なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

林縁のケシ科たち

2018-04-26 05:51:28 | 植物
一見草が適当に生えているように見える林縁・・・
よく見ると、植物たちの宝庫です。
そこには、こんなケシ科の花たちが・・・

そこここに咲いていたこんな花。
遠目には色が少し薄くなったムラサキケマンにように見えたのですが、なんとなく違う・・・



ひょっとしてこれは・・・
針金の上に細い魚をくっつけたような、かのジロボウエンゴサクではないですか!

次郎坊延胡索。
湿った林縁に生息する、という植物図鑑の記載どおりの場所に咲いていました。

あっちにも・・・



こっちにも・・・



ジロボウエンゴサクというのは変わった名前ですが・・・
昔紀州ではスミレを「太郎坊」と呼び、スミレとこの花の首を引っ掛けて引っ張って勝負したことから、「次郎坊」と名付けられたとか。
なかなか想像できない由来ですね。


おや、白っぽい花もありました。
よく見ると、ジロボウエンゴサクの苞葉(卵型)と違い、苞葉にギザギザがあります。
こちらは、ヤマエンゴサクのようです。



ヤマエンゴサクといえば、去年5月に行った伊吹山で色々な色変わりを見ました。



        

                

今回白い花を見つけ、フルラインアップとなりました^^


ルンルン歩いていると、また紫の花を見つけました。
今度こそ、ムラサキケマンです。



少し花期には遅かったのか、花は萎みかけ、ほとんどがこのような実になっていました。



こちらは結構あちこちで見られますが、このような薄暗い林縁で咲いていると上品で綺麗です。




いかがでしたか?
普段みられないラインアップでしょう。


「ケシ科だったら、私を忘れないで~~」
あれ、だれか追いかけてきましたよ。



じつは一番沢山咲いていたケシ科は、このクサノオウ。
折ると黄色い汁を出すので「草の黄」、皮膚病に効くので「瘡の王」などの説があるそうです。
毒草ですが薬にもなる、ケシ科ならではの、このクサノオウも、仲間に入れてくださいね^^

コメント (13)
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