なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

花の端境期で寒々・・大阪市大理学部附属植物園2022/1(1)

2022-01-28 05:55:19 | 植物

先日すごく久しぶりに大阪府交野市にある大阪市大理学部附属植物園に行ってきました。
コロナ禍の今、大阪まで越境すること自体、ものすごく久しぶりです。
植物園の感染予防は万全。
受付手前で手指消毒、連絡先を書き、細く開いた受付からその紙と入園料を渡し、ようやく入園!
この季節で、コロナ禍ということもあり、止まっている車は数えるほどでした。

今回の目的は、咲いているというウワサのあの花でしたが、そちらは後日ご紹介予定。
今日はまず園内全体の雰囲気を感じてくださいませ。
まず向かったのはユリノキ広場です。
どどーんと見上げる!



この力強い墨絵のような木のシルエットが好きなんですよね~
点々と見えているのは、ユリノキの実のあとです。
近くで見るとこんな感じで、ハナゴノスガタも可愛いです。
よく見ると、新芽も出てきていますね!


遠くから見たらこんな感じ。お天気がドン曇りだったので、寒々さマックス!
中央の2本の木がユリノキ、左側がテンペルセコイア、右手前がイイギリです。



おすすめコースを逆走することに。
ふと目をしたにやると、黄色い実が沢山。
これな~んだ!


黄色いプチトマト?
ブブー。うっかり口にしたら中毒してえらいことになります。
こちら、ワルナスビの実です!
実が生るまでに抜かれてしまうので目にすることは少ないのですが、ナス科だけあってトマトそっくりの実が生ります。
色が色だけに、結構目を引きますね~


ここは先ほどのユリノキ広場より少し登ったところにあり、松っぽい巨木が沢山生えています。
これな~んだ。


このド迫力の樹皮は、スラッシュマツ。
北米東海岸南部原産のマツの仲間です。
ついつい見上げた写真を撮りたくなります。
こんなに太い木なのに、数年前の巨大台風で何本も折れてしまったそうです。


ここから、綺麗に並んだメタセコイアが見えます。


さらに進むと、赤い実が沢山生っている木がありました。
これな~んだ!


分かりますよね!
アブリルさんの解説でおなじみのヤバネヒイラギモチ、チャイニーズホーリーが沢山の実を付けていました。
決して、セイヨウヒイラギではありません。
このあたりはタケのエリアにもなっており、ちょっとチャイニーズな感じでしょうか。


お隣にはハクサンボクの新芽が!


こんなところを歩いてさらに進みます。
すこしだけ青空が見えてきましたが、まだまだ寒々しいです。


ロウバイ発見!

これだけ歩いても誰にも出会わず、大丈夫かいな、と思っていましたがようやくここで人と出会いました。
花の名前を聞かれたのでロウバイですと答えると、喜ばれました。


花の中央部分の色が濃いので、間違いなくロウバイと思われます。
マスク越しでも分かるいい匂いが漂ってきました。


近くの木に、カマキリの卵鞘発見!
花が少ないので、もうなんでもござれです。


これな~んだ!


こちら、タイサンボクの実のあとです。
こうやってみると、ほかほか毛の生えたコブシの実という感じですね。
同じモクレン科だけのことはあります。

このあたりにも大きなユリノキがあります。
(3本の大木のうち、1本がやはり台風で倒れてしまいました)
ここには実のあとがうじゃうじゃ。


ということで1回目はこの辺りまで。
遠くにシンボルのように見えるのが、見事な逆さ箒型のケヤキです。
この辺りが落葉樹林見本林になりますが、今回は行きませんでした。


ほぼ歩いた通りを一緒に散策いただきましたが、いかがでしたか?
植物の説明も端折ってしまって申し訳ありません。
また、四季折々のこれらの植物の変化などご紹介できたらいいな~と思います。

それにしても鳥いてへんな~と思った時に出てきたシロハラ。
落ち葉をバサバサかき分けて餌を探しているので見つけやすいです。
今回はそれほど不機嫌な顔をしていませんでした。


【撮影:2022/1/22  大阪市大理学部附属植物園】

コメント (12)
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