滋賀県大津市の菓匠、叶匠寿庵が営む里山・寿長生の郷(すないのさと)
秋の散策報告の4回目です。
寿長生の郷にも食事処がありますが、少々値が張る上、昼時は結構混んでいます。
前回の反省を踏まえ、今回は大好物のエビカツサンドを持参。
展望所に向かいましたが、あいにく家族連れでふさがっていました。
仕方がないので、野の花観音径にある東屋で食べようかなと戻り始めたのですが・・・
あれ、あそこに咲いている花は何?
望遠で覗いてみると・・・
食うたろかタイプの花の形、シソ科?いえいえ違います。
前にたじま高原植物園で見たママコナに再会・・・と思ったのですが、なんか違う?
花のアップの写真を見てみると、赤紫と黄色のツートンになっています。
(たじまで見たのは赤紫一色)
調べてみると、西日本でこの色合いのママコナはシコクママコナが一番可能性大。
苞葉の基部に棘上の鋸歯があるそうですが、この写真では分かりません。
東日本に生えるミヤマママコナを持ってきた可能性は否定できませんが・・・
とりあえずシコクママコナ仮認定ということにしておきましょう。
ハマウツボ科ママコナ属。出ました、ハマウツボ科!こちらも半寄生植物です。
こんな風に無造作に沢山生えて咲いていました。
あまり人が通らない通路なので、多分ほとんどの人が気づいていないと思います。
珍しいもの見つけた~とルンルン先に進むと、あ、あそこに咲いてるのは・・・
これまた草に埋もれて無造作に咲いていたのは今年初見のサワギキョウ。
そんなに育てにくそうではないのに、植物園などでもあまり見かけません。
出会えてラッキーです。
この花を見て何かに似てるとピンときた人は大正解。キキョウ科ミゾカクシ属です。
花の一つ一つがミゾカクシに少し似ています。
分かりにくいですが、てっぺんの釣り針みたいになった先が蕊で、他のキキョウ科同様雄性先熟です。
展望所が満席でよかったです。
この先に、休憩できる東屋があったはず・・・ありました!
あれ、天井に鐘がぶら下がっていますね。
ここは鐘つき堂も兼ねた東屋のようです。
こちらの鐘は五福の鐘といい、スイスのインターラーケン市から寄贈されたものだそうです。
元々は滋賀県の施設に贈られ、チャペルの「愛の鐘」と親しまれたのですが、その施設が閉所。
縁あってここ寿長生の郷にやってきた愛の鐘は、五福の鐘となり今も美しい音色を奏でています。
自由に鳴らせるので、私も鳴らしてきましたよ~
「皆さんに沢山の福がやってきますように!」
ここでお腹も満たし、見残したところに向かいました。
出たところにいたバッタくん。あなたは誰?
池があり、そこには沢山のヒツジグサ。
木々の隙間からハスの大きな葉。
そういえば、以前夏に行ったときには、白いハスの花が咲いていました。
ちょっと不思議な光景に見えたのでパチリ。
ということで、今日は嬉しい2種類の花と、福を呼ぶ鐘でした~
明日は田んぼの方に移動します。
なんでもありまっせ~
【撮影:2023/9/23 滋賀県大津市】