冬の京都府立植物園、10月頃から咲き始めた秋冬系の桜もそろそろ最盛期を過ぎたようでした。
そこで、今回はその横にある柑橘系の木々が植わっているエリアをご紹介。
名前がなつみかんのくせに、ここで見られる実を載せた記憶がなかったので・・・
明るい黄色~オレンジ色に癒されてくださいませ~
最初はオオミレモン。
大実というだけあって、サイズがグレープフルーツ並!
レモンの大型品種のようですが、植物園では見られてもあまり流通はしていないようです。
つーか、写真だけでは絶対レモンって分かりませんね。
普通のレモンもありました。
最近レモンブームなのでしょうか、瀬戸内レモンを使った食品など多く見かけます。
こちらは見慣れた姿。
ご存じ、ウンシュウミカンです。
遺伝的には、キシュウミカンとクネンボの交雑種なんだそうで、手で剥いて薄皮まで食べられるのが便利です。
(とはいえ、わが家の男性陣は、それすら面倒がって食べません・・・)
むやみに沢山の実が生っているミカンがありました。
ものすごい実付きのこのミカン樹名板をみると、「ザボン(ブンタン)」とあります。
日本には江戸時代に中国から伝来したそうで、比較的新しいですね。
こちらは単一の種だそうで、グレープフルーツやハッサク、ナツミカンなどはザボンの流れをくんでいるそうです。
なるほど~、ナツミカンのご先祖様でしたか。
実は生食できます。
昔いただいたことがありましたが、皮を剥くと白いふわふわ部分がすごく分厚く、中身は意外と小さい印象でした。
その分、果皮も砂糖漬けなどに有効活用されているとか。
今もあるのかどうか知りませんが、ボンタンアメが遠足のおやつセットによく入っていたことを思い出しました。
あまり子供向けのお味とは思えませんでしたが・・・
さて、お隣にはハッサクがありました。
最近あまり店先で見かけませんが、母が柑橘系がすごく好きだったので昔は常に家にありました。
すこし苦みがあるので、子供のころはハッサクよりイヨカンの方が好きだったな~
甘夏よりは食べやすかった気がします。
昔々、両親と萩へ旅行に行った時、大袋に入ったハッサクがお安くて、買って帰ったことを突然思い出しました。
白壁に映えるハッサクの光景も・・・
(ちなみに、ハッサクの名前は、8月朔日(一日)頃に食べると美味しいからだそうです)
この写真では大きさが分かりにくいですが、お次はマルミキンカン。
その名の通り、丸いキンカン・・ってキンカンは普通でも丸いやん。
と思って調べてみたら、マルミキンカンは日本で普通に栽培されている「キンカン」なんですって。
砂糖漬けにしたり、ハチミツ付けやジャムなどに利用されます。
ちなみに、実がものすごく小さい「マメキンカン」は食用には適さないらしいです。
最後はこちら。タチバナです。
パッと見、普通のミカンのようですが、大きさは3センチほどとかなり小さいです。
日本に自生するかんきつ類で、日本固有種だとか。
そういえば、御所の紫宸殿の前に「右近の橘」が植えられ、雛飾りにもそれを模して飾られていますね。
家紋としても有名です。
ただし酸っぱすぎて生食には適さず、たまにジャムにするくらいだそうです。
タチバナの写真を撮っていたら急に雨が降ってきました。
あれ~
来園者はみな温室に避難を始めたようですが、密になるのもいやなので、早々に引き上げることにしました。
そのとき現れたジョウビタキのジョビ太くん。
撮らせてくれてありがとう!
明日は、雨が降る前に立ち寄ったバラ園の冬バラをご紹介しますね~
【2021/12下旬 京都府立植物園】