読書感想日記

最近読んだ本の感想

「悪鬼のウィルス」二宮 敦人 著 文芸社文庫

2024-08-19 20:41:49 | 小説
 この世とあの世との狭間に、息を殺してひっそりと存在する集落。
 その集落に関わる者は、心が壊れてしまうのか…
 あるいは、本人すら気づかなかった本性が現れるのか…
 幾つか、首をかしげてしまう部分があるものの、人間の醜さや浅はかさが露呈する一方で、恐れに屈しない懸命さは切なく、どうにもやるせない思いが胸に満ち溢れる。
 人の心が巧みに描かれ、とても考えさせられる作品でした。
 
 

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