キレンゲ日記

山もいいけど、
おいしいご飯が食べたいな~

2010年12月18日~19日 赤岳

2010年12月19日 | 八ヶ岳
2010年12月18日(土)~19日(日)、八ヶ岳の赤岳に行きました。



先週の敗退で自分の体力の無さを痛感したので、今回は、赤岳鉱泉で一泊する事にしました。

もう年なので無理はせず、体力の低さをお金で補います。
情けない話ですが、赤岳に登れないよりはマシだと考えました。  




コースマップ  青(12/18)、赤(12/19)


12/18(土)、美濃戸口を12時30分に出発 
東京方面は晴天でしたが、ここの天気は曇り



狭い林道なのに、わずかな駐車料金をケチった路上駐車が目立つ。
この車のおかげで、数台の車がすれ違うことができず、困ってました。



道路は所々、凍結



大同心が見えてきた



赤岳鉱泉に到着
たくさん人がいて、驚きました   テントもいっぱい!


小屋の中も人でいっぱい。  大部屋も満席でした。
こんな季節なのに、結構、混んでるんですね。



今日は、美濃戸口から赤岳鉱泉まで3時間ちょっとの山歩きでしたが、意外に疲れた。
ほんと、体力無いなぁ~


小屋での夕食は、秋刀魚の塩焼きと、鳥鍋などが出てびっくり。
会社の食堂で食べる秋刀魚よりだんぜん美味しい。
ご飯も美味しくてて、2回もおかわりして満腹~。

大部屋は混んでたけど、ぐっすり眠れました。





さて、翌日12/19(日)の朝です。


午前8時30分、行者小屋から仰ぎ見た赤岳


昨晩はぐっすり寝て、朝ごはんもたくさん食べたので元気一杯です。

今日は、必ず登るぞ!・・と気合を入れる。




アイゼンとピッケルの準備を整えて、先週と同じ文三郎尾根に進みます。

先週の敗退ポイントがよく見える。


斜面は氷だらけ・・

先週は柔らかい雪も結構あったんだけどなぁ~・・と、少し不安になった。



でも・・

途中、山岳ガイドさんと一緒に登っている人の後を歩いたのが良かった。

ガイドさんがアイゼンワークについていろいろ注意しているのが聞こえて、ずいぶん勉強になりました。

おかげで、楽に登れました~





そして・・ 敗退ポイントに到着。
先週は立っているのも辛くて、地面に寝転んだ状態でこの道標を撮りました。
あ~、情けない~!




眩しい登り   ほんと、眩しすぎて、コースも見えないくらい・・



振り返れば、阿弥陀岳
こんなところまで、登ってこれた事に感激
今日は、山頂まで行けそうだぞ~




岩場が始まる   もうちょっとで山頂だ、ガンバレ~




富士山




そして・・・午前10時20分、とうとう赤岳山頂に到着  やった~!   





阿弥陀岳




硫黄岳




権現岳




赤岳頂上山荘




横岳




赤岳天望荘に下ります




ふと見ると、自分の影が・・




地蔵尾根への分岐
ここから、地蔵尾根を下ります




赤岳を振り返る




日差し一杯の行者小屋に到着   ポカポカで、いい気持ちです






下山後、富士見高原近くのレストラン「カントリーキッチン」で祝杯。
もちろん、ノンアルコール・ビールですが・・ (でも、¥700円は少し高かったなぁ~)


この店、別荘街にあるせいか小奇麗な格好のお客が多く、私など少し入りづらい。

今日はお昼を過ぎていたので、空いていて良かった。




ふと見ると、八ヶ岳に雲が・・  天気予報どおりだ 




今日は日曜日なのに、中央高速の渋滞は殆どなく、スムーズに帰宅できました。

珍しいこともあるんですね・・






2010年12月5日 硫黄岳

2010年12月06日 | 八ヶ岳
2010年12月5日(日)、八ヶ岳の硫黄岳に行きました。

すっかり八ヶ岳病にかかってしまい、またフラフラと八ヶ岳に来てしまった。

夜明け前に空を見上げるときれいな星空が・・・
きっと今日は予報どおりの晴天になるに違いない。

直前まで、天狗岳と硫黄岳のどちらにしようか迷っていましたが、
迫力の眺望が望める硫黄岳にしました。


コースマップ


「みどり池入口」は、今回が初めてです。


他にも「本沢温泉入口」から登るルートもあるのですが、
どちらも私は初めてなので、コースの状況がわからない。


とにかく、赤岳の「県界尾根コース」のような藪道はイヤなので、
本(ヤマケイ・アルペンガイド『八ヶ岳』)でも紹介されていた
「みどり池~天狗岳」のコースとしました。



「みどり池入口」の駐車場を午前6時35分に出発。
(もう少し早く出発すればよかった)



日が登っても薄暗い樹林帯を進みます。


雪が、結構、積もってました。  



1時間半ほどで、この看板が・・


みどり池まで『はっても30分』というのはウソですね・・。

この先、結構、急な斜面になって、普通に登っても30分位かかった気がします。


みどり池に到着する手前で、硫黄岳が見えました。



しらびそ小屋に到着


閑散として誰もいません。


みどり池は、しらびそ小屋の目の前です。
林の向こうに見える山は、東天狗岳。



写真を撮っていたら、しらびそ小屋から誰か1人出てきました。

挨拶をして、少しお話しすると、
昨日は、天狗岳山頂で20m/s以上の強風が吹いていたそうです。
これから下山されるそうで、今日、天狗岳に登ればよかった・・と後悔されていました。 



さて私は、本沢温泉に向かいます。
みどり池~本沢温泉は、尾根を一つ乗り越えます。
静かな林間コースを進みます。
 



本沢温泉に到着。



ここには、野天風呂があるそうです。 


少し先に野天風呂への分岐がありましたが、時間が無いので今日はパス。


これは、岩魚かな? 


窓ガラスに写っているのは、私です。  偶然、写ってしまった。



夏沢峠からは、硫黄岳の爆裂火口が間近に見られます。


ここで、アイゼンを装着します。

そして、ストックをピッケルに持ち替えてっと・・・



「アレッ?」  



「ウソ!  ホント ?  ・・・・・・」



「そ、そんな~  ピッケル、家に忘れてきたよ~!!」   



先週、わざわざ買ってきたのに、間抜けな話だ。

仕方ない、ストックで登りますか! 


でも大丈夫かなぁ。
硫黄岳から降りてくる人たち、みんなピッケル持ってるし・・



樹林帯を抜けると、硫黄岳への眩しい登り・・


昨日ほどでは無いにしろ、風が強くて寒い!

上半身はいろいろ着込んでいるので大丈夫だが、
下はカッパズボンを重ね着しただけで少し足りない。

「やっぱり、ちゃんとしたオーバーズボン買わなきゃ・・」
昨日、お店に見に行ったんだけど、思った以上に高かったので買わなかった。

こんな寒い思いをするんだったら、無理しても買っておけば良かった・・と後悔





さて、斜面の状態ですが、幸いにも、
積もった雪は、それほど固くなっておらず、
所々、踏み抜くことができて、ストックだけでも安全に登れました。


雪面がもう少し固まっていたら、ピッケル無しは怖かったかも知れない・・


ピッケル買う時、お店の人から
「使い方知らなければ、ピッケル買ってもアクセサリーですよ・・」と言われたが、
こんな斜面では、ピッケルを雪面に差して歩くだけでも安心感があるに違いない。

たとえ『アクセサリー』だと言われても、ピッケルはあった方が良いと思った。



登山道は、途中から爆裂火口のすぐ脇を通ります。


爆裂火口の淵までは1~2mしかない。 落ちないよう、慎重に歩きます。




そして、硫黄岳山頂に到着


わかってはいましたが、突然の眺望にサプライズ。  大感激です! 



台座の頭(左)~横岳(中央)~赤岳(右)


赤岳(左)~中岳(中央)~阿弥陀岳(右)

中岳の右後に小さく見える山が、権現岳?   先週、登ったんだけど、ハッキリわからない。



横岳から突き出ている大同心も迫力


こちらは、中央アルプス?


赤い服の人、さっきから何してるんだろう? 
まさか、こんな強風の山頂で昼ご飯? 


北には、はるか向こうの蓼科山、そして西天狗岳、東天狗岳、根石岳・・・



硫黄岳の山頂標識



北斜面から硫黄岳を登るこのコース、
温泉・スリル・サプライズの三拍子そろって、なかなか良いコースです。




さて、時間はちょうど、お昼の12時です。
写真を撮り終えたら、下山の時間が気になってきました。


このままだと、駐車場に着くのは、午後4時を過ぎるかも?
駐車場は、山の東側斜面だから、暗くなるのも早い!
早く下山しなくちゃ・・と思い、10分足らずで山頂を後にしました。



帰りに、しらびそ小屋で見かけた犬。 朝は、見かけなかったなぁ。



この犬、私が歩いて来るのに気付いてから、ずーと威勢良く吠えていた。

ですが、カメラを向けたら、急におとなしくなった。

「あっ、この犬、カメラに弱いぞ!。 私と同じだ・・」

おもしろいので、しつこくカメラを向けて、からかっていたら、
この犬、恥ずかしがって、後向きになったり、隠れたり、雪をほじったり・・

さっきの威勢の良い吠えっぷりは、一体どこへ行ったのでしょう?

この犬、おもしろ過ぎ!

もう少し遊んでいたかったが、時間も無いのでお別れ。

・・・



駐車場には、午後3時45分に到着。

9時間10分の山歩きでしたが、山頂の眺望は期待通りのものでした。

今日は、本当によかった。