キレンゲ日記

山もいいけど、
おいしいご飯が食べたいな~

2011年9月24日 木曽駒ケ岳 ~千畳敷から~

2011年09月26日 | 中央アルプス
2011年9月24日(土)、昨日と同じ木曽駒ケ岳に行きました。

今日はロープウエーを使って千畳敷から登ります。


午前4時半ごろ、菅ノ台バスセンター(大きな有料駐車場[\500]がある)に到着。
すでに多くの人が並んでいるのに驚いて、私も直ぐに準備をして並びました。

そしたら、バス切符売り場が別にあるじゃないですか。
係りの人も、切符を買ってから列に並ぶように言っている。

あわてて、バス+ロープウエーの往復切符(\3800)を購入してから、
列の最後尾に並び直しました。


バスは何時発だろうかと思いながら待っていると、
午前5時、始発バスがやって来ました。


始発バスが出発すると、2台目が直ぐにやってきて
私はそれに乗ることが出来ました。

約30分でしらび平のロープウエー駅に到着。
午前5時48分発のロープウエーに乗りました。

こんな早くからロープウエーが動いているとはすごい・・


午前6時前に千畳敷に到着。 
うわぁ~、すごく寒い~。 冬用のジャケット、持ってくればよかった。


でも、目の前には美しい千畳敷カールがド~ンです。

駐車場からここまで、わずか1時間足らずで標高2650mまで来てしまった。
登ったのは、階段を少々です。 めちゃくちゃ楽です。
しかも、まだ午前6時前です。 
山で泊まったのと、大して変わりません。

いや~、ハイテク登山とはこういうもか・・と、感激しました。


あまり考えずに、ここまで来てしまいましたが、とりあえず極楽平の方へ進みます。

軽装登山危険の看板があった。
どの程度の装備があれば安全なのだろう? よくわからない看板だ。
「サンダルで登るな!」・・程度の意味だろうか?


素晴らしい景色だが・・、


いきなりの急登がキツイ。 ぜんぜん体が温まってないし・・。


極楽平に到着。


南東には南アルプスが、


北西には御嶽山が見える。


宝剣岳に向かう。


霜柱だ~


左に見える山は、三ノ沢岳


宝剣岳の入口に到着。



怖かったクサリの渡し場


登ります


下ります


くぐります


飛びます  ← 飛んじゃダメ! 


宝剣岳の山頂は・・、


メチャクチャ混んでました。


登ってきた道を振り返ります。




反対側には、宝剣山荘と天狗荘が見える。


宝剣山荘方面に下りると、左側に犬型の岩を発見。 ワンワン!


中岳山頂


ここも混んでます。


中岳山頂から見た宝剣岳


中岳山頂から見た木曽駒ケ岳


そして、木曽駒ケ岳の山頂  (昨日もここに来ました) 
今日は快晴です。



御嶽山に乗鞍高原


伊那前岳、宝剣岳、三ノ沢岳


昨日、登ってきた西駒山荘~木曽駒ケ岳までの稜線


帰りは、中岳の巻き道を歩きました。



そして、伊那前岳に向かう。


左には馬ノ背の稜線が見える。


伊那前岳の山頂


眼下には駒ヶ根の町


千畳敷カール








午前11時、ロープウエーに乗って下山




下山後、近くの温泉に入ってから、伊那の図書館に行った。


ここで、映画「聖職の碑」を視聴した。
約100年前、木曽駒ケ岳で実際に起こった遭難事件の映画だ。 (原作は新田次郎の小説)


当時は、ワラジで登山してたようだ。


雨具は(ゴザ+紐)で作った ”着ゴザ”を使った。


焼失した山小屋に到着した子供たちは、途方に暮れる。
台風の影響で天候はドンドンと悪化していく。


赤羽校長の指示で、焼け残った材木、ハイマツ、着ゴザで山小屋に応急措置を施した。
だが、小屋の中は雨漏りがひどくて火は焚けなかった。


翌朝、子供の1人が凍死したのをキッカケに、
小屋内はパニック状態になり、皆が次々と小屋を飛び出す事態になった。
そして、11人が犠牲となる大きな遭難事件に発展していく・・。


まる1日暴風雨にさらされながら、髪形がまったく乱れていない
三浦友和(清水教師役)の姿に、不自然な印象を受けた。
次々と人が倒れていくシーンも不自然なものが多く、期待外れの映画だった。


映画の後、夕飯に、茅野の「勝味庵」でトンカツを食べました。 
この店は2度目ですが、肉厚でおいしいトンカツでした。


ごちそうさまでした!

2011年9月23日 木曽駒ケ岳 ~聖職の碑コース~

2011年09月26日 | 中央アルプス
2011年9月23日(金)、木曽駒ケ岳に行きました。

新田次郎の小説「聖職の碑(いしぶみ)」を読んだ。
約100年前の大正2年(1913年)の8月27日、
木曽駒ケ岳で実際に起こった遭難事件を題材にした小説です。

宿泊を予定していた山小屋が焼失していた上に、
急に北上してきた台風の暴風雨に見舞われるという、
不運が重なり、子供を含む11名が凍死するという話だった。

遭難シーンがとても迫力があり、どんな場所か実際に見たくなった。
ならば直ぐに・・ということで、木曽駒ケ岳に行ってきました。


コースマップ 赤:9/23(土)  青:9/24(日)



桂小場の駐車場 (下山時に撮影)
ヤマケイ・アルペンガイドには5台くらいの駐車スペース・・と書いてありましたが、
15~20台くらいは停められそうでした。



桂小場の登山口を午前6時に出発。
やたら寒いです。 もう秋ですね。



桂小場からの登山道は、良く整備されており、とても歩きやすかった。

1時間ほどで水場に到着。 今日は寒いから見るだけで通過です。


権兵衛峠への分岐



白川分岐



大樽避難小屋
このあたりから胸突八丁の急登が始まる。



津島神社


ここにはヒカリゴケがありました。



アサヒビールからの寄付金で登山道が整備されていた。


小さな赤い石碑(三角測量の石標か?)を通過したら、そろそろ急登も終わりだ。



ほどなく、胸突きの頭に到着。  
ここからは緩やかな道になる。 ヤレヤレ。



分水嶺



稜線に出たところで振り返る。 たぶん、これが茶臼山だろう。



少し先に、夏道への分岐があった。

昔はこの夏道はなく、遭難した中学生たちは稜線コースを歩いたらしい。


夏道を歩き、西駒山荘に到着。

100年前には、この山小屋はありませんでした。
遭難事件の後、しばらくしてから建てられたそうです。


小屋の広場のベンチで休憩

山小屋の広場なのに誰もいないな・・と思っていたら1人登って来て通り過ぎていきました。

これが将棊頭山で・・


こっちが将棊ノ頭だ。  ややこいい名前だ。



西駒山荘を出発して小さな丘を越えると、素晴らしい景色が待ってました。
登ってきて良かった~



そして、丘を下っていくと、コレがありました。 
遭難記念碑(聖職の碑)です!  とても大きい。




小説「聖職の碑」を持参しました。


先ほどから歩いてきた胸突きの頭~遭難記念碑までの稜線は、
遭難事件で死んだ11人のうち9人が力尽きて凍死した場所です。。
稜線上は隠れる場所もなく、強烈な雨と風を受けて体温を急速に奪われたのだそうです。
気の毒に・・と思って、手を合わせました。


今日は、ここで引き返すつもりでしたが、
荷物が軽かったおかげで、予定より早く到着できました。

どうしようか迷いましたが、この景色を見たら引き返せません。

写真中央が木曽駒ケ岳


伊那前岳


引き込まれるように、馬の背の稜線に進みました。


あれが濃ヶ池だな。 



テント場が見えるようになった。 そろそろ山頂だ。



そして、木曽駒ケ岳山頂に到着。




伊那前岳~中岳


中岳~宝剣岳


登って来た馬ノ背の稜線



午前11頃までは山頂付近は快晴だったのですが、
私の到着したお昼の12時ごろには山頂付近にガスが出てきました。
あと1時間早く出発すれば良かった・・。


山頂でお昼を食べ少し休んだら、登ってきた道を戻ります。
ガスで眺めは悪く、午後3時ごろにはかなり雲が増えてきて雨が降るかと思ったほどでした。


今日は木曽駒ケ岳にピストンするだけで精一杯だったので、
明日はロープウエーに乗って千畳敷に行くことにします。