読書感想日記

最近読んだ本の感想

「福沢諭吉 国を支えて国を頼らず」 北 康利 著 講談社

2009-12-18 21:12:19 | 歴史物
 国民一人一人が独立してこそ、国家も真の独立国家となる。
 そのためには、一人一人が勉強し、努力して力を身につけなければならない。
 それなのに、今の世論を形成する立場にいる人の多くが、自分の意見や権利は声高に主張するだけで、それに見合うだけの努力をしたり、社会人としての義務を果たしているのか、ということは馬鹿にするような言動をするのは、なぜなのか…
 その代表が、独裁者気取りとしか思えない、与党の幹事長だろう。
 遂に世界経済大国となり、日本を嘗めきっている隣国には尻尾を振る一方で、国内では、俺がトップだ、陛下だろうが俺の言うことを聞け、と言わんばかりの暴言。憲法を無視した参政権の問題をはじめ、政策を決める唯一の存在として、いよいよ、彼が本性を露わにし始めている。
 そのことについて、なぜ、マスコミ静観しているのか。
 自民党が与党の時代だったら、ワイドショーでさえもが徹底的に叩いたくせに、なぜ今の与党に対しては、未だに、よくやっている等と出演者にコメントさせるのか…
 まさに、国民が愚民であるがゆえ、亡国の日を自ら手招きしている与党に対して、未だに期待を寄せており、また、与党と対等な政党のない状況にある我が国では、もはや自らの手で助かる希望は少ない…
 あとは、米国等の外圧を頼みとして、しかし最悪の場合は、隣国からの暴力を受け実際に被害を被ってから、ようやく目を覚ますしかないのかもしれません…
 歴史は繰り返す、と言います。
 今の世こそ、諭吉さんのような人物が現れ、国民に進むべき道を諭してくれることを切に望みます。
 または、驕れる平家久しからず、という言葉が現実になる日が来ることを…


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