goo

議会人としての矜持

先例を重んじる根拠は、と尋ねられると、私ならこう答えます。

先例は、国会法や議院規則と異なり、法的拘束力はありません。

だからこそ、墨守するものでもないですし、時代の要請に応じて、見直すべきものもあるでしょう。

しかしながら、先例はこれまでの議事運営の積み重ね、つまり議会の先人の知恵の結果ですから、十分尊重すべき理由にはなります。

最近の議会運営を概観すると、政略的諸配慮を優先し、先例をないがしろにする傾向がないとはいえません。

たとえば、先例を変更しようとするのであれば、その根拠を明確にし、議事運営をすることが、与野党問わず多くの会派が納得できる運営となるのではないでしょうか。

協議を経つつ、合意を求めていくことは、議会が当然取るべき姿勢であると考えます。

過半数を得れば何でもできるのが民主主義の原則とする「選択と集中」「スピード」ばかり重視する新自由主義的発想での議会運営は、その都度、態度決定すれば良いとする、ルールなき議会運営につながる懸念があります。

どんな局面に立たされようとも、私は議会人としての矜持を持っていたいと思います。

そして、その過程の中で、国会ルールの一端を紹介し、このブログを通じて政治を少しでも身近に感じていただけたら幸いです。
           
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国会同意人事... 委員長の権限... »