動滝」です。


不動滝からは、日向山方面にも行けるようですが、ルートが不明確との事。
こんな蒸し暑い日に無理する事もないと思い、来た道を引き返しました。

駒ケ岳神社の吊橋下の河原では、汗まみれの顔や体を拭いた。

でも尾白川の水って、何か少しヌルヌルした感じがする。
ミネラル成分が多いのかもしれない。

河原でのんびりしていたら、雨が降り出してきたので急いで帰りました。

あ~本当に蒸し暑かった。