今日は宇治川散策で見かけた草花をご覧くださいませ~
気になっていた花は三種類。
まず、つり橋たもとの小さい滝の周りをウロウロ。
(こう書くと普通ですが、実際は公衆トイレの裏側。明らかに怪しい人です・・・)
あった!いいタイミングだったようです。
びっしりと咲いていたこちらの植物はカテンソウ(イラクサ科カテンソウ属)。
雌雄異花で、よく目立つのが雄花序。
蕊が開くと、面白い形になります。
残念ながら、葉腋に付く雌花序は今年も見逃しました。
近くに咲いていたこちら。
ムラサキケマン(ケシ科キケマン属)が咲いていました。
こちらはよく見かけますが、お隣に咲いていたのがこちらです。
ムラサキケマン(ケシ科キケマン属)によく似ていますが、色が白のシロヤブケマン。
こちらはムラサキケマンの品種だそうですが、ここではよく見かけます。
同じケシ科で見たい花がありました。
いつもタイミングが悪いことが多いのですが、今年はバッチリ。
他の草花に埋もれるように咲いているこちらは、ジロボウエンゴサク(ケシ科キケマン属)。
ちょっとひょうきんな顔がぴゅーんと飛んでるような姿。
ヤマエンゴサクなどより庶民的な感じです~
もう一つ、ケシ科。道に張り出すように咲いているこちら、蕾がいかにもケシっぽい。
山吹色が美しいクサノオウ(ケシ科クサノオウ属)。
茎を切ると、黄色い乳液が出てふれると炎症が起こるそうです。
なので、草の黄という名前がついたという説も。
ケシ科はこの辺にして、一番気にしていたのがこちら。
遠目には決して美しい感じではないのですが・・・
近くで見ると、なかなかの美形です。
特徴的な四弁花。スズシロソウ(アブラナ科ハタザオ属)です。
近畿以西に分布するので、見たことがないという人も多いかも。
崖に群生する性質があるとのことで、まさにその通りでした。
年々沢山咲いているように思います。
もう一つ見つけたアブラナ科。タネツケバナの仲間のようでしたが、正確には不明です。
花弁の付き方が十字になっているのがアブラナ科の特徴です。
そういう意味では、スズシロソウは、蝶の羽のように2枚ずつ付いているのが特徴的ですね。
この三種類を見られたので、とても満足しました~
それ以外にも色々。
まずはこちらです。
この時期、結構山すそなどあちこちで見かける花です。
大きくしてみると、赤蕊で結構可愛い。
こちらセントウソウ(セリ科セントウソウ属)。
変換したら戦闘草とか、銭湯草とか出てきますが、仙洞草という雅やかな名前です。
同じセリ科でもう一つ。
こちらはヤブニンジン(セリ科ヤブニンジン属)。
ヤブジラミと比べて、意外と見かけません。
他に見た花、ばばーっと載せていきますね。
あ~この季節は花が多すぎて・・・嬉しい悲鳴です。
その他1
ミドリハコベ(ナデシコ科ハコベ属)の大群落。花がびっしり咲いていました。
その他2
ご存じ、シロバナタンポポ(キク科タンポポ属)。関東以西に自生する、在来種です。
その他3
普通のタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)も咲く場所によっては優雅です。
その他4
ヒメウズ(キンポウゲ科ヒメウズ属)の花、珍しく花の中まで撮らせてもらいました。
その他5
ヤブサンザシ(スグリ科スグリ属)です。
サンザシと名前が付いていますが、バラ科ではありません。
終わりかけの花を無理やり探して撮りました。
その他6
もはや花ですらない・・・皆さんの嘆きが聞こえるよう。
道草日記でもないのに、多すぎ!という悲鳴も。
こちらはホタルブクロの芽生えです。
意外と特徴的なので、もし山でみかけたらここにホタルブクロが咲くんだな~と思ってくださいね!
これで今回の宇治川散歩特集はおしまいです。
実は、去年の写真と見比べていて大事な花を見ていませんでした。
GWは暇人してるので、その時に確認に行ってきますね!
・・・残ってたらいいんですが。
【撮影:2024/4/7 宇治川】