なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

行きつ戻りつ晴れときどき雨

2007-04-12 14:00:44 | 日記
食事時間を過ぎて、園全体が静寂の中だった。
清明の墓参りをすませて、遅い昼食をとっている時だった。
突然大きな泣き声が届く。たんぽぽの部屋だ。このままだと誰かがおきるのではとカーテンの隙間からのぞく。泣き声の主はサヤカだった。

あれれ?午前中あんなにニコニコと砂遊びができて、砂をお皿に盛って「どうぞ」と差し出してくれたあの笑顔どこかに・・・。大きな声で思い切り泣く。
ソファーで玲子さんはサヤカを抱きしめながら落ち着かせようと
あまりにも大きな泣き声なので、とうとう庭のブランコへと移動。ブランコの揺れと風の爽やかさと日溜まりのなか、
空をもつんざくような大きな声で泣く。サヤカ思い切り泣くのだ。

わたしは、サヤカにお願いした。
「ねーみんなおねんねしているからサー、もう少し小さな声で泣いてくれませんか?」と。「ねーさやかお願いーよー」と。懇願してみた。
玲子さんは笑いながらサヤカを抱きしめる。
するとトーンダウンしたのだねー。聞き入れてくれたのだ。「ありがとうねーさやか、たすかるー」
「レイコ先生を独り占めしていいなーサヤ、いい気持でしょう?」
「おちついたらねんねんこしてねー、」と言うわたしをジーと見つめるサヤカ。

本当に泣き声がグーと小さくなったのである。
先日というか入園した翌日も
頼んでみたところ泣き声を細めてくれたもので、今回もお願いしてみたのだが、聞き入れてくれたのだ。
聞く耳を持たないほどのパニック状態ではない。おねぇちゃんの送り迎えにうまれたばかりの頃から慣れ親しんでいるみどり保育園で、遊び、帰りたくないとお母さんを困らせていたサヤカである。

入園した途端、爆発的な泣き声の大きさに
「お願い泣き声小さくしてもらえませんか」と理不尽なわたしのお願いだった。
ものはためしとお願いしただけだったのに、本当に聞き入れてくれたときには周りの職員も驚いたものだ。

「頼んでは見るものだねー」と。
思い切り泣いて、園中がカミナリに襲われたようになる。でもでも心はそう乱れていないとみた。
「あーサヤカあなたってひとはー」抱きしめたくなるほどのいじらしさではないか。

ブランコでゆれている間に玲子さんの腕の中で眠ったようだ。
行きつ戻りつ時々雨だった。が、晴れ晴れがつづく日も近いかなー。


すでに仲間をおもう

2007-04-12 13:26:14 | 日記
爽やかな天気清明の日和はこんなものだと空を見上げる
風が流れてくる。小鳥が歌う。庭で一斉にこどもたちが駆け回る。

食事時間、2階にあがった。それぞれに好きなテーブルで好きな仲間と食事。
国頭のヒロ工房で焼いてもらった手作りの食器で、食事がうまい。
手触りがいいので子どももわかる。

ユキが言った。
「園長センセーハルカとサヤカがお休みしている」と。
えっそうなの?そういえば顔が見えないねー。
「風邪なのかしら?」とわたし。「そうみたいです、集団生活は初めてなので少し疲れが出たかもしれませんねー」と
ハヤトの食事の介助の手を休めず典子さんはこたえる。
ハヤテ君の膳をみればどっさりと入っている。「こんなにたべるの?」
一度ミキサーは通すもののメニューはみんなと同じ食事を同じ量だけ食べるという。

スズカが寄ってきて「せんせーハルカとサヤカがおやすみしている」と心配そうな表情。

そうかもう2週間ですでにゆり組の仲間入りしたんだ。特に双子ということもあり関心の的なのだろう。
新しいお友だちにたいしての関心は仲間として優しさ。うれしいことだ。