前回行った2月中旬、植物生態園は冬枯れでほとんど花がありませんでした。
期待したスプリングエフェメラルも去年に比べると寂しい限り。
もう植物園は生態園に力を入れていないのでは・・・などと邪推したものです。
ところが・・・
ごめんなさい!植物園の職員さん方。
今回は思っていたよりずっと沢山の花を見ることができました。
こんな風に季節の花がちゃんと咲くよう、整備されていたのですね。
ということで2回に分けて、名前後方式で見た花を載せていきたいと思います。
最初はこちらです。
フタバアオイ(ウマノスズクサ科カンアオイ属)です。
葉は徳川家のご紋、ミツバアオイのデザインの元になりました。
葵祭で斎王が髪に挿すのもミツバアオイの葉です。
つづいて梅林側の入り口ちかくのエリアでいくつかの花を見つけました。
最初はこちらです。
え、ヤマブキじゃないの?
と思ったからはちょびっとだけ正解。
こちらはヤマブキソウ(ケシ科ヤマブキソウ属)。
ヤマブキそっくりに見えますが、良くご覧ください。木本ではなく草本。
ヤマブキはバラ科で花弁が5枚ですが、こちらはケシ科の4枚。
休眠中のシールが貼られた名札の前で、「起きてますよ~」とばかり初々しい花を付けていました。
その奥の方にスミレのような花が見えました。
撮りにくい!
手前の岩陰から1輪だけ咲いているのを発見!
こちら葉が特徴的なヒゴスミレ(スミレ科スミレ属)です。
九州に自生するスミレなので、こちらでは見られません。
その横に見慣れたお花を発見!
え~、もう咲いてるの!4月下旬のイメージなのですが・・・
ヤマシャクヤク(ボタン科ボタン属)です。
こんなに早く咲くの?と思ったので去年見たベニバナヤマシャクヤクの写真を見たら何と5月下旬。
え~と思ってマイアルバムを調べてみたら、場所によって3月下旬から5月下旬までバラバラ。
なんとも不思議です。
続いてこちらです。
これはお分かりですよね!
キバナイカリソウ(メギ科イカリソウ属)です。
咲いているところに出会ったのは初めてかも。
他にも・・・
こちらはトキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属)とのこと。
葉は山でも見かけることがありますが、自生の花はほとんど見たことがありません。
こちらでは、よく見かける赤紫色の他、白もあちこちで咲いていました。
もう咲いていました。
シャガ(アヤメ科アヤメ属)です。
こちらもGW前半頃に咲くイメージだったのですが、最近は4月上旬から咲くようです。
こちらはお分かりですよね!
え、写真が悪いって?
真ん中から上の方に伸びている糸のようなものがヒントです。
こちらはウラシマソウ(サトイモ科テンナンショウ属)です。
テンナンショウ属、生態園ではユキモチソウも見られます。
こちらは池の横、冬の間も「踏まないでください」という立て札があるところです。
一輪だけ咲いていました。
これだけみたら、まるでムラサキサギゴケのようですね。
ではこうやって見たらどうでしょうか。
なんだか首が長い?
そうなんです。
こちらは1998年、京都御苑で発見されたカワセミソウ(ハエドクソウ科サギゴケ属)。
京都固有種です。
本日最後はこちら。
チゴユリ(ユリ科チゴユリ属)です。
里山の林床などでも以前はよく見かけましたが、最近はとんとご無沙汰。
京都府立植物園のチゴユリも少し脇道に入った分かりにくい所にありました。
最近、植物生態園の咲いている花の掲示がなくなってしまいました。
なので、目で見て探すしかないのですが、目立つ花以外見逃すことも多いと思います。
ぜひぜひ、復活させていただきたいです。
明日も植物生態園の花の続きです。
【撮影:2024/4/6 京都府立植物園】