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参議院における調査会-その3

○参議院委員会先例録323

調査会長は、調査会においてその委員が互選する
調査会長の互選は、調査会設置の当日に行うのを例とする

調査会長は、調査会においてその委員が互選する。調査会長の互選は、調査会設置の当日に行うのを例とする。


調査会は、参議院独自の機関で、参議院議員の任期が6年であることに注目し、長期的な政策課題を扱うために設置されています。

よって、その時々の大きな政治課題となる特別委員会とその意味合いは大きく異なります。

つまり、特別委員会を設置する場合は、本会議で特別委員会の設置の議決は行ったものの、その日に委員名簿が提出されないとか、特別委員長の互選のための特別委員会が開会できないとか、ということがその時の政治状況で起こり得ます。

ですが、調査会は参議院議員の任期が6年であることに着目し、長期的な政策課題を扱うために設置されますので、設置されると決まった以上、与野党の対立は基本的に起こりません。

ただし、この度、調査会長の互選が、調査会設置の当日に行われませんでした。

国会が混乱しているわけではありません。

今回は、参議院規則第80条の2「調査会は、参議院議員の通常選挙の後最初に召集される国会において設置するものとする。」を外れ、参議院委員会先例録323「調査会長の互選は、調査会設置の当日に行うのを例とする」というのも外れた本当に珍しい例であるといえます。

○平成28年 第24回参議院通常選挙後に設置された調査会の例

・参議院通常選挙の後、最初に召集された国会 : 第191臨時会
・調査会が設置された国会 :第192臨時会(平成28年9月26日)
・調査会長が互選された日 :第192臨時会(平成28年9月29日)


            
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