東京の街に出てきました。右も左もわかりません。四方を囲む山も見えません。この街には終わりがないのです。JR東京駅の広すぎる構内で私は途方に暮れます。人の動きは基本倍速なので、私はモノを尋ねるタイミングと言うものがつかめないまま、やはり途方に暮れます。どうしようもなく、意識は遠のきます。私はこの東京の街に、何のためにやってきたのでしょうか。知りません。それが解らないまま、ただ立ち尽くしています。それほど東京は得体の知れぬ匂いが漂っていたんです。なんとなく、背から下ろしたリュックの中のお財布をぎゅうと握る。なんか確認したくなったのです。そうしているうちにだんだん落ち着いてきて、そうです思い出しました、ロックフェスと言う奴ですか。この街のどこかで行われると言うロックフェスと言う奴ですか、それに参加するのでした。
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というかこれ書き出しの部分は「東京」からの引用ってことでいいんですよね?
ところでティッシュペーパー、読んでいると何か絶妙な錯乱具合とか、絶妙の甘酸っぱさとかでああもう、ていつも思わず溜息が洩れてしまうのでした。